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南充浩 オフィシャルブログ

お買い得品

自由主義経済体制ではバーゲンセールの規制はほとんど不可能に近い

2021年8月3日 お買い得品 1

もう何年も前からバーゲンセールの日程や割引率についての論争が喧しい。 三越伊勢丹の大西洋・元社長が「バーゲンセール後倒し」を提案した際、業界人には賛同と喝采が多かったことを記憶している。 しかし、当方は現実的には不可能だろうと見ていた。それは何度もこのブログで書いている。   理由は、冬と夏のバーゲンセールが1月の終わりから2月の終わり、8月中頃だ

洋服への年間支出は37000円しかない

2021年7月1日 考察 2

2020年の洋服の全世帯の年間支出はわずか37149円だった。 グラフで見る! 洋服の家計消費支出 全世帯の洋服の消費支出額の中期予測【出所】総務省 家計調査 (gdfreak.com) 2019年の46709円から一気に20%減となったが、理由は昨年からのコロナ不況によるものと考えられるだろう。 この統計は2000年からまとめられているが、2000年の洋服

「衣料品の50%が売れ残って不良在庫になる」論のおかしさ

2021年6月22日 考察 1

以前に、繊研新聞に掲載された環境省の統計データ記事をご紹介した。 「手放された衣類」大半は家庭から 環境省報告 | 繊研新聞 (senken.co.jp)   報告によると20年の「手放された衣類」は78.7万トン。このうち家庭からは75.1万トンと大半を占め、ごみとして廃棄(焼却・埋め立て)されたのは49.6万トン(構成比66%)を占めた。リユー

新参ブランドは「ニッチで構わない」と「割り切る」姿勢が重要

2021年6月15日 ネット通販 1

以前にもご紹介した「パンナ」さんのYouTubeだが、本チャンネルは特撮番組解説である。 それのサブサブチャンネルとしてYouTube自体への解説動画を開始されたのだが、この動画が世の中に跳梁跋扈しているヘッポコマーケティングコンサルよりよほど理路整然としていて正論ばかりである。 月額10万円の契約で年1回しか面談しないようなへっぽこコンサルタント(実質的に

ファッションは細分化されたマニアックな世界だからマスにはわかりにくく親しみにくい

2021年2月24日 トレンド 3

現在、国内で老若男女問わずに共通で話題にすることができる衣料品ブランドは「ユニクロ」「ジーユー」「しまむら」「無印良品」くらいではないかと思う。 「ルイ・ヴィトン」などのラグジュアリーブランドも広くブランド名は知られているが、実際に商品を持っている人はそれほど多くない。さらにいえば、国内の正規売り場(直営路面店、百貨店インショップ合わせて)で買った人はさらに

「二酸化炭素排出量の削減と経済成長の実現は両立できない」という論評に賛成

2020年12月28日 トレンド 9

2020年はコロナショックの傍ら、環境問題対策の話題が多かったが、個人的にはそのほとんどが首を傾げたくなるものばかりだった。 例えば、自動車を全部電気自動車に変えるという話だが、トヨタの豊田章男社長が大反論をされていた通り、全部を電気にすれば少なくとも10~15%の発電量の増量が必要となる。 10~15%発電量を増やすとなると、だいたい原子力発電所を10基か

矛盾する「小ロット生産」で「低価格」というブランド

2020年12月10日 企業研究 2

最強の矛と最強の盾がぶつかり合うとどうなるのか?というのが「矛盾」である。 聖闘士星矢の場合は、両方砕けるという結末になるのだが、流石は車田正美先生である。 韓非子が唱えた「矛盾」だが、2000年以上が経過した現在も至るところで目にする。人間は2000年経ってもほとんど進歩していない。   繊維・衣料品業界も「矛盾」が溢れている。 例えばこのニュー

プランニングが根本から間違っていた三陽商会の新ブランド「キャスト」

2020年10月8日 企業研究 2

「今まで誰もやったことがない」 という物事には、それ相応の「できない事情」があると考えた方が正しいだろう。 人間の中には超天才はほんの一握りしかおらず、あとは凡人かそれ以下である。もちろん当方も含めて。 今まで誰もやったことがない物事であっても、過去に何人もの人間がそれ自体を構想したことはあったと考えた方が正解に近いだろう。 それでも実際には実行できなかった

「洋服は50%以上売れ残ってすべて廃棄されている」というのは事実に反する

2020年9月9日 トレンド 0

「国内のアパレルは50%以上の売れ残り品を廃棄している」という謎の主張がSNS上では散見されるが、全く現状とは異なる。 たしかに50%以上が「定価では売れない」という実態は正しいが、「定価では売れない」と「廃棄されている」では全く意味が異なる。 「定価で売れない」のならどうするかというと値下げして販売するわけである。   しかし、夏冬のバーゲン末期

ブランド寿命とブランドのライフサイクル

2020年8月3日 企業研究 0

さて、セシルマクビーという著名なギャルブランドがなくなってしまうことが発表されたのだが、これについて興味深い意見を拝見した。 セシルマクビーが無くなることに対して、様々な愛惜の声が聞かれたが、実際のところは売上高がピーク時よりもかなり減少していたため、何らかの措置が必要なことは明白であり、ブランド休止もその選択の一つだったわけである。 セシルマクビーの売上高

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