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南充浩 オフィシャルブログ

ジーユーと国内ユニクロは停滞期にさしかかっているのではないか

2022年4月19日 ユニクロ 5

「月満つれば則虧(か)く」という言葉がある。 満月になれば必ず欠けていくという意味で、盛者必衰である。個人的にはどんなに優れた商品やブランドでも規模の拡大には上限があると思っていて、無限成長はあり得ないと思っている。 国内のユニクロとジーユーもそのような状態にさしかかったのではないかと当方は見ている。 男性消費者としての立場で言えば、ユニクロのメンズは21年

ユニクロの「在庫過少」「セールの売り込み不足」による苦戦は「プロパー消化率」を重視しすぎたからでは?

2022年4月6日 企業研究 0

今回はユニクロに話を絞ってみる。 ユニクロの既存店売れ行きが昨年8月から減少に転じている。2015年にも既存店売上高が減少した一時期はあったが、今回はその時とは違う雰囲気を感じる。 自分自身がユニクロ商品に飽きているからということもあるのだろうが、マス層がユニクロ商品に飽きており、以前のような熱い支持を感じない。おまけに前回も書いたように、ファーストリテイリ

国内ユニクロの不振は商品のネタ切れ&マンネリによるところも大きいのではないか

2022年4月5日 ユニクロ 2

2022年3月度の月次速報がある程度出そろった。 身の周りの体感的なことでいうと、3月中旬から下旬にかけてマンボウが解除された。この前後から如実に都心の人通りが増えたと感じている。 2月末の時点では梅田都心商業施設もガラガラだったが3月に入るとある程度の入店が回復している。 気温面では、関西では3月10日くらいからいきなり気温が上がり、中旬から下旬にかけては

「商品企画内容」「マーチャンダイジング」「海外政策」とことごとく裏目に出始めたユニクロ

2022年3月4日 月次速報 3

何年間、何十年間と活動してくれば何をやっても上手く行かないという時期も必ずある。 最善を尽くしたつもりでもタイミングが狂ってしまい、効果が出ないという時期もある。 ユニクロは今、そういう時期にあるのではないかと感じられる。2021年から潮目が変わった。 2020年はコロナ禍にもかかわらず、エアリズムマスク、+Jの復活フィーバーなど、好調に終わった。 しかし、

ユニクロは「月満つれば則ち虧(か)く」という状態になったのではないか?

2022年2月4日 ユニクロ 1

国内では単独ブランドとしては最大の売上高を誇り、靴下や肌着などを含めると、ほとんどの人が1枚は買ったことがあるのがユニクロである。 それは依然として変わらないが、2021年後半からムードは変わったと感じる。 それまで絶対王者として君臨していたユニクロだが、少し勢いは無くなり、人心も少しだけ離れつつある。 もちろん、売上高が急減するとか、経営基盤が揺らぐなどと

ネット通販で「店舗在庫による店舗受け取り」を実装したワークマン、ユニクロ、ジーユー

2022年1月25日 ネット通販 2

前回のガンプラの話を引きずって申し訳ないが、1月22日に超人気機種のRG Hi-νガンダムをヨドバシカメラ梅田店の店頭で購入したが、ヨドバシカメラドットコムはその直後でも品切れのままだった。 ヨドバシカメラ梅田店への入荷数が10個程度なら、理解はできるが、レジカウンター内に山積みにされていた数量から推測すると軽く100以上はあっただろう。ヨドバシカメラの大型

年頭雑感と昨年を振り返って ~ユニクロの勢いが無くなってきたと感じる話~

2022年1月5日 ユニクロ 3

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 今回は年初の雑感でも。 国内でいうと、最大手のユニクロだが、昨年下半期くらいからちょっと今までの無敵状態ではなくなってきたと感じる。2022年の経過如何では、2023年以降国内売上高がコロナ禍原因以外で減少に転じる可能性も秘めていると感じる。 理由はいくつかある。 1、通常ラインのベーシック偏重

アパレルが「定番を長く売る」ことをメインにしても業績改善しない理由

2021年12月27日 企業研究 1

「定番を長く売る」ことがアパレルの収益を改善するという説が最近強調されている。 しかし、個人的にはこの説には疑問しか感じない。 変わらない定番品を売り続けることを否定するつもりはないが、衣料品の場合は「定番」をメインにすれば翌翌年からの売れ行きは確実に鈍る。 要はバランスの問題で、適正バランスはブランドによって異なるので一概には言えない。 個人的には「定番」

「コロナ自粛解禁」「感謝祭」「+J投入」の3大要因が揃っても前年割れしたユニクロの11月度

2021年12月3日 ユニクロ 3

昨年の秋冬物から少し感じていたが、今春夏その感想はさらに強まり、今秋冬物ではもっと強まっている。 何かというと、デザイナーコラボを除くユニクロの通常ラインのメンズ商品がつまらないということである。 もちろん、業界にはいまだ根強く「ユニクロ=実需品」という信仰を固く守った原理主義な方々もおられるが、国内ユニクロの売上高が8000億円規模にまで成長したのは、ファ

計画未達だった今夏のユニクロとジーユーから学べる事跡

2021年7月19日 ユニクロ 3

言うまでもなく、当方はオッサンなので、あまりレディース服売り場をしげしげとは見ない。 まかり間違ってレディース服ブランドから仕事の依頼があればしげしげと見る。何せ業界紙記者時代はレディース下着の担当も2年くらいやっていたくらいである。 しかし、今はそんな仕事の依頼もなく、リサーチと趣味を兼ねて、売り場をざっと見渡したあとは、自分が着用できるメンズ服売り場で物

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