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南充浩 オフィシャルブログ

製造加工業者の発信への考え方はまだまだおかしい

2019年6月3日 メディア 0

先日、そこそこ昔馴染みになってきた某製造加工場の方とお会いした。
あまり知られていない(発信されていない)が、実はけっこういろんな直販イベントに参加されている。今回は、ある大手商業施設との商談だったそうだが、めでたく売り場を獲得できたそうだ。
ただし、この施設で常設となるかどうかはわからない。売れ行き次第だろうと思う。
 
今、このことを告知する必要はないが、開設の手前になれば当然告知すべきである。
また、社のスタッフがやっているSNSでも拡散すべきである。
しかし、開設直前の告知はまだしもそれ以外については及び腰である。理由を聞くと「同業者組合がうるさいから」だという。
以前から、このブログでも書いているように同業他社の評判なんて意味がない。
 
なぜなら、仕事を同業他社からもらっているわけではない。
仕事は自分の川上ないし川下から発生している。また自分と同じ川中でも、同業他社ではなく他業からの依頼である。
となると、単なる外野の雑音でしかない同業他社の感想なんてすべて無視するのが正しい。
ほかの業者でもよくあるのだが、「どうしてちゃんと自社のウェブやSNSで発信しないのか」と尋ねると、「同業他社に馬鹿にされる」とか「同業者組合からやっかまれる」とか9割はそんな答えで、馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
 
今度は別のこれも製造業者なのだが、こちらは割合と先進的な物の考え方をするのだが、自分達でのSNSの拡散は皆無である。
ウェブ業者と契約しているのだが、そこからの発信に頼りっぱなしである。
ここからは「同業他社がうるさい」ということは聞いたことがないので、先進的なたちなので気にしていないのではないかと思う。
なら、なおさら自分たちのSNSでも発信すべきなのだが、それが一向にない。
契約しているから、業者にお任せというつもりなのだろうか?
 
しかし、過去に成功した製造加工業者は自分たちのSNSでそれこそ過剰なほどに告知していた。
製造加工業の新ブランドなんて無名なんだから、いくら業者が業務として拡散したところで効果のほどは知れている。自分たちのSNSで身の周りの人、それから数少ないファンに告知して口コミで広がるのを待つしかない。
 
意識は違うが両者に共通するのはブログがなかなか書けないことだ。
SNSの拡散も重要だが、それ以上に、見知らぬ人に多数立ち寄ってもらおうと思うならブログで記事を書き貯めるのがもっとも効果的でコストも安い。
自分達で書けばそれこそ外注費はゼロである。
 
だが、構えすぎると記事は書けない。かといって、よくあるブログのように
 
 

今日は○○という映画を見に行きました。
 
とても感動してきて、帰りにカレーライスを食べました。
やっぱりインディアンカレーは美味いと思います。
明日からもがんばるぞー!

 
 
なんていう内容ではまったく意味がない。これは構えなさすぎである。
とはいえ、まったく書かないよりはこれでも書いた方がマシではあるが、効果は薄い。
どうしても書けないときはこれでも構わないが、多用すべきではないと個人的には思っている。
 
何度も書いているが、会社としてブランドとしてブログを書くなら、
 
1、会社やブランドのこと
2、一般消費者や異業種、他業種の人達(決して同業他社や同業組合)に役に立つ、勉強になると思われる内容
3、ネタがなくなったら、自社や自店の近所のお勧めの店(服でも飲食でも)
4、自社の決定している今後の具体的な取り組み(例:〇〇店でポップアップやります)
5、業界やビジネスについて自分、自分たちが思っていること(当たり前だが賛否両論が来る)
 
くらいではないかと思う。
これだけでも5種類あるから、日によってこの5種類を使い分ければ、そこそこの本数は書けるはずだ。
機械的に考えるなら、毎日この1つずつを書いていけば週に5本はブログが書ける。書くことが本職ではない人にとって週5本はつらいだろうから、これを週に2本か3本かけばよい。
 
ネタに困るとよく聞くし、当方もアイデア枯渇に陥るときがあるが、長らくブログをやり続けているある織布工場の社長は、ネタ帳みたいなのを作っていて、思いついたら書き込んで、それでほぼ毎日ブログを更新している。
これはこれで相当な努力だと思う。
ネタがない、ブログを書けないと嘆いている製造加工業の人たちはこの社長ほどの努力をしているのだろうか?
もししていないとすると、それは才能がないとか能力がないとかではなく、単なる努力不足ではないかと思うがどうだろうか。
 
 
 
こんな本をどうぞ~。素人同様に同業他社の意見は聞きすぎるな!百害あって一利なし

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