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南充浩 オフィシャルブログ

2023年 の記事一覧 : 243件

需給バランスの変化によって急激に値崩れを起こすことの恐ろしさ

2023年10月2日 トレンド 0

物の価格というのは需給バランスによって決まるというのはほどんど誰もが知っている事柄である。 最近の、原材料費高騰・燃料費高騰などのコスト増による値上がりは仕方がないが、如実に需給バランスの崩れによって値上がり・値下がりするのは、消費者にとっては好ましい状況ではない。 8月下旬以降に家電量販店のガンプラ売り場を眺めてそう思った。今回はガンプラのお話である。なの

国内大手アパレルが地方スーパーの自社服ブランドの開発支援を行うケースはさらに増えるだろう

2023年9月29日 企業研究 1

ワールドがスーパーのベイシアの自社婦人服ブランドの開発支援を発表した。 ワールドが大手スーパー・ベイシアのブランド開発支援 10月4日から50店で販売 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ワールドは、大手スーパーのベイシア(前橋市)の自社婦人服ブランド「YORIMO」(ヨリモ)の開発を支援した。ベイシアは、10月4日から50店(12日開店の阿見店含む

ヨドバシカメラが買った池袋西武には「それなりにブランドを誘致できるんじゃないの?」と思った話

2023年9月28日 売り場探訪 0

そごう・西武が無事に売却されたわけだが、今後についていくつかの懸念が指摘されている。 その中に「洋服ブランドが集まらないのではないか」という懸念がある。もちろんその懸念は正しい。だが、個人的には今後のプランニング次第では現予想以上に集まるのではないかとそんな風に考えている。 友好的な感じではないがすでにルイ・ヴィトンは西武池袋に残留することを発表している。

ユニクロ「1500円バッグ」がヒットした背景は「ヨーロッパで評価されたから」だろ

2023年9月27日 トレンド 1

前回、ユニクロのラウンドミニショルダーバッグについてのブログを書いた。 書いた理由は、ユニクロ商品がついにファッションアイテムとして模倣されるという時代の変わりように驚いたからである。 もちろん、これまでもウルトラライトダウンとかヒートテックを他の量販店が後追いすることはあったが、後追いの観点は「機能性」と「販売数量」だった。 今回のラウンドミニショルダーバ

ユニクロのバッグがホットトレンドとして模倣されるようになった時代の変化

2023年9月26日 トレンド 1

衣料品の業界には「トレンド」というものがあり、各ブランドでトレンド情報に沿った商品が発売される。もちろん、トレンドに沿う必要は無いが、売れやすくすることを考えればトレンドに沿う方が容易い。トレンドに沿うのも無視するのもどちらもブランドの姿勢として存在している。 めちゃくちゃ大雑把に言えば、例えばスキニーパンツが登場したときに多くのブランドがスキニーパンツを提

「奇抜すぎるファッションショー」と「素人の変態」との見分けがつかないという話

2023年9月25日 デザイナー 5

実需対応するために、国内の衣料品業者は期近対応を年々強化しているが、元々の取引サイクルでいうと、9月・10月は来年春夏物の提案時期である。 そんなわけで国際的にも欧米ではファッションウィークが開催されているわけだが、国際的メゾンブランドや国際的デザイナーズブランドが行うファッションショーは年々、一般人では理解に苦しむような提案が増えており、たびたびウェブ上、

「物」ではなく「ラベル」で評価する人が多いという話

2023年9月22日 商品比較 2

衣料品に限らず「ブランドのラベル」というのは、かなり重要である。 当方も含めてほとんどの人が「ブランドのラベル」を見て物の善し悪しを判断している。そういう「ラベル」を作って刷り込ませることがブランド作りの最重要項目の1つだろうと思うし、「ラベル」に苦しめられているブランドは「ラベル無し」の状態で商品を判断してもらいたいとも思うだろう。 かつて、落ち目になった

大手紡績が消費者に役立つ素材開発の姿勢へシフトしている

2023年9月21日 素材 1

糸でも生地でもメーカーの展示会や工場にお邪魔すると、知らない事だらけで勉強させてもらうことばかりである。 ただ、ともすると「技術論」に終始することがあり、それはそれで勉強になり興味深いのだが、製品化を担当するブランドやひいては消費者には伝わりにくいというきらいがある。 もちろん、その「技術論」に終始する姿勢こそが物作りを支えている長所であることは間違いないが

「割安感」と「継続する力」と「資金繰り」の重要性

2023年9月20日 企業研究 1

どの収入の消費者層をターゲットとするのかは別として、ブランドステイタスが完成された欧米のラグジュアリーブランドを除いては、各層ともにある程度の「割安感(激安ではない)」は物を売る上においては重要だろうと思う。 当方はラグジュアリーブランドに興味が無いし、今後どれほど金持ちになろうと(なれる可能性はゼロだが)欲しいとは思わない。洋服しかり腕時計しかり自動車しか

多くの人は「快適」で「便利」な方を選ぶという話

2023年9月19日 トレンド 1

先日、数歳年上の業界の先輩とお会いした。コロナ自粛が明けてからなんだかんだと2カ月に1回くらいお会いするようになった。 その先輩は当方とは異なり元々スリム体型で今もあまり変わっておられなくて、スキニーパンツとかスリムストレートパンツなどの細身パンツを常に着用されていた。 スキニーやスリムストレートが意外に今でも生存している理由は「便利だから」という理由が多い

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