素材
ウールという素材のメリットとデメリットを考えてみた
2020年2月10日 素材 2
2月に入って、今年は暖かい節分と立春だったが、その後、寒さがようやく増した。 しかし、明日からまた暖かくなり雨が続いて、週の中頃には20度前後にまで気温が上がる日もある。これはもう完全に3月下旬の春雨の気候といえる。 20年くらい前から暖冬と叫ばれているが、20年前の冬は寒かった。10年前でも12月の中頃にはクリスマス寒波と呼ばれる厳しい寒波が来て、そのまま
ニットの方が布帛(織物)よりも毛玉ができやすい理由
2020年2月5日 素材 2
生地に詳しい人なら当たり前のように知っていることなので今回は読まなくても構わない。 一般的に「毛玉」ができるのは、安物の生地だからと思われているが、実はそうとも限らない。生地を構成している糸の強度が高ければ高いほど毛玉ができやすい。 糸の強度が弱いと毛玉になる前に、繊維の表面から剥がれ落ちてしまう。要するに繊維が、毛玉をつなぎとめていられないからだ。 カシミ
繊維の製造加工業者は「工程」や「プロセス」の説明から切り出し過ぎていないか?
2020年1月31日 素材 1
繊維・洋服関連の製造加工業者とは比較的接触のある方だと思う。 そういう展示会を見に行ったこともあるし、内部として手伝ったこともある。 機械の動くさまを見たり、製造工程を見たりというのは非常に興味深いことで、普段の業務ではないだけに知らないことばかりで勉強になる。 現在は、簡単に動画編集でき、タブレットやパソコンで動画再生もできるので、展示会場や自社サイトでそ
2020年から国内の繊維製造加工業は本格的に消え始めるのでは?
2019年12月26日 産地 0
先日、マサ佐藤氏から紹介を受けたクラファンがある。 学生×産地伝統『絶滅危惧種のファッションショー』を入場無料で開催したい! https://camp-fire.jp/projects/view/207031 見出しだけ読むとよくあるイシキタカイ系の「産地ガー」とか「モノヅクリガー」のお花畑学芸会かと思ってしまうが、この学生さんた
「原価率が高い」ことは「高品質」と必ずしもイコールではない
2019年10月17日 産地 0
最近は「原価率高い自慢」の風潮が少し沈静化したような気がする。 単に「原価率」とだけ言った場合、仕入れ原価なのか製造原価なのかが非常にあやふやでわかりにくい。 まあ、今回は製造原価ということで話を進めようかと思う。 製造原価が高いと製品品質が高いのかというと、一概にそうではない。何らかの目安になるというだけの話である。 このところ
補修・メンテナンスの重要性
2019年9月5日 産地 1
衣料品や生地の国産を守るのは知れば知るほど難しいと感じる。 断っておくと、当方は「国産滅びろ」と思っているわけではない。 国産でやりたいと考えている人がいるなら、それはそれでやれる状況が残ればいいと思っている。ただ、漫然と「国産品です」というだけでは売れないから、工夫する必要があると考えている。 漫然と工夫なく「国産品です。だから高いです」という姿勢で売れな
フィラメント糸とスパン糸の違い
2019年8月29日 素材 0
前回はリサイクルコットンについて書いた。 同じリサイクルといっても、リサイクルポリエステルとはちょっと違う。 リサイクルポリエステルは廃棄されるペットボトルを再加工してポリエステル糸にするものだが、リサイクルコットンは綿製品を崩して綿糸にするわけではない。 原綿を綿糸にする際(これを紡績という)に零れ落ちる「落ち綿」を集めて綿糸に紡績したものを指す。 &nb
リサイクルコットンに対する誤解あれこれ
2019年8月28日 素材 0
現代社会は何の分野にしても高度に専門化しているため、分野外の人からするとわかりにくい部分が多い。 衣料品や繊維業界も同様である。 衣料品だと製造加工分野といわゆるファッション分野には大きな断絶があり、ファッション分野の人が製造加工の分野を熟知している例はあまりにも少ない。 だから、製造加工分野の人からすれば「当たり前のこと」がファッション分野の人にとっては目
ハサミで切ってもほつれてこなかった生地の話
2019年8月19日 商品比較 0
お盆休みが終わって今日から仕事が始まるという人も多いのではないかと思う。 当方もそれなりに休んだ。(ちょくちょく打ち合わせや仕事があったけど) 子供のころの夏休みというと、観察や実験が付き物だった。 今回、ふと思い立って初老のオッサンが実験をしてみた。 いきさつはこうだ。 2016年にグンゼの肌着、YGカットオフを何枚か購入した。