考察
洋服の製造加工工程は複雑怪奇で過度に多層化している
2020年2月19日 考察 1
D2Cの謳い文句として「中間業者を排除しているから割安で良品を提供できる」というものがあるが、若い人はともかくとして40代半ば以上の中高年層は、25年くらい前にも聞いたことのあるフレーズだなと感じるのではないかと思う。 そう、25年くらい前から盛り上がったSPA(製造小売り)化のときの謳い文句と同じである。 現在、国内で展開されている主なブランドのほとんどは
日本のブランドの強みとは
2020年2月18日 考察 0
1つの事象には必ず、良い面と悪い面がある。 多くのコンサルタントや評論家はその一方向だけを切り取って煽る場合が多い。今も昔も。 例えば、2008年頃盛んに「選択と集中」と言われていたが、あまりにも「選択と集中」が過ぎるとシャープのように経営を破綻させてしまう。 いくら「液晶テレビが売れる」と言っても、そこに過度に集中してしまえばどうなるか。液晶テレビなんて毎
安く調達して高く売るのがビジネスの基本
2020年2月7日 考察 0
繊維・洋服関係の国内の製造加工業者の知り合いは多い方だと思う。 発信音痴、ネット音痴な彼らも、上手いか下手かは置いておいて、ツイッターなりフェイスブックを使って発信することが増えた。 ただ、彼らの多くの論調を見ていてまったく理解できないのが 工賃を値下げ交渉することは許せない。安く製造しようとすることは悪 という論調である。 &n
ニットの方が布帛(織物)よりも毛玉ができやすい理由
2020年2月5日 素材 2
生地に詳しい人なら当たり前のように知っていることなので今回は読まなくても構わない。 一般的に「毛玉」ができるのは、安物の生地だからと思われているが、実はそうとも限らない。生地を構成している糸の強度が高ければ高いほど毛玉ができやすい。 糸の強度が弱いと毛玉になる前に、繊維の表面から剥がれ落ちてしまう。要するに繊維が、毛玉をつなぎとめていられないからだ。 カシミ
ウールやカシミヤのコートの袖のタグは取り外すのが正解
2020年2月4日 ネット通販 9
結構、ウェブメディアでは報じられ続けているのに、それが浸透しないことの一つに「コートの袖のタグを取り外すこと」がある。 ウールやカシミヤのコートの袖口に「素材タグ」や「素材ブランドタグ」が付けられている。本来はこれは取り外さなくてはならないのに、それが付いたままの人を電車や街でよく見かける。 思わず、声をかけて取り外したくなるが、50歳手前のオッサンがそんな
低価格パターンオーダースーツ市場は美味しい市場ではない
2020年1月28日 トレンド 7
当方も含めて容姿が残念な男性が一番マシに見えるファッションはスーツである。スーツが死ぬほど似合わないという男性はほぼいない。 ネクタイまでする必要はないが、カジュアルでもある程度スーツに近いアイテムでまとめると、「ひどく似合っていない」という事態は回避できる。 いわゆる「どカジュアル」は似合う似合わないが顕著に出る。特に中高年男性には厳しい。普段のスーツ姿は
個人的にはZARAにあまり魅力を感じない
2020年1月23日 企業研究 1
アパレル業界には「安物は怪しからん」とかいう人が多い割に、業界人はZARAが好きである。 理由は、恐らく、ZARAの商品がワールドやオンワードなどの百貨店アパレルの商品の約半額であるというところにある。それでいて、トレンド感もある。まあ、トレンドに関してはパクリと目されるような模倣が少なからずあり、ディーゼルやリラクスに敗訴していることは周知の事実である。
利益を得ることはボッタくりではない
2020年1月20日 考察 3
適正な、あるいは適正でなくても少しくらいは利益をいただかないと、どんな事業でも継続することが不可能になる。 共産主義の権化みたいな人は「国がすべて支給しろ」というが、それをやった結果、ソビエト連邦は崩壊し、中華人民共和国は経済成長できずにいた。 なのでイデオロギーに関係なく、利益をもらわないことには経済は循環しない。 個人的には飲食にはまったく
処分セールは「絶対悪」ではない
2020年1月17日 トレンド 0
500人とか1000人とか数千人の熱烈なファンに商品を売っているような小規模ブランドなら、売れ残り品はほぼ出てこない。出たとしても1型数枚程度だろうし、それとてもSNSでしっかりとファンと交流していればすぐに売りさばける。 しかし、実店舗やネットショップを構え、不特定多数になるべくたくさんの商品を売ろうとするようなブランドや店なら必ず売れ残り品