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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

日本から旗艦店が無くなるGAPの衰勢

2023年6月19日 企業研究 0

世の中のほとんどの事物は代替可能だと感じる。 どれほど大げさに廃止が騒がれていても、いざ実際に廃止されてみると、代替物で何となく問題が無いという場合が多い。 当方の衣料品の買い場にしても、独立した2010年当時と比べて減っている。いつの間にかブランドが廃止になったところもあるし、何となくこちらがあまり買いに行かなくなったブランドもある。 現在、当方が買ってい

「割安で心安い」初心者向け商品が拡販には必要不可欠だという話

2023年6月8日 企業研究 0

当方が住んでいるのは、大阪市内に電車で20分くらいの郊外の田舎町だが、近々、幹線道路沿いの空きテナントに「ちょこざっぷ」がオープンするようで看板が掲げられ、内装工事が進んでいる。 大阪市内だと珍しくもないだろうが、この田舎町には例えばコンビニもそんなに件数がない。大阪市内のコンビニの乱立ぶりからは想像ができないほどである。 そんな場所に「ちょこざっぷ」が今月

内部事情はわからないがオンワードとウィゴーの提携は補完関係が成り立っている

2023年6月1日 企業研究 1

一般的に資本業務提携はどこまで提携するのかケースバイケースであるため上手く行くとも行かないとも言いにくい。 しかし、先日発表されたオンワードとウィゴーの資本業務提携は、外野から眺められる部分だけでいうと、お互いに無い部分を補完し合った良いマッチングではないかと思う。 あとは、内部の人間同士の訳の分からない思い込みとか感情とか社内政治とかそういう物によって大き

古着の低価格化が始まるか?

2023年5月26日 企業研究 1

以前から何度も書いているように、日々着用しているカジュアル服の75%~80%くらいがユニクロの値下げ品とジーユーの値下げ品である。 それで何も困らない。 ただ、ユニクロとジーユーに飽きてしまうことがある。そんな時にアダストリアの値下げ品やベイクルーズの値下げ品を買う。 コロナ禍が始まる少し前から古着に注目が集まっていた。エライコンサルのオジサンは「貧困化で低

中低価格帯の外資ブランドにとって日本市場は鬼門では?

2023年4月19日 企業研究 1

これまでの市場の推移を見ていると、ラグジュアリーな高級ゾーンを除くと、中価格帯から低価格帯の外資ブランドのほとんどが国内市場には根付きにくいといえるのではないかと思う。アパレルブランドに限らず。 アパレルで見ても、結局国内に残った外資ブランドは、GAP、ZARA、H&Mくらいである。大手3社の看板ブランドだけが残ってサブブランドは撤退してしまった。要

アダストリアが新販路として大手総合スーパーを掲げているという話

2023年3月16日 企業研究 2

アダストリアが新たに低価格カジュアルブランドを開発した。 グローバルワークが地域密着型の新業態を出店 ベーシックで低価格なアイテムを提案 (fashionsnap.com) アダストリアが、「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」の新業態「グローバルワーク・スマイルシードストア(GLOBAL WORK Smile Seed Store)」をオープンする

セブンアイが百貨店を真っ先に売却するのは当たり前の判断という話

2023年3月10日 企業研究 1

セブンアイホールディングスからイトーヨーカドーの店舗数削減と自社アパレル事業撤退が発表されたが、各メディアの記事を読んでみても詳細はさっぱりわからない。 店舗数削減は不採算店を直近では14店舗、中期的には33店舗(年度の区切りによっては36店舗との報道も)と報道されているので、まあわからなくはないが、それでも見出しが14店舗だったり33店舗だったりと、各メデ

安くないブランドは小資本であっても海外進出を考慮すべきでは?

2023年3月9日 企業研究 1

自動車や家電、実用雑貨類に比べると、衣料品の価値は分かりにくい。 当方もよくわからない部分も多い。一方、機能性衣類の価値は誰でもわかりやすく体感しやすい。 2018年の秋だっただろうか、ちょうど台風襲来の大雨が降っている中、仕事に出かけた。10月だったが少し肌寒かったので長袖Tシャツの上からブロックテックパーカを羽織って出かけた。 かなりの大雨だったにもかか

ダイソーがフェンディのロゴ入り生地を販売した理由を推測してみた

2023年3月6日 企業研究 3

国内の生地製造業者や染色加工業者の中には、欧米のラグジュアリーブランドと取引をしている業者が少なくない。 最近では、そのことを明かしている業者も増えた。しかし、取引があることは明言しても具体的に「取引品番〇〇のこの生地です。組成は〇〇が何%です」と具体的な品物を明言し、画像付で見せることは絶対に無い。理由は欧米ラグジュアリーブランドとの守秘義務が厳格だからと

利用者が少なく不採算になった商業施設が撤退するのは当たり前

2023年3月3日 企業研究 18

以前にも書いたことの繰り返しになるのだが、関西生まれ関西育ち関西在住の当方にとって、パルコというファッションビルには全く親しみが無く思い入れが無い。 理由はかつて大阪市内にあったパルコがめちゃくちゃショボかったからだ。 大阪のパルコは、今のH&M心斎橋店(かつてのユニクロ(一時期シーインが期間限定店を開催していた場所)の通路を挟んだ対面)である。 H

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