MENU

南充浩 オフィシャルブログ

生地も百聞は一見に如かず、という話

2024年4月8日 考察 0

みなさんこんにちは!

USです。

 

私は気温の上昇と共に、花粉にやられ毎日つらい日々を過ごしております。皆さまいかがお過ごしでしょうか?電車の中では目を真っ赤にされている方や、鼻をじゅるじゅるすすったり、鼻をかみ続けたりされている方を目にすることが時折あります。私も花粉症を発症した当初は花粉症と認めたくなく、薬を服用することやマスクを着用することをプライド(?)が許さず対策をしておりませんでしたが病院で薬を処方してもらい、マスクを着用することで生活が本当にラクになりました。少しでも花粉症に似た症状の方はぜひ病院で処方してもらったり、マスクの着用したりすることをお勧めします!

やってみてわかることは多くあるものです。

 

前置きはこのくらいにして、今回は大した話ではないですが「やってみてみるのが大事」と改めて思った話です。

 

先日とある展示会に招待して頂いて訪問してきました。

担当の若い方が商品について一つずつ説明をしてくれるときにコーマ糸の話になりました。

コーマ糸とは簡単に説明すると繊維長の短い繊維を取り除き、滑らかにした糸のことをいいます。担当者はコーマ糸の説明もそぞろに「色々話してもわからないと思うのでとりあえず触ってください。」と言って物を差し出してきました。

コーマ糸の説明はわかりやすく説明をしてくれようとして頂いたのですが、詳しく話を説明してくれていることで逆にわかりにくかったのが気になっていました。

事実、同行していた方は繊維に精通されている方ではなかったので説明を聞いている際には難しそうな顔をされていました。しかし、実物を触って「あー!違いがわかりますね!」と話をしていました。どれだけ蘊蓄を垂れても百聞は一見に如かず、です

ネット通販の売上げが減っているというのも、触って確認するという実体験が説明を聞くよりも良いということが大いにあると思います。

私は繊維が大好きなので、物作りのストーリーや、原材料の素晴らしさを聞くとその物に対して素晴らしさを感じますし価値を感じます。それゆえに、今回のように説明がそぞろであるとそれに対し気がムズムズしますが、それは物づくりの工程をある程度理解をしているからであると思います。

多くの方はそこに対して知識がないと思うのでいくら双糸やら、無撚糸やら、繊維長が長いやらの素晴らしさや製造過程の技術力を説いたとて、見た目や触り心地に差がなければそれは意味をなさないな、と改めて感じました。

これは機能性素材にも言えることであり、体感してもらえる接触冷感や、透け防止、ストレッチ性などはできるだけ物を触って素晴らしさを感じて頂けた方が良いと思います。

 

その展示会に訪問した際、横で別の顧客へプレゼンしていたベテラン担当者は糸の説明を懸命にされておりました。若い担当者は知識の不足を物を触ってもらうことで保管したのか触ってもらうことが一番だと感じたのかはわかりませんが、ベテランと若手の差が印象にこのりました。

 

以上USでした!

来月もよろしくお願いいたします。

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ