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南充浩 オフィシャルブログ

2023年 の記事一覧 : 55件

安くないブランドは小資本であっても海外進出を考慮すべきでは?

2023年3月9日 企業研究 1

自動車や家電、実用雑貨類に比べると、衣料品の価値は分かりにくい。 当方もよくわからない部分も多い。一方、機能性衣類の価値は誰でもわかりやすく体感しやすい。 2018年の秋だっただろうか、ちょうど台風襲来の大雨が降っている中、仕事に出かけた。10月だったが少し肌寒かったので長袖Tシャツの上からブロックテックパーカを羽織って出かけた。 かなりの大雨だったにもかか

製造原価率の高低だけが衣料品の評価基準にはならないという話

2023年3月8日 製造加工業 0

先日、久しぶりにアパレルの原価率が云々という話題をSNSで見た。 個人的には衣料品に限らず粗悪な安物を高く売ることはどうかと思う部分もある。しかし、できるだけ安く作ったものをできるだけ高く売るというのも商売の鉄則であり、その商品やサービスが購入者から喜ばれて役立っていれば何の問題も無いこともまた事実である。   2月10日にユニクロUの春夏物が店頭

商業施設の集客の目玉は衣料品店ではなくなりつつあるという話

2023年3月7日 売り場探訪 9

40代前半までは、趣味と勉強を兼ねて毎月男性ファッション雑誌を購入してほぼ暗記できるまで繰り返し読んでいたが、44歳くらいで購入をやめてしまった。 理由は雑誌の内容がというよりも、ファッション自体への興味が薄れてきたからである。とは言いながら、毎月何か服を買っているのだが、若い頃のように「あのブランドの〇〇(商品名)が欲しい」というのが無くなった。自分の好み

ダイソーがフェンディのロゴ入り生地を販売した理由を推測してみた

2023年3月6日 企業研究 3

国内の生地製造業者や染色加工業者の中には、欧米のラグジュアリーブランドと取引をしている業者が少なくない。 最近では、そのことを明かしている業者も増えた。しかし、取引があることは明言しても具体的に「取引品番〇〇のこの生地です。組成は〇〇が何%です」と具体的な品物を明言し、画像付で見せることは絶対に無い。理由は欧米ラグジュアリーブランドとの守秘義務が厳格だからと

利用者が少なく不採算になった商業施設が撤退するのは当たり前

2023年3月3日 企業研究 18

以前にも書いたことの繰り返しになるのだが、関西生まれ関西育ち関西在住の当方にとって、パルコというファッションビルには全く親しみが無く思い入れが無い。 理由はかつて大阪市内にあったパルコがめちゃくちゃショボかったからだ。 大阪のパルコは、今のH&M心斎橋店(かつてのユニクロ(一時期シーインが期間限定店を開催していた場所)の通路を挟んだ対面)である。 H

アパレル業界の「死語の世界」をいくつか挙げてみる

2023年3月2日 トレンド 6

アパレル・ファッション業界は目新しさを使い捨てるという風習がある。 逐一記録しているわけではないから、近年の事例だといくつかしか思い浮かばないが、つぶさに記録している人ならもっと数多く思い浮かぶことだろう。 まず、初めは「ロハス」である。 2000年代後半にやたらと「ロハス」が持て囃された。多分、高級な感じを指す言葉でラグジュアリー的な意味だろうと思う。厳密

「アメリカではシーインの勢いが鈍化傾向」という記事を紹介してみる

2023年3月1日 企業研究 0

概して知見が狭くて浅い当方なので日々目にする報道は偏りがあることは承知の上だが、シーインに関する国内の報道のメインは 1、シーインすごい 2、シーインの盗作問題 だいたいこの2種類ではないかと感じる。 最近の1は、贔屓の引き倒しと言うか、イキリコンサルが飯のタネを求めてのポジショントークと言うか、が増えすぎていると感じられてならない。 2に関しては、まあ毎日

今春は全国的に高気温の予報、6月以降は冷夏か猛暑という予報

2023年2月28日 天候・気候 0

早いもので今日で2月も終わりである。 2月は逃げるとはよく言ったもので、3月は去る、そしてだいたい毎年気が付けば4月である。 さて、以前からも書いているように、体感気温の高低というのは衣料品の販売において特に重要であり、如実に商況を左右する。 季節先取りで買うという人はゼロではないが、20年前・30年前と比べると大幅に減っていると感じる。実際にある程度の中価

ファッションに特化することはワークマンの強みを自ら捨て去るのではないかという話

2023年2月27日 企業研究 5

ワークマンが「ワークマンカラーズ」という屋号で、これまでの作業服店や作業服との中間形態(プラス、女子など)とは一線を画したファッション特化型店舗を拡充するというトピックスがあった。 これについて、当方は結構、危うい取り組みだと感じている。 ワークマンのファッション分野への進出に対して勝手に危機感を抱いてみた また当方以外でも心ある識者は危険ではないかという意

ワークマンのファッション分野への進出に対して勝手に危機感を抱いてみた

2023年2月24日 企業研究 1

今回はこれについて考えてみたい。 あくまでも報道記事を読んでの感想・懸念・推測になるのでそのところはご了承いただきたい。 ワークマンがデイリーウェアに本格参入、9月に新業態「ワークマン カラーズ」1号店をオープン (fashionsnap.com) ワークマンが、2月23日に「2023年春夏新製品発表会」を開催し、デザイン性重視の一般的なアパレル市場に本格参

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