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南充浩 オフィシャルブログ

ネット通販

「ダウンジャケット」も「革靴」もデザインや形状を示す呼び名ではない

2021年3月4日 ネット通販 3

最近気になっていることの一つに、衣料品の生地や素材についての虚偽に近いような説明やネーミングが増えているように感じることがある。 正確にいうと、悪質な虚偽だといえるものとして 1,ダウン 2,レザー(本革) がある。   虚偽ではないし違法性も全くないが、川上・川中の人が突っ込まざるを得ないヘンテコなネーミングとしては ・スエットライクニット ・ニ

%表示の「ナンタラ率」を指標に据えることの危険性

2021年1月12日 売り場探訪 1

新型コロナ感染の拡大という報道に伴い、店頭に立っていると、昨年12月下旬から客足は遠のいていると実感する。 今でも定期的に天神橋筋商店街の在庫処分店の店頭に立たせてもらっているが、はっきりいうと足腰は痛いし、その時間中はパソコンも触れないので仕事は捗らないが、それでもやっぱり在庫処分店とはいえ、店頭に立つチャンスを与えてもらっていることは感謝しかない。 サイ

不良在庫を減らしたければ「アホな願望」を排除してMDの「五適」を忠実に実践すべき 

2020年12月25日 誰がアパレルを殺すのか 0

早いもので、2020年もあと1週間で終わる。 年が明けて春になると、51歳になる。もう完全なるジジイである。   業界紙記者となってからすでに23年も経過してしまい、いつの間にやら業界の古参みたいになってしまっているが、店頭販売の仕事も断続的に就いてきた。 大学を卒業して就職したのが、低価格チェーン店での販売員職だった。1年半後には店長にも就かされ

繊維・アパレル業には算数と化学が必要不可欠

2020年11月26日 製造加工業 0

繊維の製造加工業は感性も必要だが、基本的には化学と算数が必要不可欠でその比重は高い。尤も、ファッションブランドでも経営や営業、販売には算数は必要になる。 基本的な四則演算(加減乗除)である。 特に百分率と割合、分数、小数は必要不可欠でこれができない人は小学校の算数をやり直した方がいい。 製造加工業はそこにさらに化学が加わる。染色・整理加工などは化学の塊である

アパレルの「直貿」とOEM業者のオリジナルブランドが成功しにくいと思う理由

2020年10月28日 トレンド 0

新型コロナによる休業がダメ押しして、アパレル関連の苦境が顕在化した。 利益率を高めるために、アパレルは中間マージンを排除する目的から、OEM・ODMを外して「直貿」へシフトする。外されたOEM・ODM(商社も含む)は、新たな稼ぎ口を求めて、オリジナルブランドを立ち上げて消費者直販を模索する。 こんな感じが「今」のアパレル業界のトレンドである。 しかし、これは

割引クーポンで大幅値引きをしても「プロパー販売」とはこれ如何に?

2020年10月16日 ネット通販 0

新型コロナが起きる前から、国内のアパレル企業、特に数百億円規模の中堅以上に対しては、 売上高を伸ばすことは限界に近いから、利益率を高めるべきだ という論調が主流となり始めていた。 新型コロナによる失速で売上高の低下はより鮮明化したため、今後、さらに利益率向上という風潮が強まることになると考えられる。 利益率の向上という取り組みについては当方もまったく異論がな

プランニングが根本から間違っていた三陽商会の新ブランド「キャスト」

2020年10月8日 企業研究 2

「今まで誰もやったことがない」 という物事には、それ相応の「できない事情」があると考えた方が正しいだろう。 人間の中には超天才はほんの一握りしかおらず、あとは凡人かそれ以下である。もちろん当方も含めて。 今まで誰もやったことがない物事であっても、過去に何人もの人間がそれ自体を構想したことはあったと考えた方が正解に近いだろう。 それでも実際には実行できなかった

マスに売りたいなら、マスに売れるような方法を採るべきである

2020年9月17日 トレンド 0

「年商規模が3億円くらいで十分というこだわりのブランド」と「年商規模100億円を目指したいというブランド」では当然、顧客層も違うし、売り方、ビジネスの組み立て方も大きく異なる。 100億円を達成するには、激安品でなくてもある程度の買いやすい価格設定が必要だろうし、ある程度のマスに売れそうなやり方が求められる。 3億円で十分というこだわりのブランドはその限りで

ユニクロのフリースブームから22年も経過してるのにまだ変わらないの?

2020年7月21日 ユニクロ 1

年を取ると月日の過ぎるのが速く感じる。 50歳の当方なんて、「ついこの間、年末大掃除をしたところなのに、もう今年も半分以上が過ぎた」という感じである。 10年前といったら2010年だが、2010年なんて昨日のことのように覚えている。   死んだ母親が1990年ごろに「1970年なんて昨日のことのようだ」と言っていたが、その感覚が理解できる。 &nb

高齢者の購入が増えてもブランドイメージは低下しない?

2020年7月9日 お買い得品 2

ブランド価値 ブランディング ブランド化 そういう言葉が溢れているが、もしかするといわゆる「専門家」が考えている内容と、マスの消費者の感覚はだんだんとズレて来ているのではないかと最近思っている。 前回もそんなことを書いてみた。 ユニクロやジーユーのコラボでブランド価値が毀損したのか、在庫処分店で値下げ販売されることでブランド価値が毀損するのか、という内容であ

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