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南充浩 オフィシャルブログ

売り場探訪

トレンド変化によってタンスの中身を総入れ替えするような洋服の買い方がなくなった

2024年3月13日 売り場探訪 0

洋服を最もたくさん買っているのは洋服業界の人ではないかという声をよく聞く。 たしかに洋服業界の人は洋服が好きだから新型が出るとついつい買ってしまう。当方も安物限定とはいえその類である。 また、昔は(今もあるかも)販売員が自店の売り上げ目標を到達させるために自腹で商品を買うなんていうことが珍しくなかった。当方も販売員時代にそれで何枚か買ったことがある。当方の勤

寂れ果てたイーマとブリーゼブリーゼに対して低価格昼飲み居酒屋で人流回復をした大阪駅前ビル

2024年3月4日 売り場探訪 7

毎年春になると商業施設のテナント入れ替えがリニューアルと称して行われる。 ただ、10年くらい前からどの商業施設もテナントラインナップがほとんど変わらないという感じになっている。そうなる理由は簡単で、国内でマス規模で売れているブランドが最大でっも50くらいしか存在しないからである。 何事にもメリットとデメリットがあり、どんぶり勘定経営にはデメリットもたくさんあ

プラモデル屋兼古着屋という個性的な店に行ってみた話

2024年1月25日 売り場探訪 0

職業柄、一応、衣料品関連の新店舗オープンの案内が来ることがある。 時間と距離が合えばとりあえずは見に行くようにしているが、精神的な老化のためか、ほとんど何の感想もない。「ふーん」程度であり、どの衣料品店とほとんど同じに見える。 老人特有の思い出補正ではないと思いたいが、90年代の衣料品店の方がブランドごとの差別化が目に見えて分かりやすかったと感じている。 そ

低価格ブランド集積後に外国人客で盛況な「なんばマルイ」

2023年12月21日 売り場探訪 3

今年はコロナ自粛が完全に終わった。 もちろん、まだマスクをしている人は少なからずいるし、マスク着用を義務付けられる場所もある。例えば病院とか。まあ、マスクをしたい人はし続ければいいと思う。別にマスクを取るべきとも思わない。毎年冬から春先にかけてはインフルエンザ予防と花粉対策でマスクをする人が少なからずいたからだ。それに当方は別に他人の口元なんて見たくない。人

Z世代が考える「高い服」とは1万円前後なのではないかという話

2023年10月20日 売り場探訪 1

まあ、日本に限らず、諸外国でも〇〇世代という区分けがある。 〇〇世代はだいたい何百万人かいるわけだから、当然そういう傾向の人もいるし外れる傾向の人もいる。何百万人もいる人間が全員寸分たがわぬ性癖を持っているはずがない。 ただ、世代を貫く最大公約数的な傾向があることは否定できない。 例えば、日本の団塊世代でいうと、皆さんが想像するような傾向の人が多い。もちろん

ヨドバシカメラが買った池袋西武には「それなりにブランドを誘致できるんじゃないの?」と思った話

2023年9月28日 売り場探訪 0

そごう・西武が無事に売却されたわけだが、今後についていくつかの懸念が指摘されている。 その中に「洋服ブランドが集まらないのではないか」という懸念がある。もちろんその懸念は正しい。だが、個人的には今後のプランニング次第では現予想以上に集まるのではないかとそんな風に考えている。 友好的な感じではないがすでにルイ・ヴィトンは西武池袋に残留することを発表している。

「高品質・低価格以外の何か」をどのように開発し売るのか?という課題

2023年7月11日 売り場探訪 3

具体的な数字はあまり無いものの、いわゆるスーパーマーケットと呼ばれる量販店の衣料品部門の苦境をまとめてあるコラムがこれだろう。 《視点》19年度実績 | 繊研新聞 (senken.co.jp) 「もう19年度実績に戻ることはない」と、ある中堅量販店の衣料品担当者。昨年度からコロナ禍の影響が少なくなり、外出需要や様々なイベントの再開などで衣料品部門は回復してき

何となく変化する社内向けの独自基準

2023年6月28日 売り場探訪 1

卸売り型のブランドが自社サイトでネット通販をすることは今となっては極めて普通のこととして業界の内外を問わず広く認知されている。 工場が自社オリジナルブランド品を企画製造してネット通販することも今となっては当たり前のこととして広く受け入れられている。   しかし、10年前くらいはこれに目くじらを立てて非難する取引先は決して珍しくなかった。しかし、一部

アパレルとの協業ブランド立ち上げは量販店の最後の挑戦か?

2023年5月25日 売り場探訪 1

店頭に並んでいる「物」が同じだった場合、その店で買う決め手となるのは、 1、価格が安い 2、ポイントがたくさん貯まる(貯まりやすい) 3、店舗の利便性(自宅から近い、職場から近いなど)   という理由が上位を占めるのではないかと思う。 少なくとも当方が選ぶ理由の上位3つはこれである。 一方で、アパレル経営者やコンサルタントは「丁寧な接客」とか「接客

GMSが30代~40代客を取り込むための即効性のある施策は存在しない

2023年5月2日 売り場探訪 3

くどいようだが53歳になってしまった。52歳も53歳も実際は何も変わらないし、他人からの印象も違いはないだろう。多分54歳になっても同じだ。 50代になったということを改めて考えてみると年を取ったと思う。 「30代~40代向け〇〇」というターゲット設定を見ると、ついつい「中年向けなんやなあ」と思ってしまうが、実は自分はもうその「中年」にすら入っていないと改め

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