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南充浩 オフィシャルブログ

トレンド

ブームではなく「定着化」した快適商材・機能性素材

2023年7月7日 トレンド 2

早い商業施設では6月下旬から、遅い施設でも7月1日から夏のバーゲンセールが始まった。 個人的にはこれと言って欲しい服が無い。年々夏物に対する購買意欲は低下している。そんなことを言いながらも何枚か値下げされた夏服を毎年買うのだが、今年これから買うのは吸水速乾機能のTシャツ&ポロシャツと、合繊素材のスラックス、合繊素材の半ズボン(しかも1枚くらい)だろうか。 実

メルカリのブランドランキングに見るファッション需要の低下

2023年7月5日 トレンド 1

個人的には古着を買うことが嫌いである。古着というのはどうにも生理的に嫌悪感がある。それと「中古でもいいから服が欲しい」と思ったことがない。 逆に自分が要らなくなった服を売ろうという考えもない。 ネット通販で買ってみたがサイズがちょっと小さいとかそんな物は試着するにとどめて知り合いにあげることにしている。 実際、2010年以降に買った服はほとんどが低価格品ばか

アパレル業界では大型合同展示会の復活はなく今後は中小型合同展示会が主流になる

2023年7月3日 トレンド 0

早くも2023年も半分が終わって下半期がスタートしたが当方には特筆すべきことは何もない。 前回、アッシュ・ペー・フランスの経営破綻が引き金となってアパレル大型展示会「ルームス」が今年で終焉を迎えたことについて触れた。 これに先駆けて、繊研新聞社が主催してきたアパレル大型展示会「IFF」もすでにコロナ禍前の2018年に終了している。 アパレル業界における大型展

デフレ傾向が強まっている中国経済

2023年6月20日 トレンド 0

ほとんどの物事にはかならずタイムラグが生じる。 何か動作を起こして、その効果が出るまでには例え数秒であっても時間差が生じる。これがタイムラグである。 このタイムラグという言葉を初めて知ったのは、週刊少年ジャンプで連載されていた「よろしくメカドック」という自動車漫画でだった。 テレビアニメ化もされたが、正直なところ、原作漫画の方が面白く感じた。同じように感じた

古着がユニクロのようにマス市場で広がらない理由

2023年6月15日 トレンド 0

国内の衣料品市場は圧倒的にユニクロ、ジーユー、しまむらが強い。その売り上げ規模の大きさは桁外れである。 2023年8月期第二四半期連結では国内ユニクロは売上高4951億円(前年比11.9%増)、ジーユーは1455億円(同18.5%増)、しまむらの2023年2月期連結の売上高は6161億円(同5・9%増)となっている。しまむらはついに売上高6000億円の壁を突

天然素材の風合いの良さよりも合繊主体の高機能性服が支持されやすいマス市場

2023年6月14日 トレンド 1

当方が住んでいる関西は6月1日から早くも梅雨入りしているが、今のところ、昨年までよりも高温多湿さがマシに感じられている。 以前から何度も書いているが汗っかきの当方は梅雨と夏が苦手である。そのため、毎年この時期は汗まみれで甚だしく苦痛なのだが、もちろん今年もそれなりに汗をかいているが、昨年までよりもマシに感じられているという話である。 実際に気温や湿度が例年よ

他人と被りたくないけど愛好者と集まりたいという二律背反するブランド顧客のめんどくさい嗜好

2023年6月9日 トレンド 1

ファッションに関する嗜好というのは面白い(興味深いけどめんどくさい)物だと思わせる記事があった。 アウトドアブランドで“ロゴが目立たない服”が増加、ロゴ隠しデザインが好評 (fashionsnap.com)   SNSなどで目を引く“ロゴドン”アイテムが増えている一方で、アウトドアブランドではロゴが目立たないアイテムを求める動きが強まっている。特に

高価格帯でも高機能性服の方が売れやすい状況ではないかという話

2023年6月5日 トレンド 1

先日、と言ってももうゴールデンウィーク頃の話だが、某ファッション好きの社長と久しぶりに飲みに行った。直接のファッションの仕事はしておられないが、昔から当方とは違って、「ちゃんとした(笑)」ブランドの服を着ておられる。 もう知り合って10数年になるが、以前、2000年代後半だとユナイテッドアローズだとかそういう「ちゃんとした(笑)」セレクトショップの服を恐らく

凹凸ある表面感のビンテージ調デニム生地は復活する?

2023年5月29日 トレンド 1

先日、久しぶりにジョンブルの展示会にお邪魔させてもらった。 コロナ禍が始まって以降、ほとんどお呼びがかからなくなってしまった。まあ、当方を呼んでいただいたところで何の役にも立たないので、それはそれで仕方が無い。 そんな中、久しぶりに呼んでいただいた次第である。   ジョンブルというと、企業規模としてはさほど大きくないものの、創業は古いし、90年代半

そこそこオシャレな物が低価格で揃うからマス層はそれで満足できるという話

2023年5月18日 トレンド 3

2000年頃までは当方も含めて大衆は「オシャレな物」にもっと熱意があった。というか、オシャレな物を持っていればステイタスが上がったと言おうか、モテたと言おうか、まあそんな風潮があった。 しかし、安くてオシャレな物というのは世の中には存在していなかった。1900円のダサいジャスコの服か、1万円以上するブランドの服か、二者択一という感じだった。 比較的当方が長く

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