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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

似たような物でも価格差で選ばれない工夫が必要であるという話とデジタル導入速度を競う無意味さと

2022年11月25日 企業研究 2

さて、土曜日の朝9時半からのアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」が約2年間に渡る放送を終えて、視聴するテレビ番組が一つ減った。 今、視聴しているのは日曜日だけで仮面ライダーギーツとドンブラザーズ、ガンダム水星の魔女、大河ドラマだけである。 年末で大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は終わるので、来年の家康は多分視聴しない。 日曜日以外にテレビを視聴することがなく

百貨店は都心大型旗艦店しか残れないだろうという話

2022年11月11日 企業研究 6

そごう・西武の売却が概ね合意したという報道が始まった。 感想を言うなら、無難なところに落ち着いたというしかない。それ以上でもそれ以下でもない。 セブン、米ファンド・ヨドバシ連合にそごう・西武売却へ: 日本経済新聞 (nikkei.com)   セブン&アイ・ホールディングスは百貨店子会社のそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベス

販路や用途を変えれば活路が開ける場合もある?かも

2022年10月21日 企業研究 1

これはアパレルや繊維に限ったことではないのかもしれないが、自分たちの商品やサービスが別なターゲットの方がマッチしやすいということがある。 あとは事業規模をどれくらいに設定するのかである。無限成長というのはこのご時世ではあり得ない。   順番が前後するが、事業規模の設定というのは情報過多・モノ余り時代の現在は重要であると痛感している。バ2000年半ば

実店舗・ネット通販ともに買いづらい状況にあるワークマンの過渡期

2022年10月20日 企業研究 4

ワークマンが現在過渡期であることは承知しており、中期的には何らかの改善策が結実すると思われるが、現時点では非常に実店舗・ネット通販ともに買いづらい状況となっている。 その一方で、ワークマン自身のメディア戦略の活発化の影響もあって、ワークマン商品をYouTube動画やブログ、インスタグラムなどで紹介するインフルエンサーやその予備軍の数は増加の一途をたどっている

SHEINはユニクロとの競争なんて多分考えていないだろうという話

2022年10月13日 企業研究 2

SNS上ではすでに話題となっていたが、ユニクロ心斎橋旗艦店跡地に、今なにかと話題のSHEIN(シーイン)が期間限定店を10月22日からオープンする。 このユニクロ心斎橋旗艦店というのは2011年に心斎橋筋商店街にオープンした旗艦店で、H&Mの対面に位置する。2021年に閉店し、現在はジーユー心斎橋店に移転し、ジーユー心斎橋店はジーユーとユニクロの併設

雑貨に活路を見出そうとする企業が増えているが柳の下にドジョウは何匹いるのか?

2022年10月4日 企業研究 5

先日、無印良品の新しい業態が発表された。 かなり多くのメディアで報道されたのでご存知の方も多いだろう。   「無印良品」500円以下の日用品の新業態 長期的に2000店舗めざす である。 「無印良品」を運営する良品計画は30日、500円以下の日用品に特化した新業態「無印良品500(ごひゃく)」の1号店を東京・三鷹に開いた。洗剤類、キッチン用品、洗面

ミッシュマッシュ売却で衣料品ブランドが無くなり雑貨ブランドだけになる玉屋

2022年9月30日 企業研究 3

あまり業界的に注目度が無さそうだが、個人的にはこのニュースが気になった。 ダブルエーが婦人服「ミッシュマッシュ」を取得 卑弥呼に続き再生へ (fashionsnap.com) 「オリエンタルトラフィック(ORiental TRaffic)」を運営するダブルエーが、婦人向けファッションブランド「ミッシュマッシュ(MISCH MASCH)」を取得すると発表した。

購入単価が1万円上昇したから27万円の商品を投入するという意味不明なオンワード樫山の施策

2022年9月28日 企業研究 4

基本的に売上高というのは、客単価×買い上げ客数である。 売上高を増やすには客単価を上げるか、買い上げ客数を増やすか、その両方を上げるかしかない。そのため買い上げ客数が増えにくい分野や商品、サービスは客単価を上げるほかない。 カジュアル服には時折「ブーム」というものがやってきて、ある品番だけやたらに買い上げ客数が増えることがある。2022年現在は、昔ほど「大ブ

再上陸するアメリカンイーグルとフォーエバー21とエディー・バウアーを並べて考えてみた

2022年9月27日 企業研究 1

撤退した海外ブランドの再上陸が今年、3つ発表された。 エディー・バウアーとフォーエバー21、それとアメリカンイーグルである。 このうち、エディー・バウアーとフォーエバー21はライセンス生産である。それと共通しているところはマスターライセンスを伊藤忠商事が取得している点にもある。 一方のアメリカンイーグルは米国本社直轄となる。   さて、この3ブラン

今以上に「できるだけ引き付けて服を作る」ことは物理的に不可能だという話

2022年9月14日 企業研究 1

2020年のコロナ禍以前から、衣料品の生産リードタイムのこれ以上の短縮はほぼ不可能だった。そして、コロナ禍による海外工場のロックダウンや停電の頻発、ロシアによるウクライナ侵略によって物流の混乱や燃料不足なども起き、2022年現在ではさらに生産リードタイムは伸びざるを得ない状況にある。   当方が独立して早12年も経過しているのだが、大した業績・実績

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