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南充浩 オフィシャルブログ

ユニクロ

「ニットフリース」という謎の商品名

2020年11月13日 ユニクロ 6

今秋の気候をおさらいしてみよう。 10月はここ3年くらいに比べると涼しかったといえる。当方は高血圧なのか更年期なのか、それとも夏場で汗腺が開いてしまったのか、10月でも汗は止まらなかったが、さすがに真夏のように「暑い」と感じることはなかった。 覚えておられないかもしれないが、昨年も一昨年も10月10日前後に30度を越える日が何日かあった。今年はそれがなかった

複合素材を作る方法は「混紡」以外にも3つあるという話 ~「ウール綿混」だからといって「混紡」とは限らない~

2020年11月5日 素材 2

今回は、生地についての超基本的なことを書いてみたいと思う。 というのは、繊維・アパレル業界は知識・認識が分断されており、共有化されづらいからである。国内はもとより、海外でも実際のところは同様なのではないかと思う。 なので、今回は製造加工業者やそれに詳しい人は読まない方が良いと思う。申し訳ないが時間の無駄になってしまう。   現在、われわれが手にする

「ニット」という用語を巡る混乱

2020年9月8日 メディア 7

WEB関連は専門用語が難しくてとっつきにくいと言われることが多い。専門用語というよりは正確にはカタカナが多すぎるということではないかと思う。カタカナが多いために老人層には極めてとっつきにくいと感じる人が少なくない。 WEB関連によらず、何事においても「専門用語」というのはそれなりに存在するし、仕事にするならば、ある程度はそれを理解しないと難しい。 しかし、洋

「わかりやすさ」を真似ずにユニクロの商品を真似る愚かさ

2020年4月9日 ジーンズ 0

新型コロナによる非常事態宣言を受け、対象地域の大型商業施設は軒並み当面の間休館となってしまった。 昨日、心斎橋筋商店街を覗いてみたがコンビニ、ドラッグストア、半数くらいの飲食店、一部のショップしか開いておらず、昼間からシャッターが多く、人通りもまばらな心斎橋筋商店街というのを初めて見た。 この光景は終電間際くらいしか今までなら見られなかった。 ABCマート、

ワークマンで初めて買い物をしてみた話

2020年4月2日 お買い得品 2

今まで話題にもなっていたし、何度も展示会にもご招待いただいていたが、ワークマンの商品を先日初めて買ってみた。 なぜ、今まで買わなかったかというと、行動範囲内に店舗がなかったからである。 WEB通販があるじゃないかと言われても、1万円以上買わないと送料無料にならないし、ワークマンの衣料品は安いから1万円買おうと思うと何枚も買わなくてはならない。そんなに何枚もい

大量生産システムに支えられている受注生産

2020年3月27日 産地 7

今の世の中は、各分野が高度に細分化しているから、全体像は見えにくい。 どうしても自分の携わっている分野のみしか知覚できない。   以前にも書いたが、もう何年も前のことになるが、その頃は、国内の生地産地に今よりも焦点が当たっていた頃だった。 当方も小規模な独立系デザイナーと知り合ったが、どうにも観念が先行しがちな人が多い印象だった。 国産ブームみたい

ウールという素材のメリットとデメリットを考えてみた

2020年2月10日 素材 2

2月に入って、今年は暖かい節分と立春だったが、その後、寒さがようやく増した。 しかし、明日からまた暖かくなり雨が続いて、週の中頃には20度前後にまで気温が上がる日もある。これはもう完全に3月下旬の春雨の気候といえる。 20年くらい前から暖冬と叫ばれているが、20年前の冬は寒かった。10年前でも12月の中頃にはクリスマス寒波と呼ばれる厳しい寒波が来て、そのまま

ニットの方が布帛(織物)よりも毛玉ができやすい理由

2020年2月5日 素材 2

生地に詳しい人なら当たり前のように知っていることなので今回は読まなくても構わない。 一般的に「毛玉」ができるのは、安物の生地だからと思われているが、実はそうとも限らない。生地を構成している糸の強度が高ければ高いほど毛玉ができやすい。 糸の強度が弱いと毛玉になる前に、繊維の表面から剥がれ落ちてしまう。要するに繊維が、毛玉をつなぎとめていられないからだ。 カシミ

繊維の製造加工業者は「工程」や「プロセス」の説明から切り出し過ぎていないか?

2020年1月31日 素材 1

繊維・洋服関連の製造加工業者とは比較的接触のある方だと思う。 そういう展示会を見に行ったこともあるし、内部として手伝ったこともある。 機械の動くさまを見たり、製造工程を見たりというのは非常に興味深いことで、普段の業務ではないだけに知らないことばかりで勉強になる。 現在は、簡単に動画編集でき、タブレットやパソコンで動画再生もできるので、展示会場や自社サイトでそ

2020年から国内の繊維製造加工業は本格的に消え始めるのでは?

2019年12月26日 産地 0

先日、マサ佐藤氏から紹介を受けたクラファンがある。   学生×産地伝統『絶滅危惧種のファッションショー』を入場無料で開催したい! https://camp-fire.jp/projects/view/207031   見出しだけ読むとよくあるイシキタカイ系の「産地ガー」とか「モノヅクリガー」のお花畑学芸会かと思ってしまうが、この学生さんた

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