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南充浩 オフィシャルブログ

「素材と縫製の品質」にこだわることの長所と短所

2022年11月8日 商品比較 1

前回、2008年のH&M上陸以降、SHEINまでの外資ファストファッションブランドの特徴をまとめてみた。 低価格マス向けブランドに「素材と縫製の品質」は不要なのではないかという話 今回、大阪での期間限定店で初めてSHEINの商品を見ることができたのだが、商品的な目新しさは何もなく、普通の激安品に過ぎなかった。 当方と親交のある某大手SPA型チェーン店

SHEINはユニクロとの競争なんて多分考えていないだろうという話

2022年10月13日 企業研究 2

SNS上ではすでに話題となっていたが、ユニクロ心斎橋旗艦店跡地に、今なにかと話題のSHEIN(シーイン)が期間限定店を10月22日からオープンする。 このユニクロ心斎橋旗艦店というのは2011年に心斎橋筋商店街にオープンした旗艦店で、H&Mの対面に位置する。2021年に閉店し、現在はジーユー心斎橋店に移転し、ジーユー心斎橋店はジーユーとユニクロの併設

日本で急速に縮小しているZARA

2022年6月15日 企業研究 1

2009年から我が国で起きたのが外資ファストファッションブームだった。 その台風の目となったのがH&M、フォーエバー21、ZARAなどだったが、グローバル外資ファストファッションブランドも多くが日本撤退や経営破綻となり、現在残っているのは主だったブランドはベルシュカを除くとZARA、H&M、GAPの3つしかない。 フォーエバー21は本国の経営

シーインとZARAを巡る過大評価

2022年5月31日 企業研究 0

人間は誰でもほぼ自分の身の周りのことしかわからない。 自分の住んでいる地域やかかわりのある範囲のことは何となく空気感も含めて把握できるが、かかわりのない範囲のことは理解できない。 そのため、国内でも縁の無い地域のことは知らないことが多い。行き来のない外国のことになれば猶更だ。別に日本人の理解力が劣っているとは思わない。外国人だって同様だ。 我々日本人がフラン

欧米の低価格品が日本では通用しづらいと感じる理由

2022年2月17日 ネット通販 3

少し前のことになるが、ウォルマートが西友の株式のほとんどを売却した。 楽天、KKR共同で西友買収 ウォルマート、実質日本撤退の背景と早くも焦点になる出口戦略 _小売・物流業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】 (diamond-rm.net)       この記事はかなりまともに公平に論じられているように

「安いから売れている」という理由を何故か無視しようとする衣料品業界人

2021年12月14日 トレンド 1

「デフレが問題だ、世界では~」 というのがこの半年くらいのウェブ上でのイシキタカイ系と出羽守のホットな主張だが、世界的に見ても大々的な伸び率を示しているのは、「価格メリット」のある新規商品である。 そもそも、以前にこのブログでも書いたように、河合拓氏著の「ブランドで競争する技術」からの引用だが、商品には3種類のメリットがある。 1、価格メリット 2、機能メリ

外資低価格ブランドの公式アプリ利用率はかなり低い

2021年9月21日 ネット通販 0

衣料品関連を専門としていると、最近はEC(いわゆるネット通販)の話を聞くことが多い。 衣料品業界人やIT業界人はネット通販に過剰な期待をかけている人が多いように感じるが、大衆向けを狙うブランドには過剰な期待は不要だと感じる。 一方、IT愛好家向けとか少数のコアなファンだけで成り立つ小規模なブランドはそういうネット通販に特化してもやれるのではないかと思う。 先

ZARAは1200店閉店するわけではないし、日本だけで300店舗閉鎖するわけでもない

2020年6月17日 メディア 0

少し前の記事になるが、「記事を読まずにコメントする人が6割」という記事が掲載された。 2016年のことである。   記事読まずにコメント6割 「タイトルだけで反応」のネット民 https://www.j-cast.com/2016/06/27270820.html?p=all ツイッターやフェイスブックといったSNSユーザーの約60%が、ニュースの

個人的にはZARAにあまり魅力を感じない

2020年1月23日 企業研究 1

アパレル業界には「安物は怪しからん」とかいう人が多い割に、業界人はZARAが好きである。 理由は、恐らく、ZARAの商品がワールドやオンワードなどの百貨店アパレルの商品の約半額であるというところにある。それでいて、トレンド感もある。まあ、トレンドに関してはパクリと目されるような模倣が少なからずあり、ディーゼルやリラクスに敗訴していることは周知の事実である。

在庫処分が悪なのではなく「売れる商品」を用意できないことが悪

2018年11月26日 デザイナー 0

アパレル関係者が理想とするブランド再建の一例としては、2014年までのJクルーが挙げられるのではないかと思う。 ・イシキタカイ系ストーリーの添付 ・トレンドや商品デザインを重視 ・品質向上による値上げ ・商品とストーリーの両面でのかっこよさの追求 ファッション業界人が泣いて喜びそうな施策が全部盛り込まれた結果、大復活を成し遂げた。2014年までは。 2014

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