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南充浩 オフィシャルブログ

アダストリアとの取り組みからイトーヨーカドーの「衣料品への自信喪失」が感じられる

2024年2月27日 企業研究 1

イトーヨーカドーがアダストリアに衣料品平場の企画・MDを丸投げするという発表には多くの人が驚いた。当方も驚いた。 以前にもその発表をまとめたが、今回はそれを踏まえて進めたい。 総合スーパーマーケットの衣料品事業を取り込み始めたアダストリア この取り組みでどちらが得をするのかというと、当方は圧倒的にアダストリアだと考える。ウィンウィンには程遠い一方的なアダスト

連続営業赤字企業同士のコナカとサマンサタバサの経営統合

2024年2月26日 決算 0

サマンサタバサも親会社のコナカと経営統合することで上場廃止となる。 業績不振のサマンサタバサ、コナカと経営統合へ 合併はしない方針 (fashionsnap.com) サマンサタバサは、2020年2月期から2023年2月期まで4期連続で営業損失、経常損失を計上し、2017年2月期から2023年2月期まで7期連続で当期純損失を計上。2022年下半期以降は、固定

ワークマンの新施策の中ではサポート機能衣料品に最も期待したい

2024年2月22日 企業研究 3

ワークマンは急成長期が終わり停滞期に突入したことを受けて、成長戦略を矢継ぎ早に打ち出したように見える。 この辺りの対応力の素早さはさすがだと感じる。 1、子供服専門業態の立ち上げ ワークマンが新業態「ワークマンキッズ」を立ち上げ 沖縄に出店する「#ワークマン女子」に併設 (fashionsnap.com)   2、ワークマン女子の積極的出店 #ワー

上場廃止するスノーピークは衣料品の品番数が多すぎたのではないかという話

2024年2月21日 決算 4

スノーピークがMBOによって上場廃止になることが発表された。 これは先だって行われた23年12月期決算がまとめられた時点で決まっていた方針だったのではないかと思う。 スノーピークの23年12月期決算は、大幅減収減益に終わった。22年12月期も減収減益でこの頃はまだコロナ自粛が続いていた時期でアウトドアブームに世間が注目していた時期だから、それにもかかわらず減

デジタル化しても業績は伸びないどころか悪化することもあるという千趣会の事例

2024年2月20日 企業研究 5

世の中に「これをやれば誰でも確実に売上高が伸びる」というやり方は無い。 もちろん、時流に合ったやり方はあるだろうが、全社がそれで必ず業績が伸びるわけでもない。好景気でも倒産する会社があるのと同じである。 時流に合ったやり方が、さらに自社の顧客に適しているかどうかが最大の問題である。いくらトレンドのやり方でも自社の顧客層に適していなければ業績は伸びない。 盛ん

異素材・色の濃淡を組み合わせた衣料品を企画する際の注意点

2024年2月19日 品質検査 0

みなさん、こんにちは! USです。 今回は洋服づくりに関わる生地検査製品検査の話です。 近頃、よく異素材や濃淡の組み合わせがある洋服を目にする機会が多いです。このような洋服を企画する理由は「動きやすさを重視するため」や「デザイン性を高めるため」など様々あると思います。しかし、単純に『可動域が必要な場所は伸びやすいカットソー素材がよいだろう!』や『あの生地とこ

総合スーパーマーケットの衣料品事業を取り込み始めたアダストリア

2024年2月16日 企業研究 0

イトーヨーカドーが肌着・靴下類以外の衣料品から撤退すると報道されてから結構な時間が経った。 報道されている文章だけ見ると様々に解釈もできるため、現実的にはあり得ない解釈をする人もウェブ上では相当数見かけた。 普通に読んで理解するなら、イトーヨーカドーは外衣のPB類を全廃し、肌着類・靴下類(おそらくパジャマも含むと推測する)のPBや仕入れは続けると読める。 で

ファッション性を強める作業服業界でワークマンの強みの1つは無くなりつつある

2024年2月15日 トレンド 1

ワークマンの下方修正と減益が話題となっているが、今後のワークマンは既存客層はさらに分散すると個人的には見ている。 もちろん、ワークマンがすぐさま赤字転落をするとか大幅減収に陥るとかいうことはあり得ないが、少なくとも急成長期は終わり停滞期に突入するのではないだろうか。 理由は、ワークマンのこれまでの強みがワークマンだけの物ではなくなりつつあるからだ。 ワークマ

ソフトジーンズのリバイバルでもユニクロに先行されてしまったという話

2024年2月14日 トレンド 0

マス層のズボンのトレンドを見ていると、多様化しているとはいえ、ワイドシルエットのパンツが増えたと感じる。極太でなくともワイド気味とかややゆったりというシルエットも多い。 スキニーも着用者は多いが、全盛期の頃のような「細ければ細いほどかっこいい」という気風は無くなっていると感じる。 以前にも書いたが、スキニーよりもややゆとりのあるスリムストレートあたりが細身ズ

百均よりも安い手袋や靴下を見つけたという話

2024年2月13日 お買い得品 0

50代はまだまだ若いとかいう文言やカラ元気が世の中には溢れているが、実際に53歳になってみると全く若いとは思わない。むしろ年々老化の進行を感じる。 逆に50代で自分が若々しいと思っている奴は自己評価が無駄に高すぎるか、自身への観察眼が皆無なのかだろう。 1月下旬の寒波で、右手の甲に何か所か霜焼けができてしまった。恐らくは素手で屋外でスマホを操作することが多い

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