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南充浩 オフィシャルブログ

2020年 の記事一覧 : 238件

そのやり方は昔からあったよね?

2020年12月1日 トレンド 2

最近、川下の人たちや川下に参入したド素人の人たちがP2Cという売り方を提唱している。 D2Cの派生らしいが、派生するほどメジャーな手段なのかと疑問しか持てないし、そもそも派生できるほど確固とした定義があるわけでもない。 D2Cはdirect to consumerの略である。じゃあP2Cは何かというとperson to consumerの略だそうだ。 個人的

知られていないのは存在しないのも同然

2020年11月30日 トレンド 4

相変わらず業界メディアには起用されない(笑)が、今年3月からBLOGOSで毎月1本掲載させてもらっている。 一応、読者層が違うので、かなり初歩的な説明をしながら書くようにしている。 今月に寄稿したのがこれである。   ユニクロの「+J」商品に客が殺到 転売市場で高値でも買い手がつく背景を考える https://blogos.com/article/

洋服のネット通販が「やっぱり使いにくいなあ」と感じる点

2020年11月27日 ネット通販 3

なんやかんやと言って、ネット通販で服を見ることが増えた。 個人的にネット通販で服を本格的に見るようになったのは、2017年くらいからである。今、定期的に服を買っている通販サイトは 1、ドットエスティ 2、ユニクロ 3、ジーユー   である。 ほかのサイトでは服を買わない。 スニーカーや腕時計、リュックなんかでは、AmazonとYahoo!ショッピン

繊維・アパレル業には算数と化学が必要不可欠

2020年11月26日 製造加工業 0

繊維の製造加工業は感性も必要だが、基本的には化学と算数が必要不可欠でその比重は高い。尤も、ファッションブランドでも経営や営業、販売には算数は必要になる。 基本的な四則演算(加減乗除)である。 特に百分率と割合、分数、小数は必要不可欠でこれができない人は小学校の算数をやり直した方がいい。 製造加工業はそこにさらに化学が加わる。染色・整理加工などは化学の塊である

なぜかつての大手アパレルは自家縫製工場を手放したのか?

2020年11月25日 製造加工業 0

先日、11月22日の日曜日の夜、またZOOMを使っての無料トークイベントを開催した。 前回同様にほとんどの用意は、お若い二人に丸投げODM状態である。今回は20人くらいにご参加いただいた。 その中で、参加者から 「アパレルブランドが自家縫製工場を持つのが究極のD2Cでは?」 という質問をいただいた。 これに対しての答えは、YESである。しかし、実現するのは相

試作反とサンプル縫製を省略することで「大量生産と在庫廃棄が回避できる」というロジックが意味不明

2020年11月24日 トレンド 1

アパレルというか、アパレルも含めた繊維業界の人は、だいたい流行り物ツールを導入すれば多くの問題点が瞬時に解決されると思っている。まあ、日本人全体がそういう浅はかな思考なのかもしれないが。 20年前なら、SPA化とクイックレスポンス(QR)対応である。これをやればバブル崩壊後の業績が低下が回復するかのような論調だった。 業界紙記者の会見での質問は判で押したかの

インフルエンサーが唱える「大量生産根絶」が不可能である理由

2020年11月20日 産地 3

基本的に、ファッション業界の川下の人は、製造に関する知識がほとんどない。 そのため、川下の人や川下出身の人が現在主張している「洋服の大量生産をヤメロ」というのは、自分らの見える範囲では確立できるかもしれないが、川中、川上ではまったく通用しない。 それならば、国内縫製工場や国内生地工場の倒産や、中国やバングラデシュの繊維業の雇用悪化など、そんなものは大量生産根

「妥協できる」低価格代替品が増えた

2020年11月19日 お買い得品 0

洋服の良し悪しというのは結構主観も入るから、最終的には「僕はいいとは思わない」で終わってしまう。 あと、ラベルやイメージによって左右されることも多いから「ユニクロは粗悪に見える」と思えば、本人の中ではそれが正解になる。 ノートパソコンなら、安物はCPUの性能が低く、高額品は高性能品が使われている場合が多い。価格差は如実に機体スペックや使い心地に反映される。

物性のクオリティが低下したのは低価格ブランドではなく、百貨店やファッションビル向けの中価格帯ブランド

2020年11月18日 お買い得品 2

当方は基本的に「昔は良かった論」は嫌いである。 というか、いつの時代も「昔は良かった」と言われてきたのだから、最も良かった時代は原始時代くらいなのではないかと思ってしまう。 最近のファストファッションは10年前・20年前と比べてクオリティが落ちている という謎の言説がSNSで出回っていたが、これは若い人特有の当時のことを詳しく知らないゆえの思い違いに過ぎない

「小ロット」と言われる国内工場を維持するにも「大量生産」は必要不可欠という話

2020年11月17日 製造加工業 0

縫製関係者には有名な話だが、国内の縫製工場は年内いっぱいは医療用ガウンの縫製でそこそこに生産ラインが回っている。 しかし、年内で終了することは元からそういう計画だったので、年明けからは各縫製工場は新たな仕事を作らねばならない。 自分でも経験があるが、「来月の仕事がない」という状況になったことは過去に何度もある。そんなときに直前になって慌ててもそんなに簡単に仕

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