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南充浩 オフィシャルブログ

製造加工業

アパレルの物作りを支えてきたOEM屋も急速に素人化が進んでいるという話

2022年2月1日 製造加工業 2

アパレルは参入障壁が低い。 それはOEM・ODMを手掛ける会社が無数に存在して、そこに依頼すればド素人でもオリジナル商品が作れてしまうからだ。 今ならインフルエンサー、昔なら読者モデル、タレントなどがいとも簡単にオリジナル商品を作れてしまうのは、OEM・ODM会社が存在するからだ。(以降OEMに統一する)   小規模OEM業者の生き残りも厳しい状況

生地問屋でも在庫をほとんど抱えなくなりつつあるという話

2022年1月27日 トレンド 0

繊維・アパレル業界は川上・川中・川下に分類される。 店舗やスタイリストは川下に属する。川下が最も消費者に近い。消費者が想像するアパレル業界というのはほとんどが川下である。 川上は糸、生地、染色などの製造加工業者である。 最近の過剰な業界内ブームともいえるサステナブルで、衣料品の廃棄を減らす最適解が受注生産ブランド、オーダーブランドであると川下の人たちは考えて

ジーンズと作業服と工場についていろいろと語り合った話

2022年1月21日 トレンド 2

たまに独立や転職で相談を受けることがある。どちらも失敗して今の境遇にある当方はだいたいの場合、賛成しない。 特に独立起業でオリジナルブランドを作ることには賛成しない。 昔ならOEM屋になることを勧めたが今では、OEM屋としての独立も勧めない。 それはこの回でも少し触れている。   小規模OEM業者の生き残りも厳しい状況となったアパレル業界 – 南充

国内衣料品生産を増やすという大手アパレルの「正論」は実現不可能に近い

2021年12月24日 製造加工業 1

少し前に大手総合アパレルが国内生産比率を大幅に高めるという報道に対して実現不可能ではないか?とこのブログで書いた。 その考えは今も変わっていない。 大手アパレルの国内増産計画は「画に描いた餅」ではないのか? – 南充浩 オフィシャルブログ (minamimitsuhiro.info)   以前から、比較的製造加工業者の知り合いが多い方だと思っている

工場を運営するためには売る能力が不可欠という話

2021年12月16日 ファッションテック 0

以前から業界メディアでは何度か取り上げられた山本晴邦さんの佐渡に糸から縫製までの一貫工場を作るというプロジェクトのクラウドファンディングが先日開始された。 応援の意味も込めてご紹介したいと思う。   佐渡ヶ島に綿花栽培から服までの農工商一気通貫の施設を作りたい!(山本 晴邦 2021/12/10 公開) – クラウドファンディング RE

大手アパレルの国内増産計画は「画に描いた餅」ではないのか?

2021年12月15日 トレンド 2

衣料品の海外生産については、現地を視察したこともなく、報道や現地での生産に携わっている人から逐次いただく情報で判断するのみだが、新型コロナ禍によって、東南アジア諸国の工場のロックダウンや、中国の電力不足などで、今年11月ごろまで生産の目途が全く立たなかった。 衣料品だけではなく、様々な製品の生産が滞っており、電気給湯器なども大幅に入荷が遅れている。 中国につ

「検品」という工程ではサンプル生地と現物生地の違いは証明できないという話

2021年11月24日 ネット通販 1

くどい様だが、繊維・衣料品の製造加工に関する各工程は奥が深く、自分などは各工程のほんの入り口を知っているに過ぎない。いや、入り口というのもおこがましい話で、ドアノブくらいしか知らないと言った方が正確だろう。 そして、「全工程に通暁した」というような方はこの業界にはいないと経験上思っている。   OEM・ODMの普及と乱立で、ブランド側がかなり素人化

バイク用衣料はニッチ市場だから大手低価格ブランドは参入しない?

2021年11月19日 製造加工業 0

先月、4年ぶりにスマホを機種変更した。 4年間使ったiPhone7からiPhoneSEに変更した。はっきり言って、見た目も大きさも全く同じなので変わった気がしない。 しかし、バッテリーの持続時間は圧倒的に長くなったし、反応速度も速くなった。さすがに4年も使うとかなり動作が遅くなっていた。 iPhone13にしないのかと尋ねられると、全くそうする気が無かった。

素人化が激しく進む洋服ブランドとその買い手

2021年11月18日 トレンド 4

糸、織り、編み、染色加工、二次加工、縫製、と繊維・衣料品の各工程は奥深く、全てに通暁している人間を当方は知らない。ある程度の全工程を知っている人間はいるが、全ての工程を極めているという人は知らない。 あと、ここに撚糸や洗い加工、型紙や裁断なども入ってくるが、これもまた奥深く、当方などその入り口の知識すらもない。 とはいえ、衣料品という物は全員が毎日欠かさず着

異業種からのアパレル参入増加について思ったこと

2021年11月16日 トレンド 0

いろいろと考えさせてもらえる記事が掲載された。 【記者の目】「服を作りたい」非アパレルが急増 多様化するニーズを捉える国内縫製・ニット工場 | 繊研新聞 (senken.co.jp) 記者コラムなので、もちろん記者個人の主観が強く反映されてはいるが、過度なイデオロギーは表明されておらず、さすがは繊研新聞社であると感じる。 内容的には事実を並べているので、業界

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