MENU

南充浩 オフィシャルブログ

トレンド

「洋服の過剰供給」に異を唱えながら新規ブランドが続々と立ち上がる矛盾

2021年3月18日 トレンド 2

最近、「アパレルの過剰供給に向き合う」というスローガンを掲げた新規ブランドが続々と立ち上がっている。 自分はこの手のニュースを見たときに、真っ先に疑問しか感じない。 わざわざ新ブランドなんか立ち上げたら、さらに供給量が増えるんじゃねえの?と。   既存のブランドが売れ行き絶不調だったとしても、最低限の売れ行きは算出できる。なぜなら長年運営できてきて

「今の勝ちパターン」は「永遠の勝ちパターン」ではないということ

2021年3月16日 メディア 3

一つのシステムが成功しても、そのシステムは時代が進むと環境の変化によって、弊害化してしまう。 だから常に一定期間でシステムをメンテナンスせねばならない。しかし、口で言うのは容易いが、実際にやるとなるとどこをどのようにメンテナンスせねばならないかがわからない。それが人間というものである。もちろん自分も含めて。 例えばこの記事 苦境GEが金融撤退 「複合経営」終

巷に蔓延する「おかしな表記」と「嘘の神話」

2021年3月12日 ジーンズ 1

97年に業界紙に入ってから24年が経過して、過ぎ去りし日々を振り返るたびにジジイになったことを噛みしめる今日この頃だが、最近、とみに業界メディアの言葉遣いや説明文に違和感を感じることが増えた。 これが老化だと言われればその通りなのだろう。自分の肉体、精神は確実に老い衰えておりそれは自覚している。 フィラメントが長繊維、スパンは短繊維。 とか 長繊維と繊維長は

逆張りをするメディアの報道によってユニクロの強さが浮かび上がる

2021年3月2日 メディア 0

ニュースの原則というものは、当たり前でないことを報道することである。 例えば、赤信号では必ず止まるということを報道してもニュースにはならない。当たり前だからだ。しかし、赤信号で止まる自動車が少ないということはニュースになる。 普通、靴を履くときは、靴擦れ防止の意味もあって靴下を履く。だから、靴下を履いて靴を履いている人のことはニュースにはならない。だから某ア

「ファッション性の高さ」よりも「アニメコラボ」の方が売れやすい

2021年2月25日 トレンド 2

このところ、2回続けてアニメのファッションに対する優越性を書いてきたが、ちょうどたまたまそれに関連するニュースが報道された。   コラボが日本経済を救う? 「グッチ」×「ドラえもん」が百貨店各社で想定以上の大ヒット | WWDJAPAN.com   はっきり言って日本経済を救うほどではないと思うが、グッチとドラえもんのコラボが計画以上に売

繊維の製造加工業者の発信方法についての基本をザックリまとめてみた

2021年2月12日 プレスリリース 1

なんだかんだと言っている間に独立して11年が経過した。 そのうちの前半5年間はまともに食えなかった。その後は何とか生活できるレベルになったが大儲けしているわけではない。今でもエラい先生方が聞いたら、多分驚くだろう金額で質素倹約を旨として暮らしている。 とはいえ、11年もやっていると、それなりの件数の仕事をさせていただいた。 繊維の製造加工業の広報関係も何件か

Eコマースは重要だが、実店舗での勤務経験はもっと重要

2021年2月5日 ネット通販 1

コロナ禍による長期間の店舗休業という事態を受けて、アパレルビジネスにおいてのWEBの重要性が増した。 また店頭の商況の悪さから、旧来型卸売りメーカーも避難路の一つとして、ネット通販への進出の必要性も増した。 そのため、WEBやEコマースへの関心が高まったのは当然といえるが、逆に過信しすぎ、商売の基本をおろそかにする風潮も強まったように感じられる。 &nbsp

インドで大規模なオーガニックコットンの不正認証が発覚

2020年12月15日 メディア 1

個人的には、オーガニックコットンに何の興味もない。 しかし、熱狂的なオーガニックコットン愛好家がいるのも事実で、愛好する人に対して「やめろ」とは思わない。好きな物は好きで構わない。逆に愛好家の中の一部が、それを愛好していない人々に押し付けてくるのはまったくもって鬱陶しい。そういう押し付けは断固として拒絶する。   オーガニックコットンというと、多く

ファッション雑誌の効能

2020年12月9日 ファッション専門学校 2

以前、何か月か前のこと。 深地雅也さんが「洋服の色合わせがわからないという今の若い人は多い」とツイートしていたと記憶している。で、その理由について「ファッション雑誌を読まなくなった部分も大きい」と答えていた。 その発端として、黒いダウンジャケットに合わせる色がわからないというトピックだったが、業界に長いこといる人や業界外でも常識的な人は、「え?黒ってほとんど

中綿がポリエステル100%のジャケットはダウンジャケットでもないし中綿ダウンジャケットでもない

2020年12月7日 ネット通販 6

最近「ダウン(羽毛)」に関する表記がいい加減になってきていると感じる。 これまでもネット通販サイトでは、「ダウン」で検索すると多数の「中綿」ジャケットが上位に表示されたが、最近はメディア自体がこの表記基準を甘くしている。 これは百害あって一利なしである。 2007年から2008年にかけてはこんな問題が起きていた。 忘れている人のため、13年前のことなので知ら

南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ