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南充浩 オフィシャルブログ

素材

ウールという素材のメリットとデメリットを考えてみた

2020年2月10日 素材 2

2月に入って、今年は暖かい節分と立春だったが、その後、寒さがようやく増した。 しかし、明日からまた暖かくなり雨が続いて、週の中頃には20度前後にまで気温が上がる日もある。これはもう完全に3月下旬の春雨の気候といえる。 20年くらい前から暖冬と叫ばれているが、20年前の冬は寒かった。10年前でも12月の中頃にはクリスマス寒波と呼ばれる厳しい寒波が来て、そのまま

一発逆転させてくれるような「魔法の杖」は存在しない

2020年1月30日 製造加工業 0

国内の繊維の製造加工業者、アパレルメーカー、大手セレクト、SPAなどと個人的な付き合いがあり、商談や飲み会に参加することがあるが、川上(原料段階)から川下(店頭)まで含めて、広い意味での国内繊維業界の人はだいたいが「魔法の杖」を求めすぎていると感じる。 現状が厳しいからだろうし、97年ぐらいまでの「良かった時代」の成功体験が抜けきれないこともあるのだろうが、

料金を安く抑えようとするのは当たり前のこと

2020年1月21日 製造加工業 1

インターネットの普及によって、最も変わった事柄といえば、誰でも発信ができるようになったことで、SNSの普及がさらにそれに拍車をかけた。   例えば小規模独立系のデザイナーズブランドだが、インターネット普及前には選択肢が2つくらいしかなかった。 1、小売店に卸売りする 2、直営店で売る この2つだった。   インターネットが普及してインター

防寒アウターは型数・品番数を広げすぎるな!

2020年1月14日 トレンド 0

今回はせっかくなのでマサ佐藤氏との飲み会とその後のブログを紹介してみたい。   小売店での販売員、店長経験からいうと、現場に立っているときは、当方程度の人間では何が売れるのかはっきり言ってわからない。 予想通りの商品が売れる場合もあるし、予想外の商品が売れることもある。 だから、なるべくいろんな種類の商品を置いておかないと安心できない。逆に幅広い種

「あれ俺詐欺」にご用心

2020年1月9日 企業研究 3

20年前から現在に至るまで、アパレル不況と呼ばれながらも大ヒットしたブランド、ミドルヒットしたブランド、小ヒットしたブランドは国内にいくつもある。 アパレルブランドの場合、過去の経緯を見ていると、ヒットするかしないかは属人的な部分によるところが大きい。それが良いことなのかどうかは別にして。 ディレクターやらプロデューサーやら事業部長やらのパーソナリティで成功

現場の運用を考慮していない企画は成功しにくい

2020年1月8日 ネット通販 1

5年くらい前からWEB関連の相談を受けたり、それについての商談に立ち会うようになった。 EC、いわゆるネット通販についての商談や会議に立ち会うことも何度かあった。そうすると、門前の小僧のように習っていないのに、何となくお経が読めるようになったりしてしまう。完全に読めているとは言い難いが、何となく勘所のようなものがぼんやりとわかってくる。 多くのWEB業者は、

正月のバーゲンに行かなかった理由

2020年1月7日 お買い得品 0

年始の洋服店頭の状況はどうですか?と尋ねられたので、今回は雑感を。 年始の店頭の様子はよくわからない。なぜなら、買い物に出かけていないからだ。 老父が入院しているということも無きにしもあらずだが、それはメインの理由ではない。別段毎日見舞いに行く必要もないのだから年始のバーゲンに行きたければ行く。1日やそこら見舞いに行かなくても老父の容態は大して変化しない。正

アパレルの地方店は消えゆく運命か?

2019年12月20日 ネット通販 2

地方の百貨店の閉店が続いていて、百貨店は大都市都心店くらいしか残らないのではないかと思われている。当方はそう考えている。 地方にはイオンモールを始めとする大型ショッピングセンターがあり、百貨店が無くなっても地域住民の生活にはさしたる支障はきたさないのではないかと思われている。 しかし、こと洋服店に関していえば、百貨店だけではなくショッピングセンターやその他商

主要客を知ろうともしないブランドの業績が回復しないのは当然

2019年11月22日 考察 0

一口にショップ、ブランドと言っても、様々な売れ方で売上高が成り立っている。 例えば、ユニクロなら、老若男女問わずに売れる。高校生くらいの男女から60代・70代くらいまでが同じレジに並んでいる。 通常のファッションブランド店ではちょっと見ることができない光景である。   ウィゴーは完全に中高生向けブランドだろう。時々、お買い得品を見つけて買うことがあ

国内デザイナーズブランドが売れないのはコレクション開催時期の問題ではない

2019年11月20日 デザイナー 2

先日、東京コレクションブランド「ノゾミ イシグロ」が経営破綻した際、東京コレクションの開催時期が話題となった。 開催時期を変更すればコレクションを見たバイヤーが発注する可能性が高まるのではないかという論である。 今の開催時期は欧米コレクションの後に開催されている。このため、バイヤーは「欧米コレクションで予算を使い果たしたから注文できない」と断ることが常となっ

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