TES(繊維製品管理士)の資格取得にはメリットがたくさんある、という話
2024年5月20日 考察 0
皆さんこんにちは〜!
USです。
先日TES(繊維製品品質管理士)の会合に参加してきました。
その会合の中で印象に残る話を聞いたのでブログにしたためたいと思い今月2回目の寄稿をさせて頂きました。
その前にTES会についてご存じない方が多いと思うので簡単に説明したいと思います。
TES会とは、一般社団法人日本衣料管理協会が毎年7月に実施するTES試験に合格した方が参加できる会です。
ホームページの記載を引用すると、
企業内のTESの活躍もさることながら、企業間でTESが連携することも必要です。TESの社会的価値と地位を 高めるためには、TESが業種の壁を乗りこえて一緒になれる場をつくり、お互いに情報交換するなど組織立った活動で成果を示してゆくことも大切です。同業種、異業種を問わず縦・横に連携して、品質情報や消費者情報を交換し 問題の解決方法を見い出すことにより、品質・性能の向上が図られ、消費者からのクレームが減少すれば、これが 企業と消費者の信頼の確保につながります。 現在、TESが連携できる場として、『TES会』が設立され、東日本、中部、西日本、北陸、中国の5支部に分かれて、経済産業省との連携、TES会相互の情報交換、勉強会・研究会を通じた自己研鑽活動、と活発な活動を行っています。
説明が長ったらしくわかりにくいですが、要するにTES(繊維製品品質管理士)が参加できる会で様々な会社、立場の方が集まる会です。
地域によって活動の内容は変わってきますが、工場見学や講演会、洋服事故品の分析などを年に数回実施しており、会社の垣根を超えて意見の交換や情報交換をできる機会があります。
さて、そんなTES会ですが『未来が危うい』という話がありました。というのもTESの資格受験者数がコロナ禍以降大幅に減少しているというのです。
TES資格者からするとこれは由々しき事態です。TESが消滅してしまうとせっかく頑張って取得した資格の意味が全く無意味になってしまいますし、繊維製品に関する知識を深める機会が大幅に減少してしまう可能性があるからです。
TESは国家資格ではなく民間資格です。(ついでながら今の時代、新しく国家資格として認められる物は人命に関わる物しか国家資格にできないらしいです)そのため資格を取得したメリットというのがあまり見えない、ということがあるかもしれません。また、試験科目が5教科もあり、試験形式も選択式と記述式回答とバラエティに富んでおり、出題範囲も幅広く勉強がしにくく難しいということも受験者数の減少につながっているかもしれません。そして何よりTES資格の知名度の低さが受験者数減少の要因にあるのではないかと思います。(正直に申し上げて私もTESという資格は生地問屋に入社するまでは知りませんでした。)
そのような資格ではありますが取得することでのメリットは多くあります。
①資格取得のために勉強する
当たり前ですが(笑)資格取得のために勉強が必要です。
なかなか繊維について何から勉強したら良いのかわからない方はもちろん、製造〜販売〜消費者の手元に届くまで多岐に渡る分野で勉強することとなるので繊維産業の事を幅広く知る機会になります。
繊維製品は案外サプライチェーンが長いので自分が知っている領域は案外狭いです。自分が関わる前後の事を学ぶことで自分の領域の業務改善にも繋がります。
②名刺『繊維製品品質管理士』と記載できる
名刺に記載することができるので名刺に箔が付きます(笑)
資格を知らない人と合う場合においても『繊維製品品質管理士ってなんですか?』という話になる事が多いです。商談のアイスブレイクにもなります。また、繊維製品に詳しい人であることが資格を持っていることで伝わりやすくなり、取引の信頼にも繋がります。
③TES会に参加することができる
個人的にはこれが1番のメリットだと思っています!
前述した通り工場見学や講演会、洋服事故品の分析などを年に数回実施しています。自分に関わりのない領域の工場見学などに参加することは難しいですがTES会に参加すれば参加できます。ただしTES会は年に一度会費を納めないといけないですし、会に参加すれば会費もかかってしまいます。しかし、会へ積極的に参加することで(8回以上参加)5年毎に毎あるTESの更新に際に必要な論文提出が不要になるというメリットもあります。
※TESは5年毎に資格更新が必要となり、論文提出が必要となります。TESとして活躍するためには新しい情報を常に収集しておかなければいけない、ということです。
以上のようにうまく伝えられたのかわかりませんが、TESを取得するメリットは多くあります。
昨今は情報が溢れており、専門性のある事もネットで調べればすぐに入手できる時代になりました。ですからわざわざ勉強するまでもない、という事もあると思います。
しかし、TESは資格を取得して終わりではなくTES会に入会し会合に参加できることで更に情報を収集しやすくなり更に知識を深める事ができるので本当におすすめです。
このような繊維製品に関わる仕事をされている方に有益な資格であるTESの試験ですが、実は今年2024年実施の試験申し込みの締め切りにまだ間に合います!興味のある方はぜひ願書を取り寄せて受験して頂きたいです。
願書の配布期間は5月24日まで
願書の受付期間は5月31日まで
詳しくはこちらをご覧ください。
TESの試験は5教科ありますが、4年間の取りだめすることができます。
不合格の項目のみ翌年に受験することも可能なので1教科ずつ毎年受験していくのも一案です。
勉強の仕方については以前ブログで記載しているのでそちらもぜひご覧ください!
TES(繊維製品品質管理士)への道のり
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます。
以上USでした!