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南充浩 オフィシャルブログ

月次速報

高機能であるがゆえに天候・気温要因で売れ行きが大きく左右されるワークマン

2024年1月15日 月次速報 1

世の中に弱点のない完璧な存在など無い。 必ず長所があり、長所こそは局面によっては短所になる。人であろうが企業であろうが同じである。 近年急成長を果たしたワークマンとて例外ではない。 年が明けて15日間が経過したが、暖冬傾向とは言いながらもさすがに寒い日もある。こうなると冬物衣料品の売れ行きは活発化しやすいが、昨年12月はクリスマス前の3日間を除いてはかなり暖

暖冬によって予想通りに防寒アウター類の値下げが続くマスブランド

2024年1月9日 月次速報 0

今日から関西は3日間「えべっさん」である。「えべっさん」が終わると正月のメイン行事が終わる。 とは言っても関西ではいまだに15日までを松の内としていてしめ縄を飾り続けるところもある。 えべっさん前日の昨日はちょっと冷えたが、全般的に関西も東京も暖冬傾向で推移している。昨年12月は3日間くらいのクリスマス寒波があったが、それ以降は暖かくて年末大掃除が捗った。

洋服は気温の高低に売れ行きが左右されざるを得ない商材だという話

2023年11月7日 月次速報 1

プロ野球の日本シリーズも日曜日で終了したが、11月3~5日の3連休は本当に暑かった。3日とも夏日(最高気温25度以上)だったが、特に3日と5日は暑く感じ、10月20日から長袖生活を続けてきたが、11月1日からは再び半袖生活に戻った。何なら5日は半袖短パン生活をしたほどである。5日の最高気温は27度だった。 毎年暖冬と言われているが、近年と比べても今年秋は稀に

既存店客数の減少が深刻化しているワークマン

2023年10月5日 月次速報 6

禍福は糾える縄の如し、とは何事にも通じる理である。 好調を呼び寄せる要因となった部分が、ある時点で反転して不調を呼び寄せる原因になってしまうことは世の中に珍しくない。 ワークマンに急成長をもたらした「一般向けカジュアル化」は、職人客の忌避と既存店客数の減少というデメリットが顕在化しつつある。 この傾向はすでに数年前から職人客に近い筋からは声として挙げられてい

商品企画が悪ければ価格が安くても服は売れないという無印良品の話

2022年9月7日 月次速報 3

2020年春から始まったコロナ禍はまだ続いているが、回復しつつある部分もある。 ちなみに中国はまた各地でコロナロックダウンが行われているので、中国での生産・物流・消費に過剰な期待をかけるべきではないと当方は考えている。 中国74都市で3億人超がロックダウン、ゼロコロナ固執の理由とは(1/2) – CNN.co.jp 8月下旬以来70都市以上が完全

衣料品不振が続き食品も踊り場に差し掛かりつつある無印良品

2022年8月3日 月次速報 2

今年は6月中旬に梅雨明け宣言が出たと思ったら、7月に入ってから雨が続くという不順な天候で、6月下旬に猛暑日、7月下旬から猛暑日が続いている。 気温が高くなると、各社は基本的に夏物衣料が売れやすくなる。一方、新型コロナ禍の再拡大が起きているが、今後人出が鈍るのかどうかはちょっと余談を許さない。 夏が暑くなり冬が寒くなると基本的に季節に沿った衣料品が売れやすい。

無印良品の「年商3兆円構想」の実現はかなり困難なのでは?

2022年4月8日 企業研究 4

2010年代半ばからときどき寄稿しており、2020年春からは定期的に寄稿させてもらっていたBLOGOSが3月末で更新を休止した。 当方の寄稿としては最後の記事で、3月30日に掲載された。 値上げのユニクロ、しまむらに対し価格据え置きの無印良品、ワークマン どちらの戦略が功を奏すか (1/2) (blogos.com)   今春からの値上げに関して、

ユニクロの「在庫過少」「セールの売り込み不足」による苦戦は「プロパー消化率」を重視しすぎたからでは?

2022年4月6日 企業研究 0

今回はユニクロに話を絞ってみる。 ユニクロの既存店売れ行きが昨年8月から減少に転じている。2015年にも既存店売上高が減少した一時期はあったが、今回はその時とは違う雰囲気を感じる。 自分自身がユニクロ商品に飽きているからということもあるのだろうが、マス層がユニクロ商品に飽きており、以前のような熱い支持を感じない。おまけに前回も書いたように、ファーストリテイリ

「商品企画内容」「マーチャンダイジング」「海外政策」とことごとく裏目に出始めたユニクロ

2022年3月4日 月次速報 3

何年間、何十年間と活動してくれば何をやっても上手く行かないという時期も必ずある。 最善を尽くしたつもりでもタイミングが狂ってしまい、効果が出ないという時期もある。 ユニクロは今、そういう時期にあるのではないかと感じられる。2021年から潮目が変わった。 2020年はコロナ禍にもかかわらず、エアリズムマスク、+Jの復活フィーバーなど、好調に終わった。 しかし、

最近「N+」の存在感が無くて存在すら忘れ去っていたという話

2021年12月22日 企業研究 1

全ての企業の業績を逐一追跡することは大変な手間暇がかかるため事実上不可能に近い。 そのため、メディアの報道というのはそれなりの価値がまだある。しかし、メディアというのは公共事業ではなく、営利事業に過ぎないので、メディア自体が「儲かる」「儲けにつながる」と考えたこと(その考えが適切かどうかは別)しか報道しないということも忘れてはならない。 そのため、報道しても

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