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南充浩 オフィシャルブログ

順調そうに見えるが実は重大な岐路に立っていると思えるワークマン(後編) 

2022年8月19日 企業研究 2

前回ワークマンのことを書いた。 順調そうに見えるが実は重大な岐路に立っていると思えるワークマン 理由は、知人から「最近、商業施設内にテナント出店しているワークマンの入店客が以前から比べると少し減った気がする」という感想を聞いたからだ。 もちろん、知人の個人的な感想なので正しいかどうかはわからない。 しかし、仮に正しいとすると、理由はいくつか考えられる。 1、

順調そうに見えるが実は重大な岐路に立っていると思えるワークマン

2022年8月18日 企業研究 4

コロナ前に、AI(人工知能)によるアパレル需要予測が持て囃されたが短期間で話題に上らなくなった。 必需品でありながらも嗜好性が強いカジュアルウェア・ファッションウェアは需要予測が難しい。一方、食料品や食品などは比較的容易で、個人が一日に食べる量はほぼ決まっているし、食べる物もだいたいが決まっている。なので個人データを入手できれば需要予測は立てやすい。 一方、

ワークマンは高機能・低価格を追求し続けてきた作業服業界から生まれたという話

2022年6月16日 トレンド 1

衣服に求める機能性というのは個人によって相違点があるが、当方が最重要視する機能性は2つある。 1、夏向けの吸水速乾性 2、雨の日用の防水性 である。 冬用の発熱性や蓄熱性は暑がり・汗っかきなので無くても構わない。逆にこの機能が無いと困るという人もおられるだろう。   で、本格的に梅雨らしく蒸し暑くなってきたのだが、即日に着用することを目的として半袖

ワークマンとしまむらの参入で低価格競争が始まったゴルフウェア市場

2022年5月30日 トレンド 1

先日、元アパレルOEMで現在アクセサリー雑貨のOEMなどを手掛ける方と話す機会があったが、局地的で小規模なトレンド変化はあるが、カジュアル服のマストレンドは2019年くらいからあまり変化していないという話題となった。 たしかに2019年ぐらいに買ったカジュアル服は今年も変わらず着用できるし、着用していても奇異には見えない。実際にネットで2019年の売れ残り品

ワークマンが今よりもブランドステイタスを高めるための施策を提案してみた

2022年4月4日 企業研究 1

2000年代初頭くらいから「ブランド化」「ブランディング」という言葉が業界を問わずに流行し始めた。 ちょうどその当時、契約更改で揉めていた近鉄バファローズの中村紀洋選手が自身のことを「中村ノリブランドが~」と言い始めており、野球選手ですら「ブランドガー」と口走るようになるのかと驚いたことを今も覚えている。 ブランド化の理論はいくつかあるが、絶対のものではなく

100均と低価格店の集積が進む都心商業施設

2022年3月24日 売り場探訪 3

春になり、ファッションビル、商業施設への新規出店の話題が報道されているが、そのほとんどは、大手低価格ブランドである。 逆に従来型の百貨店ブランドやファッションビルブランドは撤退・閉店の話題の方が多く、ますます大手低価格ブランドによる寡占化が強まっていると感じずにはいられない。 先日も銀座の商業施設にダイソーとワークマンの出店が伝えられた。 銀座の低価格化ガー

「カイハラ製デニム」の1900円ジーンズに感じるワークマンの意図

2022年3月7日 ジーンズ 2

案外と各メディアの取り扱いが小さくて意外だったのが。ワークマンがカイハラのデニム生地を使った1900円ジーンズを発売するという話題である。 ワークマン カイハラ製デニムで1900円のパンツ販売 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ウェブ記事ではこの繊研新聞くらいしか掲載されていない。 その繊研新聞の記事も実に手短である。   ワークマンは3

ワークマンにカジュアルとしての進歩が感じられた商品が増えたという話

2022年2月21日 お買い得品 0

50歳を越えてますますファッション衣料への渇望が薄れてしまっている今日この頃だが、とりあえず、店頭を見て回ると、春物が一部入荷している。 無印良品の衣料品は相変わらずで、時代劇のように偉大なるマンネリ感があり安定感はあるが、衣料品が前年割れを続けている現状では、逆に回復する要素はないと見えた。 ユニクロは、昨年春夏のような一昨年物の使いまわし感・焼き増し感は

ネット通販で「店舗在庫による店舗受け取り」を実装したワークマン、ユニクロ、ジーユー

2022年1月25日 ネット通販 2

前回のガンプラの話を引きずって申し訳ないが、1月22日に超人気機種のRG Hi-νガンダムをヨドバシカメラ梅田店の店頭で購入したが、ヨドバシカメラドットコムはその直後でも品切れのままだった。 ヨドバシカメラ梅田店への入荷数が10個程度なら、理解はできるが、レジカウンター内に山積みにされていた数量から推測すると軽く100以上はあっただろう。ヨドバシカメラの大型

「素人マス層」のワークマンへの支持が高まりつつあると感じられた話

2022年1月11日 トレンド 3

洋服店に入るのは勇気が要るというのは、多分に事実である。 いわゆるブティック、セレクトショップ、高価格ブランド店は気軽に入店しにくい。入店客数も少ないので敷居が高い。都心の大型店ならまだしも、小型店ならさらに敷居は高くなる。 ユニクロのブレイク前からキャビン、鈴屋、鈴丹、リオチェーンなど低価格店は多々あったが、ユニクロも含めて低価格店がその時々で大いに集客で

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