売り場探訪
商業施設の目玉テナントは衣料品ブランドではなくサブカル店になった
2024年8月20日 売り場探訪 2
以前にも書いたが、コロナ自粛明け以降、大阪市内で最も混雑が激しいエリアが梅田で、難波・心斎橋もそれなりに混んでいるが一歩及んでいないと感じる。 特にそれを強く痛感したのは昨年12月のことで、仲間内での忘年会をやろうということになり、店を予約しようとしたのだが、検索した時期が少し遅めだったことと金曜日の夜開催ということもあり、梅田では店が予約できなかった。諦め
衣料品の買い上げ客数減少の理由は「商品価格上昇」だけではないだろうという話
2024年8月7日 売り場探訪 0
猛暑が際立ち始めた2019年頃から綿100%Tシャツに見切りをつけて、真夏用に吸水速乾Tシャツを買うようになったが、さすがに4~5年も経過するとそれが相当数量たまっている。 また昨年にはユナイテッドアスレの吸水速乾迷彩柄Tシャツを3枚Amazonでポチったので、それを合わせると真夏用吸水速乾Tシャツの手持ち枚数は10枚くらいになり、それを毎日ローテーションで
大手と同じ価格の同じ商品を売っていたら絶対に大手に負けるという話
2024年5月21日 売り場探訪 5
これは我が国市場だけのことではなく、恐らく他の国市場でもそうだが、ある程度経済成長を遂げたらマス需要は大手に集約される傾向が強いと感じる。 先日、久しぶりに心斎橋の方を歩いたのだが、長堀通と心斎橋筋の交差点にあった「スニーカーのSTEP」のビルが壊されて更地になっていた。 まだ何か工事をしていたので、そのまま放置されることはなく、何らかのビルに建て替えられる
売上規模を拡大したいのならそれに適した売り方・売り先を模索するべき
2024年5月15日 売り場探訪 0
先日、百貨店でポップアップ出店している知人を訪ねた。 コロナ前にお会いして以来なのでかれこれ5年以上ぶりになるのだが、あまり変わっておられなくて、それほどブランクがあるとは思えなかった。 その場で様々雑談させてもらったのだが、そのフロアだけでポップアップが5~6個くらいあり、違うフロアでもポップアップが数個ずつくらいあった。合計するとこの百貨店だけで20~3
トレンド変化によってタンスの中身を総入れ替えするような洋服の買い方がなくなった
2024年3月13日 売り場探訪 0
洋服を最もたくさん買っているのは洋服業界の人ではないかという声をよく聞く。 たしかに洋服業界の人は洋服が好きだから新型が出るとついつい買ってしまう。当方も安物限定とはいえその類である。 また、昔は(今もあるかも)販売員が自店の売り上げ目標を到達させるために自腹で商品を買うなんていうことが珍しくなかった。当方も販売員時代にそれで何枚か買ったことがある。当方の勤
寂れ果てたイーマとブリーゼブリーゼに対して低価格昼飲み居酒屋で人流回復をした大阪駅前ビル
2024年3月4日 売り場探訪 7
毎年春になると商業施設のテナント入れ替えがリニューアルと称して行われる。 ただ、10年くらい前からどの商業施設もテナントラインナップがほとんど変わらないという感じになっている。そうなる理由は簡単で、国内でマス規模で売れているブランドが最大でっも50くらいしか存在しないからである。 何事にもメリットとデメリットがあり、どんぶり勘定経営にはデメリットもたくさんあ
プラモデル屋兼古着屋という個性的な店に行ってみた話
2024年1月25日 売り場探訪 0
職業柄、一応、衣料品関連の新店舗オープンの案内が来ることがある。 時間と距離が合えばとりあえずは見に行くようにしているが、精神的な老化のためか、ほとんど何の感想もない。「ふーん」程度であり、どの衣料品店とほとんど同じに見える。 老人特有の思い出補正ではないと思いたいが、90年代の衣料品店の方がブランドごとの差別化が目に見えて分かりやすかったと感じている。 そ
低価格ブランド集積後に外国人客で盛況な「なんばマルイ」
2023年12月21日 売り場探訪 3
今年はコロナ自粛が完全に終わった。 もちろん、まだマスクをしている人は少なからずいるし、マスク着用を義務付けられる場所もある。例えば病院とか。まあ、マスクをしたい人はし続ければいいと思う。別にマスクを取るべきとも思わない。毎年冬から春先にかけてはインフルエンザ予防と花粉対策でマスクをする人が少なからずいたからだ。それに当方は別に他人の口元なんて見たくない。人
Z世代が考える「高い服」とは1万円前後なのではないかという話
2023年10月20日 売り場探訪 1
まあ、日本に限らず、諸外国でも〇〇世代という区分けがある。 〇〇世代はだいたい何百万人かいるわけだから、当然そういう傾向の人もいるし外れる傾向の人もいる。何百万人もいる人間が全員寸分たがわぬ性癖を持っているはずがない。 ただ、世代を貫く最大公約数的な傾向があることは否定できない。 例えば、日本の団塊世代でいうと、皆さんが想像するような傾向の人が多い。もちろん