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南充浩 オフィシャルブログ

トレンド変化によってタンスの中身を総入れ替えするような洋服の買い方がなくなった

2024年3月13日 売り場探訪 0

洋服を最もたくさん買っているのは洋服業界の人ではないかという声をよく聞く。 たしかに洋服業界の人は洋服が好きだから新型が出るとついつい買ってしまう。当方も安物限定とはいえその類である。 また、昔は(今もあるかも)販売員が自店の売り上げ目標を到達させるために自腹で商品を買うなんていうことが珍しくなかった。当方も販売員時代にそれで何枚か買ったことがある。当方の勤

トップバリュコレクション衣料品を1年間で売上高7倍増にする計画の危うさ

2024年3月12日 企業研究 1

先日、イトーヨーカドーが肌着・靴下などの実用衣料以外の自社企画衣料品からの撤退し、その穴埋めとしてアダストリアへの丸投げが発表されたことは記憶に新しく、繊維・衣料品業界に大きな衝撃を与えた。 衝撃の理由は主に2つあると当方は感じている。   1、アダストリアの政治力の強さ 2、企画・MDはアダストリアで在庫買い取りはイトーヨーカドーという「不平等条

洋服の販売員が持っておくと良い繊維の知識

2024年3月11日 考察 0

みなさん、こんにちは〜! USです。   3月になりました。 会社によっては来月から新入社員を迎えるにあたって色々なご準備をされている頃だと思います。 当たり前の事ですが、新入社員を受け入れるということは、新入社員の教育が必要であり、受け入れる体制を作る必要があります。 私は新卒者の受け入れをした経験はありませんが、中途社員の受け入れの際は重責を感

「しない経営」が「やる経営」に変貌しているように感じるという話

2024年3月8日 企業研究 2

2期連続の営業減益が確実視されるワークマンだが、矢継ぎ早にリカバリー策を発表した。 ワークマンの新施策の中ではサポート機能衣料品に最も期待したい 主な物は4つある。 1、子供服専門業態の立ち上げ 2、ワークマン女子の積極的出店 3、シニア向け腰痛サポート商品の新投入 4、新開発の肌着を投入 という具合である。 当方はこの中では職人向けに販売される「シニア向け

コロナ特需が終わったアウトドア・キャンプ市場

2024年3月7日 トレンド 1

当方は元々運動することが嫌いである。とりあえず13年前から週に2~3回のランニングはしているが、それは独居老人としては足腰を弱らせないためだけである。足腰が動かなくなると独居老人には死活問題である。 タイムとか競技大会出場とかそんなことはさらさら考えていない。 肩凝りと腰痛緩和のための筋トレとストレッチはしているが、それ以上に鍛える気は無い。 いずれも独居老

高付加価値素材を使用した服でもそこそこの安値で買えてしまうという現実

2024年3月6日 お買い得品 0

こんな当方でも2000年代半ばまでは夏と冬の百貨店・ファッションビルのバーゲンで洋服を買っていた。 定価は高くてもったいないので、半額~70%オフになった商品を買っていた。ついでにいうと、2000年以降コムサ系は頻繁に70%オフで販売されていたから2010年代まではコムサ系の70%オフの服をよく買っていた。 さらについでに言うと、当時のコムサ系はファイブフォ

「本格的天然生地の良さ」がマス層に評価されにくいと考えられる理由

2024年3月5日 素材 0

以前から何度も書いているが、ウールのセーターが好きで結構な枚数を持っている。 20年くらい前の物も残していてたまに着用している。ボイコットのウールニットベストなんていう懐かしい物もいまだに残している。 2月も終わったので今冬の気候を総括すると、基本的に暖冬だったが時々短期間大寒波が襲来し、寒暖の差が激しい冬だったといえるだろう。 先日の寒波で、暖房をほとんど

寂れ果てたイーマとブリーゼブリーゼに対して低価格昼飲み居酒屋で人流回復をした大阪駅前ビル

2024年3月4日 売り場探訪 7

毎年春になると商業施設のテナント入れ替えがリニューアルと称して行われる。 ただ、10年くらい前からどの商業施設もテナントラインナップがほとんど変わらないという感じになっている。そうなる理由は簡単で、国内でマス規模で売れているブランドが最大でっも50くらいしか存在しないからである。 何事にもメリットとデメリットがあり、どんぶり勘定経営にはデメリットもたくさんあ

ファミマ服のヒットは「店舗数の多さ」と「コンビニへの入店の心理的ハードルの低さ」によるものではないか

2024年3月1日 トレンド 0

大手コンビニチェーンのファミリーマートでのオリジナル衣料品販売が注目され続けている。 「物のよしあし」とか「発送の転換のすばらしさ」とかそういう評価記事はあるが、ファミリーマートの店舗数の多さに言及した記事はあまり見たことが無い。(あくまでも個人の知る範囲において) 「ファミマの服が完売ペース」みたいな記事も見かけることがあるのだが、そもそも1店舗あたりの入

マス層に売るには快適性と機能性が必要不可欠になりつつある

2024年2月29日 トレンド 2

毎日、電車や都心でそれとなく人々の服装を観察しているが、より鮮明になったのが、ハイテクスニーカーの着用者数が大幅に減ってきている点である。 もちろん、地域属性なんかも大いに関係するだろうから、大阪市内での観察が全て正しいわけではない。 他の地域でも観察してみてはどうだろうか。 伝統的なローテクスニーカーの着用者数があまり変わらない。ハイテク全盛期も今もそんな

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