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南充浩 オフィシャルブログ

2023年 の記事一覧 : 106件

「割安で心安い」初心者向け商品が拡販には必要不可欠だという話

2023年6月8日 企業研究 0

当方が住んでいるのは、大阪市内に電車で20分くらいの郊外の田舎町だが、近々、幹線道路沿いの空きテナントに「ちょこざっぷ」がオープンするようで看板が掲げられ、内装工事が進んでいる。 大阪市内だと珍しくもないだろうが、この田舎町には例えばコンビニもそんなに件数がない。大阪市内のコンビニの乱立ぶりからは想像ができないほどである。 そんな場所に「ちょこざっぷ」が今月

繊維製品で今以上の小ロット生産を求められても対応できる機械が無いという話

2023年6月7日 製造加工業 1

4月上旬から5月連休明けにかけて、久しぶりに岡山、児島、福山の各種工場を回らせてもらった。洗い加工場、整理加工場、染色加工場である。 今回、特に染色加工場についてなのだが、洗い加工場に比べて、導入されている機械設備がかなり大きい。洗い加工場の機械設備はどちらかというと小さい。 これは洗い加工場の出自が関係していると考えられる。ジーンズの洗い加工が原点であるた

風合いが良いだけの上質素材はマニア層以外には売れにくいという話

2023年6月6日 素材 4

繊維で言うところの「高品質」という言葉にはさまざま複数の意味があるのでなかなか理解されるのが難しい。 丈夫で長持ちというのも「高品質」だし、つややかで滑らかというのも「高品質」である。また、繊細な生地も「高品質」である。 ただし、全ての意味が同時存在することはできない。平たく言うと、繊細な生地と丈夫で長持ちする生地は物理的に両立不可能である。 なので一概に「

高価格帯でも高機能性服の方が売れやすい状況ではないかという話

2023年6月5日 トレンド 1

先日、と言ってももうゴールデンウィーク頃の話だが、某ファッション好きの社長と久しぶりに飲みに行った。直接のファッションの仕事はしておられないが、昔から当方とは違って、「ちゃんとした(笑)」ブランドの服を着ておられる。 もう知り合って10数年になるが、以前、2000年代後半だとユナイテッドアローズだとかそういう「ちゃんとした(笑)」セレクトショップの服を恐らく

知名度の低い商品やブランドが広告宣伝費を抑制することは逆効果

2023年6月2日 新商品発表 1

先日、イトーヨーカドーが肌着・靴下などの実用衣料以外の自社アパレルから撤退するという報道があった。ハッキリ言って、大手総合スーパー(GMS)のカジュアル服やオシャレ着はほぼほぼ必要とされていないから英断または順当な決断だと思う。 たしかに生地雅之さんが言われるように、GMSにもユニクロやジーユーに負けず劣らず、安くて良い服「も」ある。当方もたまにイトーヨーカ

内部事情はわからないがオンワードとウィゴーの提携は補完関係が成り立っている

2023年6月1日 企業研究 1

一般的に資本業務提携はどこまで提携するのかケースバイケースであるため上手く行くとも行かないとも言いにくい。 しかし、先日発表されたオンワードとウィゴーの資本業務提携は、外野から眺められる部分だけでいうと、お互いに無い部分を補完し合った良いマッチングではないかと思う。 あとは、内部の人間同士の訳の分からない思い込みとか感情とか社内政治とかそういう物によって大き

商品の検索キーワードをイキった用語だけで登録していませんか?

2023年5月31日 ネット通販 0

ネット通販で服を買うという作業もだいぶと手慣れてきた。 また服以外の商品を買うこともだいぶと手慣れてきた。買うのは主にプリンターのトナー、用紙、除草剤、その他文具雑貨類である。リーボックの靴もだいぶとネット通販で買った。 洋服と靴だけはサイズが合うかどうかという最大の難問があるが、その他商品はその心配はほとんどない。文具雑貨が多少小さかろうが大きかろうが使え

美点と欠点は同じという話

2023年5月30日 考察 0

「海外の人は高い物を買う」とか「海外の人は安い物を買わない」とか、そんな言説が繊維・アパレル業界やイキりコンサル業界には流布しているように感じる。 それを信じて繊維・アパレル業者は高付加価値ガー製品を海外に、そして海外実績を持って舶来コンプレックスの多い日本市場で売ろうとすることが多いのだが、当方はそもそもその言説に疑問しか感じていない。 2009年に国内で

凹凸ある表面感のビンテージ調デニム生地は復活する?

2023年5月29日 トレンド 0

先日、久しぶりにジョンブルの展示会にお邪魔させてもらった。 コロナ禍が始まって以降、ほとんどお呼びがかからなくなってしまった。まあ、当方を呼んでいただいたところで何の役にも立たないので、それはそれで仕方が無い。 そんな中、久しぶりに呼んでいただいた次第である。   ジョンブルというと、企業規模としてはさほど大きくないものの、創業は古いし、90年代半

古着の低価格化が始まるか?

2023年5月26日 企業研究 1

以前から何度も書いているように、日々着用しているカジュアル服の75%~80%くらいがユニクロの値下げ品とジーユーの値下げ品である。 それで何も困らない。 ただ、ユニクロとジーユーに飽きてしまうことがある。そんな時にアダストリアの値下げ品やベイクルーズの値下げ品を買う。 コロナ禍が始まる少し前から古着に注目が集まっていた。エライコンサルのオジサンは「貧困化で低

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