2021年5月 の記事一覧 : 18件
エドウインが直営国内4工場を閉鎖へ
2021年5月31日 ジーンズ 2
週末に、国内最大手のジーンズメーカー、エドウインが子会社のジーンズ縫製工場である秋田ホーセなど秋田県内の4工場閉鎖を発表した。 秋田ホーセ、秋田の4工場閉鎖へ エドウイン子会社: 日本経済新聞 (nikkei.com) ジーンズ国内最大手のエドウイン(東京・品川)の全額出資子会社、秋田ホーセ(秋田県五城目町)は秋田県内の4工場を閉鎖する。新型コ
衣料品分野ではAIによる需要予測が難しいと考える理由
2021年5月28日 ファッションテック 1
最近、「AI(人工知能)による需要予測でアパレルの在庫削減」というニュースをあまり見なくなってきたように感じる。 AIが全く無力だとは思わないが、衣料品に関して「需要予測」は、取りざたされていた当初から当方はあまり意味がないと考えていた。このブログでも何度か過去に言及している。 膨大な画像データをAIに取り込んでの「トレンド予測」や「マストレンド分析」などは
「過剰な高品質アピール」は衣料品ビジネスではあまり役に立たない
2021年5月27日 製造加工業 0
このところ、三陽商会のニュースがあちこちで伝えられており、もちろん良い書かれ方ばかりではないが、広報的にはかなり頑張っているのではないかと思って見ている。 復活への模索が伝えられるのだが、その中で時々気になる表現に出くわす。 これはSNS上にいる製造加工業者やファッションこだわり派からも、似たような見解が10年前から唱えられ続けているのだが「高品質」「品質」
生地の廃棄は必ず発生する
2021年5月26日 製造加工業 1
衣料品が過不足なく適量を生産しても、生地は廃棄ゼロにはならない。 それについてはこのブログで説明されている。 意識高いアパレル業界人はBBQで高級肉を食べる説 | ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤 (msmd.jp) ここでは、ジーンズの生産で仮定しており、1反50メートルで、ジーンズの用尺は2メートルく
「ポストバーバリー」という考え方がそもそもの誤り
2021年5月25日 未分類 2
財務分析や数字の分析は、当方の遠く及ばないところであるから、マサ佐藤氏にお任せするとして、三陽商会がここまで苦しみ続けた最大の原因は「バーバリー」の代わりを「マッキントッシュロンドン」が容易に務められると思っていた、思い込もうとしていたことにあると考えている。 また、有識者やコンサルタントやメディアも過剰に忖度してか、そもそもの目が曇っていたからなのかはわか
繊維業界における商社の役割を初心者向けにまとめてみた話
2021年5月24日 企業研究 1
繊維・アパレル業界にあって「商社」の役割というのは理解するのが難しい。 正直なところ、業界紙に在籍したころは全く理解していなかった。メーカーでもないし小売店でもない。 その後、長いこと生きてきて何となくうっすらと役割をほんの少し理解できたというような感じである。 そんな当方に「商社」についての原稿依頼があって、「書きます」と返事はしたものの、そ
ブランドや企業はSNSに過剰な期待をしない方がいい
2021年5月21日 SNSについて 0
ブランドの告知・発信の手段の一つとしてSNSはやった方が良いということに異論のある人はいないだろう。 当方もやった方がやらないよりはいいと思っている。 世の中には「バズって」おかげで売れたという商品もある。しかし、存在するアカウント数やサイト数の多さから考えるとそれは、宝くじで3億円が当たるよりも低い確率なのではないかと思える。 その数少ない成功体験がウェブ
「大量生産の否定」と「雇用の確保」は両立不可能
2021年5月20日 製造加工業 0
国内のデニム生地生産最大手といえばカイハラだが、カイハラのデニム生地生産数量を把握している人は川下には少ない。 ちなみに、過去記事をさかのぼって調べると、カイハラのデニム生地生産量は近年、年々減少していることがわかる。 どうなるメード・イン・ジャパンデニム | WWDJAPAN この2014年11月の記事では 日本では紡績からロープ染色、織布までの一貫生産体
名選手必ずしも名監督ならず
2021年5月19日 ファッション専門学校 2
かねてより非常勤で講義に通っていた専門学校で今年から「素材」について講義をすることになった。 毎回、当方のトークとパソコンのワードで作ったレジメを配るのもあれなので、文化学園の「テキスタイルハンドブック」というのを教科書代わりに使用している。 生地名とその特徴が書かれてあって、あと、生地の切れ端が貼り付けてある。 実物の生地を見な