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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

雑貨に活路を見出そうとする企業が増えているが柳の下にドジョウは何匹いるのか?

2022年10月4日 企業研究 5

先日、無印良品の新しい業態が発表された。 かなり多くのメディアで報道されたのでご存知の方も多いだろう。   「無印良品」500円以下の日用品の新業態 長期的に2000店舗めざす である。 「無印良品」を運営する良品計画は30日、500円以下の日用品に特化した新業態「無印良品500(ごひゃく)」の1号店を東京・三鷹に開いた。洗剤類、キッチン用品、洗面

ミッシュマッシュ売却で衣料品ブランドが無くなり雑貨ブランドだけになる玉屋

2022年9月30日 企業研究 3

あまり業界的に注目度が無さそうだが、個人的にはこのニュースが気になった。 ダブルエーが婦人服「ミッシュマッシュ」を取得 卑弥呼に続き再生へ (fashionsnap.com) 「オリエンタルトラフィック(ORiental TRaffic)」を運営するダブルエーが、婦人向けファッションブランド「ミッシュマッシュ(MISCH MASCH)」を取得すると発表した。

購入単価が1万円上昇したから27万円の商品を投入するという意味不明なオンワード樫山の施策

2022年9月28日 企業研究 4

基本的に売上高というのは、客単価×買い上げ客数である。 売上高を増やすには客単価を上げるか、買い上げ客数を増やすか、その両方を上げるかしかない。そのため買い上げ客数が増えにくい分野や商品、サービスは客単価を上げるほかない。 カジュアル服には時折「ブーム」というものがやってきて、ある品番だけやたらに買い上げ客数が増えることがある。2022年現在は、昔ほど「大ブ

再上陸するアメリカンイーグルとフォーエバー21とエディー・バウアーを並べて考えてみた

2022年9月27日 企業研究 1

撤退した海外ブランドの再上陸が今年、3つ発表された。 エディー・バウアーとフォーエバー21、それとアメリカンイーグルである。 このうち、エディー・バウアーとフォーエバー21はライセンス生産である。それと共通しているところはマスターライセンスを伊藤忠商事が取得している点にもある。 一方のアメリカンイーグルは米国本社直轄となる。   さて、この3ブラン

今以上に「できるだけ引き付けて服を作る」ことは物理的に不可能だという話

2022年9月14日 企業研究 1

2020年のコロナ禍以前から、衣料品の生産リードタイムのこれ以上の短縮はほぼ不可能だった。そして、コロナ禍による海外工場のロックダウンや停電の頻発、ロシアによるウクライナ侵略によって物流の混乱や燃料不足なども起き、2022年現在ではさらに生産リードタイムは伸びざるを得ない状況にある。   当方が独立して早12年も経過しているのだが、大した業績・実績

新しそうな切り口だが実は何十年か前の状態に戻ったという話

2022年9月9日 企業研究 0

多くの人は、時代が進むにつれてあらゆるものが進歩すると考えているが、現実はそうではないことが多い。技術的・物理的制約から全く進歩しない分野も珍しくないし、何十年かかけてもとに戻ってしまうことも多々ある。 最近だと、SDGS(一説には日本くらいでしかこの言葉は使われていないとも)かそのあたりの風潮によって、ペットボトルが槍玉にあげられ、ペットボトルを廃止して回

ブランディングをすれば必ず売れるというわけではないという話

2022年9月6日 企業研究 1

以前から書いているように、消費環境や販売環境が異なってきたため、製造加工業者が生き残るためには、これまでのように生産を受注するだけでは難しい。自社オリジナル製品を作って販売する必要に迫られている。そのためいたるところで製造加工業によるオリジナルの製品ブランドが立ち上げられている。 しかし、実際に成功するのはほんの一握りで、あとはほとんど売れ行きが無いままでダ

ユニクロの値上げ発表は「5品番しか値上げしません」ではなく「5品番しか発表しません」という意味

2022年9月5日 企業研究 0

ユニクロが今秋冬物から5品目の値上げを発表したが、実際のところ、それ以外はすべて価格据え置きかというとそうではない。 当方が、店頭を見て回ったところ、8月下旬時点では発表以外にメンズでは2品番の値上げが確認された。 1つはGジャンである。今春物まで定価は3990円だったが、今秋物からは定価が4990円となっている。 もう1つはMA-1ブルゾンである。5990

「好調でも売上高を伸ばさない」という売り方と「スモールマス」という考え方と

2022年9月1日 企業研究 1

これも以前に書いたことがあるが、ユニクロが+Jを始める前(2009年手前)にもデザイナーズブランドとコラボする「デザイナーズインビテーション」という企画が断続的に行われていた。 その中に、当方と面識のある個人デザイナーが選ばれた。これには驚いて、メッセージを送ると 「ユニクロとのコラボが発表されてからすごく知名度が上がりました」 という返事があった。 この当

独自化・差別化をするには自主企画商品が必要だと考えられる理由

2022年8月29日 企業研究 2

百貨店とGMS(大手総合スーパー)の衣料品復権に向けての議論がさまざまある。 個人的には、従来通りの「ブランド品の品ぞろえを工夫する」というやり方では内部の人間が期待しているほどの回復はあり得ないのではないかと見ている。 どちらももう導入できるブランドはある程度限られてきているし、「日本初出店」「日本初上陸」という謳い文句も絶対的な優位性は長期間は保てない。

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