デザイン・生地・縫製・副資材が揃って良い洋服ができる、という話
2023年12月11日 考察 0
皆さんこんにちは!
USです。
早いもので今年も残すところあと1ヶ月を切りました。
ようやく季節並みに気温が下がる日も出てきたことで洋服の売れ行きも良くなりつつあるようですが、本来は消化が終わっていないといけない秋物の在庫が減っていないことで状況的にはかなり厳しいと取引先の方お話されていました。。。
店頭の来店客もその日の気温や天気に大きく影響され、暑すぎても寒すぎても客足が鈍るので天候によって業績が大きく作用するので改めてアパレルは難しいなー、と感じます。
在庫が多くなると難癖付けて、、、、、ということもあったり、なかったり、という話も殘念ながら耳にすることがあります。
そういった場合、問題がないことを証明するのに改めて試験をしたり、原因究明を依頼されることがあります。
洋服に問題が発生した時の多くの場合は、色が変化してしまったり、破れてしまったり等の生地に変化があった時だと思います。
生地の変化が目に付くのですぐに『この洋服は粗悪な生地だ!』となってしまいがちですが実際はそうではないことも多くあります。
例として生地の色の変化はその生地自体の堅牢度悪い場合もちろんあります。しかし、他の生地から色が移ってしまい、色が変化するケースもあります。また、生地の破れについては縫い目の部分から裂けているケースは生地の強度不足(滑脱抵抗力の不足)をも考えられますが、デザインや縫製の糸、縫い方をはじめとする縫製工程で発生したケースも考えられます。
最近、生地問屋の営業さんから受ける原因究明の相談を聞いていると、縫い代が少なかったり、ミシン針で生地の地糸を切ってしまっていたり等、明らかに縫製の問題であるにも関わらず、『生地が悪い』と言われているケースもあります。
問題は発生しないに越したことはないですが、どうしても発生してしまう物です。検査データを提示し、『生地は問題ない!』と言うことももちろん大事ですが、少しでも縫製やデザインなどのことを理解していればもっと自信を持って『生地には問題がない!』と言えるのに、と感じるケースがあります。
洋服を構成する材料は生地以外にも、ミシン糸、芯地、ボタン、ファスナー等生地以外の材料も多く使用されてます。
生地やデザインに問題なくても縫製に問題があれば破れるし、
縫製やデザインに問題なくても生地に問題があれば破れるし、
生地や縫製に問題なくてもデザインが悪ければ破れるし、
全部揃って良い服(問題がない服)が完成します。
生地を営業するのも生地のことだけを知っているのではなく、縫製やパターン、デザインなどのことも多少知っておいたほうが良いと思います。
もちろん洋服の店頭販売においても同じこと言えると思います。
洋服に関わる仕事している方は自分の領域だけでなく、他の領域にも理解を広げた方が様々なことに対して対処できると思います。
X(Twitter)にも色んな領域の方がいるので探しフォローしてみるのも良いかもしれません(全ての情報が正しいとは限りませんが。)
以上USでした!
来年もよろしくお願いいたします。
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今回はオーダースーツのSADAさんと相互リンクすることになりました。こちらの記事もご覧ください。
男性必見!フォーマルスーツの重要性とは?メンズフォーマルについて徹底解説! – オーダースーツSADA (ordersuit.info)