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南充浩 オフィシャルブログ

産地

「原価率が高い」ことは「高品質」と必ずしもイコールではない

2019年10月17日 産地 0

最近は「原価率高い自慢」の風潮が少し沈静化したような気がする。 単に「原価率」とだけ言った場合、仕入れ原価なのか製造原価なのかが非常にあやふやでわかりにくい。 まあ、今回は製造原価ということで話を進めようかと思う。   製造原価が高いと製品品質が高いのかというと、一概にそうではない。何らかの目安になるというだけの話である。   このところ

補修・メンテナンスの重要性

2019年9月5日 産地 1

衣料品や生地の国産を守るのは知れば知るほど難しいと感じる。 断っておくと、当方は「国産滅びろ」と思っているわけではない。 国産でやりたいと考えている人がいるなら、それはそれでやれる状況が残ればいいと思っている。ただ、漫然と「国産品です」というだけでは売れないから、工夫する必要があると考えている。 漫然と工夫なく「国産品です。だから高いです」という姿勢で売れな

国産の「糸」が減っているという話を聞いてあれこれ考えたこと

2019年9月3日 産地 0

先日、撚糸工場、織布工場、整理加工場を見学した。 また別の日には合繊メーカーの方と酒を飲んだ。   そんなわけで久しぶりに「川上」どっぷりだったわけだが、今回印象的だったのは、国内で「糸」が作られなくなりつつあるということで、大手紡績の9割は国内工場をなくしているという話題が出たかと思えば、合繊メーカーも国内工場をなくしたり、設備投資を控えて老朽化

「単に日本製というだけ」の商品は売れなくて当たり前

2019年6月18日 産地 0

国内の衣料品市場規模が縮小する中、海外進出を模索する企業が増えている。 アパレルブランドもそうだが、生地工場を始めとする製造加工業やそれらのファクトリーブランドも海外進出を模索するケースが増えた。 しかし、とりわけ製造加工業やファクトリーブランドの海外進出は極少ない成功例とおびただしい失敗例とに分かれており、どのような売り方をすべきかという議論は今でも結論が

どんな企業でも支払いは1円でも安く済ませたい

2019年6月17日 産地 0

繊維製品の国内製造加工業者で「提示される工賃が安すぎる」と愚痴をこぼす人は多くいる。 たしかに提示する方も提示する方で、Tシャツの縫製工賃が1枚200円とかである。1枚200円で1万枚とか2万枚作るなら工場が受けるメリットもあるが、これが100枚程度しか作らないから、工場としてはとても受けられないという話になる。 安く作りたいなら、まず「数量を売る力を持て」

消費者に知られている生地産地と知られていない産地の差とは?

2019年4月22日 産地 0

日本国内に生地産地はいくつもあるが、一般消費者にも広く知れ渡っているのは、岡山・広島のデニムと、今治タオルの2つだろうという話になった。   @minamimitsuhiro とサシ飲み中。 — ハラヤスト@毎日着てしまう服を考えるしごと (@yasutohara) 2019年4月18日   オールユアーズの原康人さんと1年ぶりくらいに飲

儲からない産業が廃れるのは当然

2019年3月12日 産地 0

基本的に我が国は、古い文物を残す習性に長けていると思う。 正倉院には、中華では絶滅してしまった阮咸琵琶が保存されているし、中華発祥で、かの地ではなくなってしまった雅楽も今だに存続している。 現在、洋装向けの生地製造・加工業、縫製業では高齢化と後継者不足から、今後、倒産・廃業が相次ぎ、一部技術の継承が途絶える可能性が高い。 当方も日本人であるから、当然、そのこ

衣料品・生地の製造加工は「工芸」でも「アート」でもなく量産による工業である

2019年3月8日 産地 0

生地作り、染色加工、洗い加工、縫製など衣料品製造にかかわる製造加工を「工芸」や「ハンドクラフト」「アート」と見なす風潮は百害あって一利なしである。 縫製でいえば、サンプル製造やオートクチュールを除いては、基本的に量産が前提である。 生地作り、染色加工なんて量産の最たる例であり、「工芸」ではなく完全に「工業」でしかない。   https://www.

製造加工業を支援することの難しさ

2019年2月28日 ネット通販 0

繊維業界に限らず、いわゆる製造加工業に対する支援というのは本当に難しいと感じる。 地方自治体によっても支援体制がものすごく手厚いところと、ものすごく薄いところがある。京都府とか京都市なんかはすごく手厚い。わかりやすく大雑把にいうと補助金や助成金が他地域に比べて出やすい。 一例として出したが、それ以外にも出やすい地方はある。逆にほとんどカットされてしまった地方

ブランドと製造加工業者の溝を埋めるためには・・・・?

2019年2月20日 産地 0

個人的には、ファッションのイシキタカイ系が主張する「産地を守れ」とか「製造加工業を守れ」っていうのはなんだか違う気がして、ずっと距離を置いている。 下手をすると彼らの主張だと、国がもっと手厚く保護をすべきだというようにも見えてしまうが、実際、繊維の製造加工業に関してはそれなりに行政は助成金やら補助金でサポートしている。 もちろん、それを受けられていない事業者

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