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南充浩 オフィシャルブログ

ジーンズ

メイドイン○○だけでは洋服の付加価値とはならないと考える理由

2021年2月16日 ジーンズ 0

先日、お若い素人男性さんから「オリジナルでジーンズを作りたい」という相談をWEBを介して受けた。 その方はバレーボールをされていて、詳細はお聞きしていないが、社会人チームにも属されているようでかなり本格的な方のようである。 中学校とか高校のバレーボール部なら身長がそこまで高くない選手もときどき見受けられるが、大学、社会人となるとほぼ全員が驚くほど高身長なので

繊維の製造加工業者の発信方法についての基本をザックリまとめてみた

2021年2月12日 プレスリリース 1

なんだかんだと言っている間に独立して11年が経過した。 そのうちの前半5年間はまともに食えなかった。その後は何とか生活できるレベルになったが大儲けしているわけではない。今でもエラい先生方が聞いたら、多分驚くだろう金額で質素倹約を旨として暮らしている。 とはいえ、11年もやっていると、それなりの件数の仕事をさせていただいた。 繊維の製造加工業の広報関係も何件か

オリジナルで生地を作ると時間がかかりますよという話

2021年2月1日 製造加工業 0

今日から2月である。 長期天気予報を見ると、関西は暖かい日が多い。水曜日に少し寒くなるくらいであとは概ね、最高気温10度を越えている。 寒い年だと、2月中頃までにもう一度寒波がくるが、それはなさそうなので、このまま春になると思われる。   そうなると、2月中にダウンジャケットのセール品を売りさばくことは難しくなるだろう。大手は翌年まで持ち越せばいい

展示会受注形式のアパレルって結構「エコ」だったんじゃないの?

2021年1月26日 トレンド 0

最近、「洋服の受注生産こそが環境に配慮したビジネスモデルだ」という言説が見られるが、売れる見込みの枚数よりも相当多く作って残すよりはたしかに環境に配慮したモデルなのかもしれないが、イシキタカイ系が考えているほど、繊維業界全体での製造量は減らない。 洋服を作りすぎるという問題の場合、はっきりと言えば、マーチャンダイザーや経営者がアホな場合に引きおこることが多く

DXで洋服の製造リードタイムが大幅に短縮されたり劇的に小ロット化されるとは思えない理由

2021年1月8日 ファッションテック 1

コメディタッチの料理漫画や料理ドラマなんかだと、主人公がめちゃくちゃパワーアップして3倍速ぐらいで動いて、何十人前の料理をあっと言う間に完成させてしまうという描写がある。 フィクションなので楽しく観ているが、実際にはこんなことは例外を除いてはあり得ない。 なぜなら、料理人がいくら動作を速くしたところで、例えばフライパンを熱する時間や食材を焼く時間を短縮できる

インドで大規模なオーガニックコットンの不正認証が発覚

2020年12月15日 メディア 1

個人的には、オーガニックコットンに何の興味もない。 しかし、熱狂的なオーガニックコットン愛好家がいるのも事実で、愛好する人に対して「やめろ」とは思わない。好きな物は好きで構わない。逆に愛好家の中の一部が、それを愛好していない人々に押し付けてくるのはまったくもって鬱陶しい。そういう押し付けは断固として拒絶する。   オーガニックコットンというと、多く

繊維・アパレル業には算数と化学が必要不可欠

2020年11月26日 製造加工業 0

繊維の製造加工業は感性も必要だが、基本的には化学と算数が必要不可欠でその比重は高い。尤も、ファッションブランドでも経営や営業、販売には算数は必要になる。 基本的な四則演算(加減乗除)である。 特に百分率と割合、分数、小数は必要不可欠でこれができない人は小学校の算数をやり直した方がいい。 製造加工業はそこにさらに化学が加わる。染色・整理加工などは化学の塊である

なぜかつての大手アパレルは自家縫製工場を手放したのか?

2020年11月25日 製造加工業 0

先日、11月22日の日曜日の夜、またZOOMを使っての無料トークイベントを開催した。 前回同様にほとんどの用意は、お若い二人に丸投げODM状態である。今回は20人くらいにご参加いただいた。 その中で、参加者から 「アパレルブランドが自家縫製工場を持つのが究極のD2Cでは?」 という質問をいただいた。 これに対しての答えは、YESである。しかし、実現するのは相

試作反とサンプル縫製を省略することで「大量生産と在庫廃棄が回避できる」というロジックが意味不明

2020年11月24日 トレンド 1

アパレルというか、アパレルも含めた繊維業界の人は、だいたい流行り物ツールを導入すれば多くの問題点が瞬時に解決されると思っている。まあ、日本人全体がそういう浅はかな思考なのかもしれないが。 20年前なら、SPA化とクイックレスポンス(QR)対応である。これをやればバブル崩壊後の業績が低下が回復するかのような論調だった。 業界紙記者の会見での質問は判で押したかの

インフルエンサーが唱える「大量生産根絶」が不可能である理由

2020年11月20日 産地 3

基本的に、ファッション業界の川下の人は、製造に関する知識がほとんどない。 そのため、川下の人や川下出身の人が現在主張している「洋服の大量生産をヤメロ」というのは、自分らの見える範囲では確立できるかもしれないが、川中、川上ではまったく通用しない。 それならば、国内縫製工場や国内生地工場の倒産や、中国やバングラデシュの繊維業の雇用悪化など、そんなものは大量生産根

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