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南充浩 オフィシャルブログ

ファッションビルにホームセンターがテナント入店する時代

2026年1月7日 トレンド 0

年末、ホームセンター「コーナン」で真空パック入り鏡餅を213円(税込み)で買ったのだが、24年末までは同じ物が110円で百均で買えた。

ところが、25年末の百均の真空パック鏡餅は土台の餅だけになっていた。コスト増恐るべしである。個人的には、220円に値上げしてもよいのでプラ製の橙か干支を乗せてほしいと思った。

 

 

さて、わざわざコーナンに行った理由は窓ふき用の特殊道具を探すためである。

ほとんどの窓は内側も外側も何とか自分で拭けるのだが、外側が拭けない窓が2つある。それを拭くためには、湾曲した持ち手のワイパーを買うか、外側と内側を磁石で貼りつかせて拭ける道具を買うしかない。百均では絶対に売っていないことは経験上分かっていたから、コーナンまで足を伸ばしたわけである。

結果からいうと、どちらも売っておらず失意のどん底だったが、213円の真空パック鏡餅を発見できたわけである。

 

 

コーナンへ行く前に天王寺周辺のホームセンターを検索していたら「あべのand」というファッションビルにホームセンター「カインズ」が入店しているのを発見した。

あべのハルカスの裏にあべのフープという小型ファッションビルがある。その奥にあるのがあべのandである。もちろん、ハルカスを運営する近鉄百貨店の系列である。フープが開業した後に補完する形でオープンしたのがアンドである。

 

 

オープン当初のアンドの大型目玉テナントは「無印良品」だった。

1フロアを全て使用するという大型店舗で、当方も何度も値下がり品を買った経験がある。この無印良品があべのハルカスウイング館が開業する際にそちらに移転した。

かなりの大型店だったのでその跡地に何が入店するのかと思っていたら、LOFTが入店した。たしかにLOFTならスペースを埋めることは可能である。

だが、そのLOFTも2024年6月に閉店してしまった。

【ロフト】2024年夏 あべのロフト移転 6月中旬andでの営業終了 | 株式会社ロフトのプレスリリース

移転先はあべのハルカスウイング館7階だった。

24年3月【ロフト】あべのハルカス近鉄本店ウイング館7階へ!7月あべのロフト移転オープン

 

 

このLOFTの退店に伴って、大型店が抜けるためにアンドはテナントのリニューアルに踏み切った。

その結果、アンドにカインズが24年9月にオープンしたという経緯となっている。

大阪市初「カインズ」、あべのandに開業 近鉄百貨店が運営 – 日本経済新聞

 

市内初となるホームセンター「カインズ」がオープンした。洗剤などの日用品やペット用品などを充実させた都市型店舗で、カインズ(埼玉県本庄市)とフランチャイズチェーン(FC)契約を結んだ近鉄百貨店が運営する。

あべのandの1、2階に売り場を置いた。店長を務める近鉄百貨店の自主・FC事業部、河端哲司さんは「街なかにあるホームセンターとして、郊外店とはまた異なる便利さを打ち出していきたい」と意気込んだ。同施設では近く、家具インテリア専門店「マナベインテリアハーツ」なども開業する。

カインズは大阪府内では高槻市などに4店舗展開しているが、大阪市内には店舗を持たなかった。近鉄百貨店は自社のデパートや商業施設などの集客力を高めるため、カインズのほか高級スーパー「成城石井」などのFC加盟店となり、施設内で直接店舗運営を手がけている。

とのことである。

ちなみにカインズはワークマンと同じグループ会社でもある。

 

 

すっかり出不精となってしまったため、当方はまだこのカインズに行ったことがないので、近々見に行きたいと思っている。

年末の窓ふき用具を買うに際して、品揃えを把握できていないという理由で当方はカインズを外して馴染みのあるコーナンへ向かった次第である。

 

 

開業して久しいが、アンドは地味で集客力に乏しい商業施設である。多分、フープよりも集客力が無いと思われる。

だから、無印良品が抜けたとき、LOFTが抜けたとき、いずれも大型テナント集めには苦労したのではないかと推測している。

 

しかし、それにしてもカインズの入店については、時代の変化を感じずにはいられない。集客力が弱いとはいえ、大阪市ど真ん中のファッションビルにホームセンターが入店するようになるとは、2010年代まででは考えられなかっただろう。

無印良品という選択肢は王道である。後釜のLOFTもまあわからなくはない。東急ハンズ(現ハンズ)という選択肢になったとしてもわからないではない。だが、本物のホームセンターであるカインズが入店するとは、当方のような年寄りからすると驚かざるを得ない。

カインズの入店がOKなら、コーナンでもダイキでもOKだろうと当方は考える。

 

 

商業施設は、基本的に今の消費者に求められているだろうと思われるテナントを集める。もちろん、すべてのテナントを希望通りのラインナップで埋めることは不可能なので、妥協やら譲歩やらは出てくる。それにしても、ファッションビルにホームセンターを入店させるという施策が実現してしまうというのは、運営が「今の消費者はファッションブランドよりもホームセンターを望んでいる(だろう)」と推測したということになる。

恐らくその推測は大きくは間違っていないと思われる。

この実際の動きを見ていても、純然たるファッション衣料ブランドに対する大衆からの需要減を痛感できるのではないかと思う。

 

 

 

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