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南充浩 オフィシャルブログ

考察

前例と実績に固執するアパレル業界の体質

2019年7月24日 考察 0

アパレルの中の人は、おかしな部分で論理的であろうとすることがある。 前回、10年前から今に至るまで変わらない性癖として、ユニクロで売れた商品と同じ素材を使うという事例を挙げた。 ユニクロの安泰をアシストしているのはこんなアパレル業界人たち これもフォーカスする部分を間違えた論理性の発揮ではないかと思う。   彼らの言い分とするなら、 ・ユニクロで売

ユニクロの安泰をアシストしているのはこんなアパレル業界人たち

2019年7月23日 考察 1

先日、アパレルの外注企画を担当している人と会った。 その時に「某大手ブランドがユニクロと同じ生地を使って欲しいと言ってきた」というトピックスが出てきた。 まだ、アホなアパレルはそんな寝言を言っているのかと呆れ果てるほかなかった。   ユニクロのフリースブーム以来20年が経過したが、アホなアパレル業界人はユニクロを憎みながら、後追いばかりを繰り返して

不振ブランドはマーチャンダイジングの基本の「五適」を再確認せよ

2019年7月19日 考察 0

世の中は何でも基本が重要である。 現在、不振を極めるアパレルブランドは多数あるが、そのほとんどが基本を忘れているのではないかと思う。 さまざまな基本があるが、その中で一つ取り出してみるなら、例えばマーチャンダイジングの「五適」である。 教科書には必ず掲載されている。 五適とは、適品、適所、適量、適価、適時 である。 この5つの条件のどれを逃しても物は売れない

クラウドファンディングは無策では絶対に成功できない

2019年7月16日 トレンド 0

アパレル業界、繊維業界は極度に「流行り物ツール」に弱い。 考えもなしに飛びつく。 知っているだけでもこの20年間それの繰り返しだ。   数年前から、インターネット通販が注目されている。しかし、実際のところはアパレル各社のネット売上高はそれほど大きなものではなく、今のところ、単独ブランドとしてはユニクロの850億円強が断トツの1位である。 しかし、メ

AIによる「需要予測」に頼ると店頭がさらに同質化するだけでは?

2019年7月10日 トレンド 0

AI(人工知能)による需要予測で在庫削減というフレーズが踊っているが、個人的にはAIによる需要予測に頼ろうとする他力本願には疑問しか感じない。 AIは膨大な画像やデータを読み取りインプットし、その中から傾向を弾き出す能力に優れている。しかし、需要予測されたところで、全ブランドがその予測を基とした商品を作るとどうなるのだろうか?明らかに過剰在庫が増えるだけであ

値引きのオフ率を表記するよりも値引き後の金額を表記する方が効果的

2019年7月1日 売り場探訪 0

早いもので今年もすでに半年が終わってしまった。 この年齢になると月日が過ぎるのは早い。この調子で行けば、あっという間に70歳くらいになるのだろうと思う。 6月28日から多くの商業施設が夏のバーゲンに入った。 しかし、例年以上に今年は、夏のバーゲン突入と言われても実感がない。 なぜなら、すでに6月頭から多くのテナントはセールを開始していたし、店内にセール品コー

嗜好性を備え始めた低価格ブランド

2019年6月25日 トレンド 0

先日、某縫製工場の社長の呼びかけで、飲み会に参加した。 縫製工場、バッグ製造工場、刺繍工場の社長に加え、アパレル外注企画担当者、サンプル工場、ブティック店主と、けっこう川上から川下までの個人プレイヤーが集まった飲み会だったといえる。 その席で聞いた話に驚いたのだが、ファッション好きの高校生の息子さんが、生産終了したユニクロ商品をメルカリで定価の倍ほどの値段を

「○○すれば必ず売れる」なんていう人が後を絶たないアパレル業界

2019年6月20日 ネット通販 0

繊維関係の業界紙記者になってからいつの間にか22年が過ぎてしまったのだが、22年前から現在まで変わることなく、アパレル・繊維業界には「○○すれば売れる」という人がいる。 この「○○」にはその時々の時流のツールが入る。 22年前なら「SPA」とか「QR(クイックレスポンス)対応」とか、10年前なら「ファストファッション」とか「ネット通販」とかそういうものである

ネット通販の強化・普及がバーゲンセールの早期化・常態化を招いた

2019年6月19日 ネット通販 0

皆さん、お気づきだろうか。 今年は早ければ5月末から、平均的には6月の頭から各ブランドでセールが始まっていることを。 何年か前に「セールの前倒し・後ろ倒し」論争があったが、結局のところはセールは前倒しになっており、前倒しどころか年がら年中セールという形に落ち着いた。 当時も書いたが、百貨店がいくら「後倒し」を提唱したところで、百貨店以外の各施設はセールを開始

人工知能にクリエイションまでを任せようとするアパレル業界の他力本願

2019年6月14日 ファッションテック 0

アパレルでは人工知能( AI )に期待がかかっているようだが、最近、アパレル各社で「AIが確実に売れる商品デザインを考えてくれないものか」という願望を聞くことがある。 作って並べたら売れた時代しか経験してこなかった彼らにとっては、売れない時代に「売れる商品を企画する」ということが苦痛で仕方がないのかもしれない。 しかし、現時点でのAIが何もないゼロのところか

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