MENU

南充浩 オフィシャルブログ

製造加工業

洗い加工場大手の豊和が縫製工場、秋田ホーセを買い取ったという報道

2021年11月10日 製造加工業 0

国内の繊維関係の工場は、小資本の場合が多く、これまでの生産拠点の海外移転から始まり、今回のコロナ禍によって経営状態の厳しいところが多い。 ほとんどの場合は、サイズダウンしたり操業頻度を下げたりして対応しているが、児島の大手洗い加工場、豊和は積極的な投資を続けている。 以前、このブログで紹介した自動シェービングマシンの開発・投入に続いて、縫製工場を買収した。

ファクトリーブランドの商品説明文にありがちな悪例

2021年11月9日 ユニクロ 0

衣料品の製造加工工程が海外移転してから、国内の製造加工場は受注量の減少をカバーするために自社オリジナルブランド、いわゆるファクトリーブランドのようなものを立ち上げ始めた。 自活のためには当然ともいえる施策ではあるが、生地製造や染色、縫製という分野においてはプロだが、こと「オリジナル製品」を作るとなると、必要とされるノウハウは足りない。また、製品の営業や販売に

ジーンズへのウォッシュ加工が日本で発祥した理由

2021年11月5日 ジーンズ 1

日本のジーンズの歴史は正確には、終戦後、1950年から米軍の中古ジーンズが入ってきたのが始まりだということは業界では常識となっている。 世界で初めてジーンズを水洗いして販売したのは、日本だということもそこそこには知られてはいるが、あまり人口に膾炙していない気がする。(違っていたらごめん)   日本で国産ジーンズが作られるようになったのは1960年代

洗い加工場の豊和が新たに「自動シェービングマシン」を開発したので見学してきた話(ただし画像は無い)

2021年11月1日 ジーンズ 1

今回も地味な話である。 先日、児島の洗い加工場、豊和を久しぶりに訪問させてもらった。 児島を訪れたのは6~7年ぶりである。 まあ、街の風景はほとんど変わっていなかった。多分、20年間ほどんど変わっていない。(笑)   今回の工場見学の最大の目玉は、豊和がこの度完成させた「AI搭載の自動シェービングマシン」を見せてもらうためである。 シェービングとい

商売の基本は「できるだけ安く仕入れて、できるだけ高く売る」ということをわかっていない人が多い

2021年10月29日 商品比較 3

つい先ごろ、SNS上を賑わせていたのが、某革職人がエルメスのバッグを解体して原価を導き出すというYouTube動画だった。 実は同じ職人は以前に、ブログ内でエルメスのバッグを分解して構造を見せるというのをアップしていて、今回はそのリファイン版(分解していないので)だといえるだろう。 今回のYouTube動画では結論として「原価は2万円強」ということになってい

ど素人からの生産依頼にも繊維業界が飛びつきたくなる理由

2021年10月27日 トレンド 1

ちょっとしつこくて恐縮なのだが、今回も前回の続きである。 しつこい男はモテないと言われるが、事実モテてないからしつこく続ける。 インフルエンサーブランドはOEM&製造加工業者が思っているほど美味しい商売ではない – 南充浩 オフィシャルブログ (minamimitsuhiro.info)   このブログをアップして何時間か後に、こんな記事が流れてき

インフルエンサーブランドはOEM&製造加工業者が思っているほど美味しい商売ではない

2021年10月26日 トレンド 0

昨日、ホットラインでの連絡があったので、相当にいろいろと憂慮すべき業界状況なのではないかと思う。 流行り。 | ulcloworks 表題短っ どうもインフルエンサー系服やりたい案件の金のにおいだけ嗅ぎつけて飛びついては事故ってる事例が巷のOEM業者様間で目につくようになってきた今日このごろ。 — ヤマモト ハルクニ (@HARUKUNI_Y) Octobe

「ラグジュアリーブランドと同じ生地を使っている」ことをアピールするブランドに感じる違和感

2021年10月25日 デザイナー 3

最近、業界メディアでよく見かけるのが「ラグジュアリーブランドと同じ生地を使った新ブランドです」みたいな打ち出しである。 まあ、気持ちはわからないではないし何となく凄そうな気はするが、冷静になってよく考えてみると、実はあまり関係ないということがよくわかる。 たしかにラグジュアリーブランドと同じ生地というと、確かに生地の品質は高そうな気がする。しかし、それ以上で

繊維関係の製造加工業者がすぐに電話をかけてくる理由

2021年10月14日 ファッションテック 1

以前にも書いたが、5年くらい前までお世話になっていた小規模なOEM事務所の社長が亡くなられた。 この5年間はお会いしていなかったので、その点については大いに悔いが残っている。 まだ、お元気だった頃、よく事務所にもお邪魔して、業務の様子なんかも拝見させていただき、非常に勉強になった。 当時は中国工場とのやり取りがメインだったが、やり取りはメールとスカイプでやっ

マス層はインフルエンサーをあまり好意的に見ていない

2021年10月7日 トレンド 3

現代日本のような成熟社会において洋服が確実に売れるような手段は無いと基本的には思っている。 当方は外野で、製品ビジネスをやっているわけではないから、そんなことが気楽に言えるのだが、実際に製品ビジネスをやっている製造加工業者やアパレルブランドの方々は売れそうな手段なら藁にもすがりたい気持ちだろうということは十二分に理解できる。 その中の一つがインフルエンサーで

南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ