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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

地方・郊外の小型百貨店は公共施設との併設で存続可能なのでは?

2020年11月6日 企業研究 2

地方・郊外百貨店が今後も続々と閉店すると考えられるが、一方で継続を模索する動きもある。 当方は、地方百貨店はギフトフロアと食品・銘菓売り場くらいしか需要がないと思っていて、その考えは今も変わらないが、それだけでは集客はままならない。 オフィステナントを集めると言っても、地方ではそれもなかなか難しいのではないかと思う。   そんなときにこんなツイート

百貨店のブランドラインナップが今後ショッピングモールと同質化しそうな気配

2020年10月15日 トレンド 0

先日、ファッション専門学校生がこんな質問をしてきた。 「もうすぐオープンする心斎橋パルコにどうしてABCマートが入っているんですか?商店街の歩いてすぐの場所にも大きな路面店があるのに」 とのことで、確かに疑問ではある。 3年くらい前の某コンサルなら「ドミナント戦略だ!」の一言で片づけることだろう。(笑)   理由としては   1、どんどん

地方・郊外百貨店はオフプライス店を大々的に導入してみてはどうか?

2020年9月14日 トレンド 1

先日、亡父の四十九日法要の返しを送付した。 満中陰志というやつである。 個人的にこの手の贈答や返礼は苦手で、品物を考えるのに労力を使う。通常の和菓子の詰め合わせとかコーヒーの詰め合わせでええやんという意見もあるが、食べ物だと好き嫌いがある。 葬式や法事で供え物をいただくが、当方なら、例えばインスタントコーヒーの詰め合わせなんてもらっても正直なところまったくあ

百貨店が新型コロナショックで実店舗だけでなくネット通販も休業した理由

2020年8月25日 ネット通販 0

百貨店の閉店が続いており、来年には全国の百貨店店舗数は200店を割り込むのではないかと考えられている。 百貨店が無くなる県も出て来ている。 当方はよほどの贈答品以外は百貨店で買わないから百貨店が無くなっても生活には困らない。そういえば、8月末には亡父の四十九日法要をやらねばならないが、それが終わると数人には返礼をしなくてはならないので、その際、百貨店で返礼品

長くビジネスを続けるのなら定期的な顧客の若返りが必要

2020年7月14日 百貨店 0

今日はちょっと辛気臭い話をしてみる。 昨年末から入院中の父がいよいよ危なくなってきたので、7月下旬から8月末までのどこかでこのブログをしばらく休んでいろんな手続きをすることになると思う。 当方は人生において最初で最後の喪主を務めることになる。 この8年間で母、弟と亡くしているので、葬式と法事ばかりやっている気がする。父が亡くなると、秋に四十九日があって、来年

物販で独自化するには商品自体を独自化する必要がある

2020年7月6日 百貨店 1

少し以前に何度かに分けて「百貨店・デパート興亡史」という本をご紹介した。 めちゃくちゃ細かくはないが、大まかに百貨店発祥から現在に至るまでの変遷をまとめた本である。だから例えば、伊勢丹が創業家の小菅家を退けて世襲ではなくなった話なんかは掲載されていない。 それはさておき。 三越や大丸などの古い百貨店のルーツの多くは呉服屋である。呉服屋が明治になって百貨店へと

旧来型アパレルがファッションビルやショッピングセンターで成功できない理由

2020年6月10日 売り場探訪 3

百貨店で服を買わなくなってからすでに10年以上が経過した。 ジーンズだけはがんばってリーバイスやエドウインの値下げ品(定価ではない)を買っていたが、それもあまり買わなくなったのは2012年か13年ごろからだっただろうか。 もともとスーツを日常的に着てはいないので、ほぼカジュアルで過ごしていたわけだが、カジュアルに関していうと、今の低価格ブランドに何の不満もほ

通信販売の先駆者だった百貨店がネット通販には大きく出遅れたという話

2020年5月13日 百貨店 0

連休前にご紹介した本、梅咲恵司著「百貨店・デパート興亡史」(イースト新書)だが、巻末は百貨店への提言がまとめられている。 この著者の主張をひどく乱暴に一言でまとめるなら「EC(ネット通販)に活路を」というものだと当方は読み取れる。 たびたび引用するオチマーケティングオフィスの生地雅之さんの主張もすべて同じではないが、ECへの今後の展開を期待しておられる部分が

呉服屋系百貨店と電鉄系百貨店

2020年5月1日 百貨店 0

コロナショックで休業や自宅勤務が多いので、明日からゴールデンウィークだと言われても何だかピンとこない。収入面はさておき、ずっと休みが続いているような気にさえなっている方も多いのではないかと思うがどうだろうか。   前回に引き続き「百貨店・デパート興亡史」(イースト新書)から。   このブログで何年か前に書いた記憶があるのだが、20年くらい

百貨店がイノベーターでなくなった理由の一つとは?

2020年4月30日 百貨店 1

もともと歴史が好きなので、物事のルーツや歴史の流れを学ぶことは意義があると思っている。 以前にご紹介した黒木亮著「アパレル興亡」(岩波書店)もそういう点においては貴重な資料になると考えており、高く評価している。 小説としてはどうか?と問われると、あまり人物の内面描写は多くないし力点が置かれていないが、内容や目的から考えるとそれは仕方のないことだと思う。 東京

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