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南充浩 オフィシャルブログ

仮想空間の方がファッションを楽しめるのでは?と思った話

2021年12月10日 トレンド 3

ユニクロとホワイトマウンテニアリングのコラボ商品だが、軒並み値下がりしている。

店頭在庫を見た限りではあまり動いていない。メンズでいうとハイブリッドダウンパーカが7990円にまで値下がりし、定価よりも5000円も下がった。5000円もあれば高いガンプラも買えるし、多分、立ち飲み屋で2回飲める。

ボアフリースのプルーオーバーは1990円に、切り替え入りのボアフリース前開きジャケットは2990円に値下がりしている。

このコラボがあまり売れ行きが鈍い理由は、通常のユニクロラインと同じようにしか見えないからだと思っている。ボアフリースも通常ラインにもあるし、ハイブリッドダウンパーカもある。多少はデザインが違うとはいえ、大枠で見るならあまり変わらない。

多分、売れ残って今後もう少し値下がりするだろうと思う。

 

さて、このボアフリースのプルオーバーだが、実は当方は着てみたいという欲求がある。ただし、この上から着るアウターを持っていないのと、試着してみて似合っていないのとで、買うことはない。

 

 

 

たぶん、590円くらいに値下がりしても買わないだろう。

で、この商品に限らず、このボアフリース、シープフリースという毛足の長いタイプのフリースは、着膨れしやすいという特徴がある。

なので、

・首が短い

・顔が丸い

・顔がデカい

・上半身がガッチリしている

という体型を兼ね備えた人は、確実に似合わない。はっきり言ってタダのデブにしか見えない。

おまけに毛足の長さが動物っぽさを醸し出しており、オッサンやジジイ、ごつごつした顔立ちの人なんかが着ると熊や猪を想起させたり、マタギを想起させたりする。とりわけ、このベージュや茶色系はヤバい。獣テイストを一層強める。

これが似合うのは、真逆の体型を兼ね備えた人である。

女性も気を付けた方がいい。毛ダルマみたいになっている女性を時々見かける。

そんなわけで4つの体型を兼ね備えた当方は、着てみたい願望はあれど、これを着て人前に出ることはない。

 

 

最近、メタバースなる言葉をときどき見かける。

体感的に言えば、ここ半年でよく見かけるようになったと感じる。昨年、いや少なくとも一昨年末までは見かけなかった。

最初はメタボなバースなのかと思ったが、どうやら、インターネット上に作られた仮想空間のことらしい。

あれ?それって少し前までバーチャルリアリティーとか電脳空間とか呼んでなかったか?急に呼び名を変えるなよ、まったくはた迷惑な。

詳しくは

結局のところメタバースとは何なのか?セカンドライフ、あつ森との違いは(マネーポストWEB) – Yahoo!ニュース

 

「『セカンドライフ』や『あつまれ どうぶつの森』もメタバースの1つです。しかし、これまでと違うのは、仮想空間の中に人が実際に入り込むことができる点です。これまでのゲームやサービスは、相互にコミュニケーションは出来ても、あくまで画面上の2D(2次元)の世界にとどまり、現実とは遮断されていました。しかしこれが、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)の技術によって、3Dの仮想空間にまるで本当にいるかのような感覚を人と共有できるようになりました。

 

とのことだが、それでも当方には良く分からない。

現在、シーズメンあたりがメタバース用のファッションを盛んに発表しているが、彼らの説明だと仮想空間にまるで本当にいるような云々とはかけ離れていて、従来のアバターに対するファッション提供としか当方には読めない。

まあ、在庫生地の行商人すら「サステナブル」を名乗るような世の中だから、「何でもメタバース」というところだろうか。

それにしてもシーズメンなんて少し前まではクソ売れてないジーンズカジュアルショップ「メソッド」くらいしか展開していないかったのに、いつの間にか手を広げている。大した嗅覚ではある。

 

アバタ―に服を有料で服を買うという行為を聞いたのは、もう4年ほど前のことだろうか。

当時はフォートナイトや荒野行動というゲーム内での話がメインだった。

我々、オッサン世代からすると、ゲーム内で自分のアバターに服を買うというのは、パワーアップさせるためだった。

ロールプレイングゲームのドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどでは、主人公(自分)がパワーアップするために鎧や剣、盾などを買う。オッサン世代は当方も含めてこれには慣れている。

しかし、フォートナイトなどのゲームでは服を買っても別に強くならない。プレイヤーたちはアバターを着飾るために有料で服を買うのである。

当初、ケチな当方はこれには驚いた。

そこから、4年くらいが経過し、その気持ちがだんだんとわかってきた気がする。

長らくポケモンGOをやっているが、アバターの服もずっと同じだと飽きるので何か月かすると着替えさせている。ただし、ケチなので無料分だけであるが、新しいアイテムをゲットしたら着替えさせてみる。

 

さらにいえば、先に挙げたボアフリースである。着てみたい気持ちはあるが当方の体格・体型・顔では似合いにくい。とすると、シュっとした容姿のアバターに着せてみたらそれはそれで楽しいだろうと思う。

次いでいうと、当方のような体型・顔だと肉厚のタートルネックセーターも似合いにくい。首が短いので顔がタートルネックに埋もれてしまう。ムチウチ症のギブスみたいになる。

となると、もっとシュッとした容姿のアバターを作って、それに着せてみたら楽しいのではないかと思う。

 

メタバースという呼び名が良いのか、少し前のバーチャルファッションという呼び名が良いのかわからないが、現実の自分では洋服の嗜好と似合う・似合わないという兼ね合いが必ず起きる。しかし、仮想空間のアバターなら「好きだけども現実の自分には似合わない服」を着せて楽しむことができる。

なまじ、自分の体格・顔などを気にする必要がないから、アバターに服を着せている方が楽しいのではないかとさえ思う。

アバターに有料で買った服を着せるという行為を日本国民のほとんどがやるようになるとは思えないが、例えば訳の分からないD2Cブランドよりははるかに市場規模が大きくなる可能性があるのではないかと思う。

まあ、そんなわけで、最近はアバターに服を着せるという楽しみが少しわかってきたというジジイの感想である。

 

 

知らなくても何一つ損はしないと思うけどな。

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 comment
  • silly より: 2021/12/10(金) 1:25 PM

    男性社会にはあまり浸透していなかっただけで、昔から着せ替え人形は人気ですし、着せ替えを主目的にしたアプリ(ゲーム)もそれなりに市場があります。

  • ゴジリ より: 2021/12/11(土) 12:04 AM

    初音ミクのドール用服とか数万円したりしますが同じ感覚なんですかね。
    ドール本体も7〜10万くらいしますが。

  • とおりすがりの元・服売り より: 2021/12/15(水) 2:56 PM

    オタクカルチャーにわりとハマってる自分の考えです。

    おそらく、ゲーム内アバターは「自分でオシャレしたい」というのが動機で、着せかえ人形やドール用の服は「自分の好きな子、好きなキャラをオシャレにしたい、オシャレに見せたい」というのが動機…のように、微妙に違っているような気はしています。
    前者は自分がどう見られたいか?で、後者は好きな子の魅力を引き出したい、の違いというか。
    もちろん、両方の動機があるとか、その割合が違うとかはありそうな気はしますが。
     
    個人的にこれ関連で気になってることといえば、どうしてもプラットフォームの制限を受けてしまい、ゲーム内アバターだと微妙な調整ができない…ということですね。
    自分は「Grand Theft Auto」というゲームをやりますが、例えば、体型がもう少しなで肩のほうがいいとか、同じアバターでもこのコートは肩が張って見えてしまうのでそれを軽減したいとか、この服のここのデザインだけ気に入らない、とかとかあります。
    リアルだと他のブランドの服を探すだの、いっそ自分でいじってしまうとかいろいろ対処がしやすい訳ですが、ゲーム内アバターだと実質不可能な話ですからね。
    まぁそこまでこだわってしまうのが、どれだけの人数いるのか?とは思いますが。

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