メディア
客数の減少を客単価増で補おうとする「しまむら」
2019年9月4日 メディア 0
同じ事実でもメディアの書き方で印象が異なる事例は多い。 例えばこの事例。 しまむらの8月度売上速報が発表された。まずは事実だけを見て行こう。 既存店売上高0・6%増 全店売上高1・4%増 客数3・8%減 客単価5・4%増 となっている。 しまむらは客数、客単価は全店ベースで、既存店ベースは発表されていない。 月次売上速報というのは基本的に昨年の同じ月と比べて
不便なマニア向け商材が大衆に再び支持されることはない
2019年8月7日 トレンド 0
今夏はレーヨン素材の開襟シャツが大流行している。 とくにメンズだとこれまで夏の半袖シャツといえば、麻か麻混がほとんどだったからレーヨンは目新しい。 当方も激安品を5枚くらい買ったが、ブランドによって生地の薄い厚い、糸の太い細いがあって、よく見るとそれぞれ素材感が微妙に異なる。 で、このレーヨン生地だが、もともとのレーヨン生地というのは洗濯をすると紙屑みたいに
ワークマンと無印良品の現状をユニクロと比較するのは無理がある
2019年8月1日 メディア 0
あまり話題にならないが、無印良品を展開する良品計画の2020年2月期連結第1四半期決算は、増収ながら大幅減益となった。 良品計画の決算は、会計基準の違いから少し通常の国内企業とはフォーマットが異なる。 売上高にあたる営業収益は1123億2800万円(対前期比5・5%増) 営業利益 103億5400万円(同22・3%減) 経常利益 96億300万円(同28・6
しまむらに復調の兆しは見えない
2019年7月30日 メディア 0
どの分野にしても、メディアや識者にはポジショントークが多い。 もちろん、繊維・衣料品業界もポジショントークで溢れている。 例えば、この記事。 しまむら 復調まで「もう少し」 短納期商品増やす https://senken.co.jp/posts/shimamura-190723 7月23日に掲載されている記事だが、復調までもう少しとはとても思え
低価格パターンオーダースーツは決してブルーオーシャンではない
2019年7月4日 メディア 0
先日、ポストセブンからの依頼で、青山商事、AOKI、コナカ、はるやまの現状について寄稿した。 「ビジネスマンが「スーツ離れ」で紳士服チェーンの苦戦続く」 https://www.news-postseven.com/archives/20190702_1403759.html ちなみに元の原稿はもっと長くて、実は4500文字くらい
製造加工業者の発信への考え方はまだまだおかしい
2019年6月3日 メディア 0
先日、そこそこ昔馴染みになってきた某製造加工場の方とお会いした。 あまり知られていない(発信されていない)が、実はけっこういろんな直販イベントに参加されている。今回は、ある大手商業施設との商談だったそうだが、めでたく売り場を獲得できたそうだ。 ただし、この施設で常設となるかどうかはわからない。売れ行き次第だろうと思う。 今、このことを告知する必
ダイヤモンドのZOZO決算記事を評価したい
2019年4月26日 ネット通販 0
ゾゾの2019年3月期連結決算が発表された。 今回の業績はすでに先ごろから発表されていたものと大きく変動はなく、投資家にとっても織り込み済みだったのではないかと思う。 物議をかもした「ゾゾアリガトー」はあっさりと廃止が決まったが、そもそも最初からやらなければ無用な混乱を招くことはなかった。当方にはなぜあれをやろうと思ったのか、いまだにちょっと理解できない。
限りなく透明に近いレナウン
2019年4月12日 ネット通販 1
3月末は決算期の会社が多いから、4月~5月にかけては決算発表が相次ぎ、業界メディアでも決算記事が毎日多数更新されている。 しかし、業界メディアでもそれに付随するSNSでもほとんど触れられない企業もある。 大手の一画を占めるレナウンの決算はほとんど話題にならない。 しかも結構な赤字額であるにもかかわらずだ。 レナウンの2019年2月期連結は 売上
ベルーナの実店舗出店がめっちゃ増えている件
2019年4月11日 トレンド 0
ちょっと面白い記事を見かけた。 SC出退店/ファッション出店3位GU、インテリア出店2位ニトリ・デコホーム 面白いと思う点は2つある。 1、ランキング順位が興味深い 2、見出しが恣意的で笑える この2点である。 見出しにある「ファッション」と「インテリア・家電」を見てみよう。 まず、「ファッション」のSC(ショッピン