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南充浩 オフィシャルブログ

「目新しいアイテム」が登場しなくなった衣料品という分野

2022年9月8日 トレンド 1

一応、衣料品関係の仕事をまだ細々とやらせてもらっているので、定期的に洋服を買っている。

無駄遣いは当方の好むところではないし、借金をしてまで高額な服を買うこともアホらしいと思っているが、家計にダメージを与えない程度なら買い物はした方が良いと思っている。

そんなわけで今秋冬に向けて、買い物をするために先日、ドットエスティとベイクルーズストアで新商品を少しとセール品をチェックしてみた。

それなりの品数をチェックし終わっていくつかをお気に入りに登録したわけだが、ハッキリ言って目新しさを感じたアイテムは無かった。

逆にいうと、既視感のあるアイテムばかりだったので安心感はあったともいえる。

ただ、目新しいアイテムが無いということは、どうしても買わなければならないと思わせるアイテムも無いということで、値下がりするまで待っていようかということになる。

 

2010年頃から洋服に対して目新しさを感じなくなった。これは当方が老化したということもあるのだろうが、結局のところ、最近の洋服の流行というものは昔のリバイバルなので、実際にもう目新しい洋服のアイテムとか目新しいスタイリングというものは生まれてこないのではないかと考えている。

ビッグサイズ、ルーズシルエット全盛と言われながらも毎年少しずつ異なる着こなしが差し込まれており、2022年夏はヘソ出しの短いトップスを着た若い女性が増えた。

 

誰か教えて…!よく聞く「Y2Kファッション」って何?【トレンドコーデ22選】|人気アイテムや着こなしのコツも【2022夏】 – CanCam.jp(キャンキャン)

Y2KはYear2000の略語で、YはYear、Kはkmやkgなどのキロ=1000を表し、2000年ごろ流行したファッションを指して「Y2K」や「Y2Kファッション」と呼んでいます。当時、海外セレブや日本のアーティストが人気に火をつけたクロップド丈やちびTなどの短めトップス、ショートカーディガン、ローライズパンツやミニスカートなどが代表的なアイテム。ヘルシーな肌見せが楽しめる「Y2K」は夏にぴったりのファッションです。

 

とある。

要するに西暦2000年頃の着こなしがリバイバルしたもので、22年前のものがリバイバルしている。

たしかに2000年頃にはヘソ出しファッションが流行っていた。今の10代後半から20代前半の若者にとっては物心つく前に流行ったファッションだから新鮮に映るのだろう。しかし、この「ヘソ出し」というのは、オッサンにとっては人生で2度目のリバイバルなわけである。

最初に一世を風靡したのは1970年代のことで、当時は山本リンダさんなどがテレビ番組でそういう衣装を着ていて人気となった。西暦2000年頃のヘソ出しはこの70年代のリバイバルなわけで、今のY2Kヘソ出しは50年くらい前のリバイバルということになる。

話しは横道に逸れるが、山本リンダさんは仮面ライダーにもある期間レギュラー出演していて、その頃の仮面ライダーには山本リンダさんと若い女性が何人かと、子供らが集まった「少年ライダー隊」が出ていて、70年生まれの当方は「仮面ライダーって女子供がたくさん周りにいて楽しそうだな」と思ったことを記憶している。なので「仮面ライダー1号・2号は改造人間の悲哀が云々した孤独な闘いが云々」とかいう評論を聞くといまだに違和感がある。

 

まあ、それはさておき。

 

先に述べたドットエスティとベイクルーズストアでチェックしたアイテムの着こなし事例は、80年代後半から90年代半ばごろまでのバブル期ファッションと酷似しており、30年前のドラマや映画で見かけたようなものばかりだった。

2年くらい前にたまたまコロナ禍で暇だったので、「新宿鮫」の映画をネット動画で見たのだが、ちょうどこの映画に出てくるような着こなしが今、各サイトで提案されている。この映画は93年10月に公開されているので、撮影されたのは遅くとも93年上半期、早ければ92年ということになり、今から30年前の服装ということになるが、22秋冬の着こなし提案とほとんど変わらない。

こう見てくると、本当に目新しく今までに無かったような服や着こなし提案というのはもう今後世界的に生まれてこないのではないかと思える。

 

22~23年秋冬はバラクラバが売れる予感 鮮やかカラーのアクセ感覚 | 繊研新聞 (senken.co.jp)

先日、こんなトレンド予測記事が掲載された。

当方はこのアイテムが売れる予感は全然しないのだが、そもそも「バラクラバ」という言葉すら知らなかった。

これは何ぞや?ということで、検索して意味を調べてみると俗にいう「目出し帽」である。兵隊やテロリスト、銀行強盗、現場作業員などが行動時に被っている目の部分だけをくりぬいたニット帽である。

 

 

繊研新聞の記事の画像ではさすがに元祖そのままのデザインの商品はなく、アレンジが施されているが、いずれにせよ珍妙な見た目である。

繊研新聞の記事中画像より

 

ある人に言わせるとスヌードにフードを合体させたようなものが主流だと言われるが、必要性はイマイチ感じられない。フードが必要ならスヌードを首元に装着した後で、フードを被ればそれで済むのではないかと思ってしまう。

ただ、こんな「目出し帽」のような、本来はファッションとは縁遠いようなアイテムに新たな呼び名を与えなくてはならないほど、衣料品業界・ファッション業界には「新鮮なアイテム」が欠乏しているということではないかと感じられた。

バラクラバは目新しいアイテム・着こなしが生まれにくいというファッション業界・衣料品業界の象徴ではないか、そんな風に感じられた。

 

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 comment
  • とおりすがりのオッサン より: 2022/09/08(木) 11:39 AM

    ちなみに、戦場に行くときにはポリエステルとかだと爆弾とかの熱で融けて顔に張り付いちゃうので、バラクラバはノーメックスとか熱に強い繊維がおすすめです(・∀・)

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