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南充浩 オフィシャルブログ

素材

ニットの方が布帛(織物)よりも毛玉ができやすい理由

2020年2月5日 素材 2

生地に詳しい人なら当たり前のように知っていることなので今回は読まなくても構わない。 一般的に「毛玉」ができるのは、安物の生地だからと思われているが、実はそうとも限らない。生地を構成している糸の強度が高ければ高いほど毛玉ができやすい。 糸の強度が弱いと毛玉になる前に、繊維の表面から剥がれ落ちてしまう。要するに繊維が、毛玉をつなぎとめていられないからだ。 カシミ

ウールやカシミヤのコートの袖のタグは取り外すのが正解

2020年2月4日 ネット通販 9

結構、ウェブメディアでは報じられ続けているのに、それが浸透しないことの一つに「コートの袖のタグを取り外すこと」がある。 ウールやカシミヤのコートの袖口に「素材タグ」や「素材ブランドタグ」が付けられている。本来はこれは取り外さなくてはならないのに、それが付いたままの人を電車や街でよく見かける。 思わず、声をかけて取り外したくなるが、50歳手前のオッサンがそんな

低価格パターンオーダースーツ市場は美味しい市場ではない

2020年1月28日 トレンド 7

当方も含めて容姿が残念な男性が一番マシに見えるファッションはスーツである。スーツが死ぬほど似合わないという男性はほぼいない。 ネクタイまでする必要はないが、カジュアルでもある程度スーツに近いアイテムでまとめると、「ひどく似合っていない」という事態は回避できる。 いわゆる「どカジュアル」は似合う似合わないが顕著に出る。特に中高年男性には厳しい。普段のスーツ姿は

個人的にはZARAにあまり魅力を感じない

2020年1月23日 企業研究 1

アパレル業界には「安物は怪しからん」とかいう人が多い割に、業界人はZARAが好きである。 理由は、恐らく、ZARAの商品がワールドやオンワードなどの百貨店アパレルの商品の約半額であるというところにある。それでいて、トレンド感もある。まあ、トレンドに関してはパクリと目されるような模倣が少なからずあり、ディーゼルやリラクスに敗訴していることは周知の事実である。

利益を得ることはボッタくりではない

2020年1月20日 考察 3

適正な、あるいは適正でなくても少しくらいは利益をいただかないと、どんな事業でも継続することが不可能になる。 共産主義の権化みたいな人は「国がすべて支給しろ」というが、それをやった結果、ソビエト連邦は崩壊し、中華人民共和国は経済成長できずにいた。 なのでイデオロギーに関係なく、利益をもらわないことには経済は循環しない。   個人的には飲食にはまったく

処分セールは「絶対悪」ではない

2020年1月17日 トレンド 0

500人とか1000人とか数千人の熱烈なファンに商品を売っているような小規模ブランドなら、売れ残り品はほぼ出てこない。出たとしても1型数枚程度だろうし、それとてもSNSでしっかりとファンと交流していればすぐに売りさばける。   しかし、実店舗やネットショップを構え、不特定多数になるべくたくさんの商品を売ろうとするようなブランドや店なら必ず売れ残り品

生地のクオリティが下がったのは原材料費の高騰が原因

2020年1月16日 考察 3

洋服の販売員さん「昔の服は捨てないほうが良い」その理由にわかりみの声多数「古着に真の価値がついてきた…」 https://togetter.com/li/1453823   というツイッターのまとめを先日見かけた。   この販売員さんが言っていることは事実で、洋服の製造に携わっている知人ははっきりと「2005年以前と比べるとそれ以降で洋服

防寒アウターは型数・品番数を広げすぎるな!

2020年1月14日 トレンド 0

今回はせっかくなのでマサ佐藤氏との飲み会とその後のブログを紹介してみたい。   小売店での販売員、店長経験からいうと、現場に立っているときは、当方程度の人間では何が売れるのかはっきり言ってわからない。 予想通りの商品が売れる場合もあるし、予想外の商品が売れることもある。 だから、なるべくいろんな種類の商品を置いておかないと安心できない。逆に幅広い種

昔の大手ジーンズメーカーって、ある意味でエコだったかもよ

2020年1月6日 ジーンズ 0

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。   昨年は国内ブランドでも「サスティナブル」とか「エシカル」とかの冠を付けるブランドが増えた。 まあ、本当にそういうものに最初から取り組んでいるブランドに関しては何もケチをつけるつもりはない。思想は自由だから自由にやればいい。 個人的にはそういうものにはほとんど興味はないからわざわざそれ

アパレルの地方店は消えゆく運命か?

2019年12月20日 ネット通販 2

地方の百貨店の閉店が続いていて、百貨店は大都市都心店くらいしか残らないのではないかと思われている。当方はそう考えている。 地方にはイオンモールを始めとする大型ショッピングセンターがあり、百貨店が無くなっても地域住民の生活にはさしたる支障はきたさないのではないかと思われている。 しかし、こと洋服店に関していえば、百貨店だけではなくショッピングセンターやその他商

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