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南充浩 オフィシャルブログ

2022年 の記事一覧 : 239件

今以上に「できるだけ引き付けて服を作る」ことは物理的に不可能だという話

2022年9月14日 企業研究 1

2020年のコロナ禍以前から、衣料品の生産リードタイムのこれ以上の短縮はほぼ不可能だった。そして、コロナ禍による海外工場のロックダウンや停電の頻発、ロシアによるウクライナ侵略によって物流の混乱や燃料不足なども起き、2022年現在ではさらに生産リードタイムは伸びざるを得ない状況にある。   当方が独立して早12年も経過しているのだが、大した業績・実績

ボーダレス化する百貨店とファッションビルとショッピングセンター

2022年9月13日 売り場探訪 0

業界人やメディアがこだわっているほどには、一般消費者は百貨店とファッションビルとショッピングセンターを区別してない(できない)のが現実ではないだろうか。 ワークマン、百貨店に初出店 東急吉祥寺店に: 日本経済新聞 (nikkei.com) 作業服店大手のワークマンは10月、東急百貨店吉祥寺店(東京都武蔵野市)に出店する。同社が百貨店に店舗を出すのは初めてで、

アパレルが生産発注時期を過剰に引き付けすぎると工場にはデメリットしか生じない

2022年9月12日 品質検査 1

皆さんこんにちはー! USです。   少し前ですがTwitterのタイムラインに、ワールドのサステイナビリティプランが紹介されている記事が流れてきました。繊研の記事なのでTwitterを使っていない方でもご覧になられた方は多くいらっしゃると思います。   『【ファッションとサステイナビリティー】ワールドの「サスティナビリティプラン」 衣料

新しそうな切り口だが実は何十年か前の状態に戻ったという話

2022年9月9日 企業研究 0

多くの人は、時代が進むにつれてあらゆるものが進歩すると考えているが、現実はそうではないことが多い。技術的・物理的制約から全く進歩しない分野も珍しくないし、何十年かかけてもとに戻ってしまうことも多々ある。 最近だと、SDGS(一説には日本くらいでしかこの言葉は使われていないとも)かそのあたりの風潮によって、ペットボトルが槍玉にあげられ、ペットボトルを廃止して回

「目新しいアイテム」が登場しなくなった衣料品という分野

2022年9月8日 トレンド 1

一応、衣料品関係の仕事をまだ細々とやらせてもらっているので、定期的に洋服を買っている。 無駄遣いは当方の好むところではないし、借金をしてまで高額な服を買うこともアホらしいと思っているが、家計にダメージを与えない程度なら買い物はした方が良いと思っている。 そんなわけで今秋冬に向けて、買い物をするために先日、ドットエスティとベイクルーズストアで新商品を少しとセー

商品企画が悪ければ価格が安くても服は売れないという無印良品の話

2022年9月7日 月次速報 3

2020年春から始まったコロナ禍はまだ続いているが、回復しつつある部分もある。 ちなみに中国はまた各地でコロナロックダウンが行われているので、中国での生産・物流・消費に過剰な期待をかけるべきではないと当方は考えている。 中国74都市で3億人超がロックダウン、ゼロコロナ固執の理由とは(1/2) – CNN.co.jp 8月下旬以来70都市以上が完全

ブランディングをすれば必ず売れるというわけではないという話

2022年9月6日 企業研究 1

以前から書いているように、消費環境や販売環境が異なってきたため、製造加工業者が生き残るためには、これまでのように生産を受注するだけでは難しい。自社オリジナル製品を作って販売する必要に迫られている。そのためいたるところで製造加工業によるオリジナルの製品ブランドが立ち上げられている。 しかし、実際に成功するのはほんの一握りで、あとはほとんど売れ行きが無いままでダ

ユニクロの値上げ発表は「5品番しか値上げしません」ではなく「5品番しか発表しません」という意味

2022年9月5日 企業研究 0

ユニクロが今秋冬物から5品目の値上げを発表したが、実際のところ、それ以外はすべて価格据え置きかというとそうではない。 当方が、店頭を見て回ったところ、8月下旬時点では発表以外にメンズでは2品番の値上げが確認された。 1つはGジャンである。今春物まで定価は3990円だったが、今秋物からは定価が4990円となっている。 もう1つはMA-1ブルゾンである。5990

店頭販売価格を値上げしたなら同時に「売る力」も向上させる必要がある

2022年9月2日 お買い得品 1

2010年ごろから原材料費、人件費の高騰が続いており、衣料品の価格据え置きが業界全体としては苦しくなりつつあった。2020年の世界的なコロナ禍、さらに2022年のウクライナ侵略によって燃料高騰、円安基調などが加わり価格据え置きが事実上不可能となり、今秋物、来春物からの値上げを多くのブランドが発表している。 メディアとしては値上げでコスト増を吸収しましたという

「好調でも売上高を伸ばさない」という売り方と「スモールマス」という考え方と

2022年9月1日 企業研究 1

これも以前に書いたことがあるが、ユニクロが+Jを始める前(2009年手前)にもデザイナーズブランドとコラボする「デザイナーズインビテーション」という企画が断続的に行われていた。 その中に、当方と面識のある個人デザイナーが選ばれた。これには驚いて、メッセージを送ると 「ユニクロとのコラボが発表されてからすごく知名度が上がりました」 という返事があった。 この当

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