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南充浩 オフィシャルブログ

2021年 の記事一覧 : 242件

「安いから売れている」という理由を何故か無視しようとする衣料品業界人

2021年12月14日 トレンド 1

「デフレが問題だ、世界では~」 というのがこの半年くらいのウェブ上でのイシキタカイ系と出羽守のホットな主張だが、世界的に見ても大々的な伸び率を示しているのは、「価格メリット」のある新規商品である。 そもそも、以前にこのブログでも書いたように、河合拓氏著の「ブランドで競争する技術」からの引用だが、商品には3種類のメリットがある。 1、価格メリット 2、機能メリ

すでに「何でもサステナブル」な状態の繊維・衣料品業界

2021年12月13日 トレンド 0

以前にも書いたが、当方は環境に配慮したり公害が出ないようにすることは必要不可欠だと考えているが、行き過ぎた環境配慮や、現在の技術レベルでは実現不可能なことを今すぐ実現しようとすることには全く賛同していない。   【ファッションとサステイナビリティー】ファッション企業の調達実態調査 97%が環境・社会配慮品を販売 | 繊研新聞 (senken.co.

仮想空間の方がファッションを楽しめるのでは?と思った話

2021年12月10日 トレンド 3

ユニクロとホワイトマウンテニアリングのコラボ商品だが、軒並み値下がりしている。 店頭在庫を見た限りではあまり動いていない。メンズでいうとハイブリッドダウンパーカが7990円にまで値下がりし、定価よりも5000円も下がった。5000円もあれば高いガンプラも買えるし、多分、立ち飲み屋で2回飲める。 ボアフリースのプルーオーバーは1990円に、切り替え入りのボアフ

ファッション強化では百貨店の現状維持すら難しいと感じるという話

2021年12月9日 トレンド 0

12年ぶりくらいにフレアパンツが復活しつつある。 要するに裾が広がったタイプのズボンだが、2005年~2007年頃をピークとして、当時ブーツカットのズボンが大流行していた。 カジュアルのパンツはいうに及ばず、レディースのスーツもほぼ100%ブーツカットパンツだった。まるで制服かのようだった。 2008年からズボンのトレンドはスキニーに取って代わられ、その後、

百貨店でのポップアップ多発は「埋まらない空きスペース」の活用だろう

2021年12月8日 トレンド 1

先日、またも取材を受けて、今度は「女性セブン」にコメントが載るらしい。 ライターの仕事はあまり来ない割に、先月は3つもコメントを出す仕事をした。今回のお題は「2021年のヒット商品」というものだったが、コロナ禍で苦しむ衣料品においては明確な「ヒット商品」を思いつかなかった。 マストレンドは何だ?と問われるとこれも正直なところよくわからない。 もちろん、ビッグ

「ナンタラ率」という「数字をもてあそぶ輩」にご用心

2021年12月7日 誰がアパレルを殺すのか 0

目安となる数値とは便利なものではあるが、使い方や読み方を誤るととんでもない結論が導き出される。 また、意図的に人を騙すために数値を使う詐欺師もいる。 さらにいうと、なんだか分かったような雰囲気作りのために数値を使用する詐欺師もいる。 例えば、数年間の売上高の推移とか、営業利益額の推移というグラフは「事実」なので非常に有効な資料だといえる。しかし、増減率の推移

ヒートテックのプラパック入りがひっそりとしかし大々的に売り場で復活していたという話

2021年12月6日 お買い得品 3

華々しく発表され、報道されたものでも、その後どうなった?というものも多い。 特に業界メディアではそんなのが多く、華々しくデビューは報じられたが短期間でひっそりと消えたブランドや施策は数多くある。というかそんなものの方が多いというのが30年間見てきた感想だ。 華々しく業界メディアで特集された2週間後くらいに倒産した会社なんていうのもいくつもある。  

「コロナ自粛解禁」「感謝祭」「+J投入」の3大要因が揃っても前年割れしたユニクロの11月度

2021年12月3日 ユニクロ 3

昨年の秋冬物から少し感じていたが、今春夏その感想はさらに強まり、今秋冬物ではもっと強まっている。 何かというと、デザイナーコラボを除くユニクロの通常ラインのメンズ商品がつまらないということである。 もちろん、業界にはいまだ根強く「ユニクロ=実需品」という信仰を固く守った原理主義な方々もおられるが、国内ユニクロの売上高が8000億円規模にまで成長したのは、ファ

低価格パターンオーダースーツの市場規模が小さいことは最初から分かっていたという話

2021年12月2日 トレンド 3

扱っている商品の内容や客単価、立地などによって売上高が変わるのは周知の事実である。 一言で「好調でよく売れている」と言っても、土台となる数字が話し手と受け手で全く異なることはよくある。例えば、毎月の売上高が200万円前後だった店が、300万円前後売れるようになれば「好調でよく売れている」ということになる。実に50%増であり、衣料品業界メディアなら確実に中畑清

欧米の最先端トレンドでも不便な物・奇異すぎる物はマス化しない

2021年12月1日 デザイナー 2

ファッショントレンドというものがある。 当方も含めた多くの人が注目するのは、マストレンドである。しかし、マスに広がる前には一部の先端層でトレンドとして受け入れられ、何か月かのタイムラグがあってマスに広がる。 マスにトレンドが広がれば、アパレルブランドの稼ぎ時ということになる。 一方、多くの人は気付いていないと感じるが、先端層だけで終わってしまうトレンドは実は

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