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「染め直し」衣料品ビジネスの難しさ
2021年5月7日 トレンド 0
最近、洋服のリサイクルとして「染め直し」に言及されることが増えた。 しかし、この「染め直し」は過去の経緯を見てもなかなかビジネスとしては成立しづらいといえる。また「リサイクル〇〇」という原料のリサイクルについても、回を重ねるごとに品質が劣化するため無限リサイクルは成立しえない。この点をリアルに解説し、発信してくれる「川上」業者がほとんどいないことは我が国の繊
売れにくい時代だからこそ精緻なマーチャンダイジングが必要
2021年4月30日 トレンド 1
ファッション専門学校でも「マーチャンダイジング科」という学科がある場合もあるし、零細を除くアパレル企業にもマーチャンダイザーという肩書を持った人が必ずいる。 しかし、実際にマーチャンダイザーとして機能している人はそう多くはないという印象がある。 マーチャンダイジングの「五適」という言葉は多くの方がご存知だろう。 「適品」「適量」「適時」「適価」「適所」 であ
商品開発による先行優位性があまり無くなってしまったアパレル業界
2021年4月28日 トレンド 3
基本的にめんどくさいことが嫌いである。 ガンダムのプラモデルを組み立てるのもめんどくさくないか?と問われると、正直めんどくさいと感じる瞬間もあるが、あれは組み立てるというめんどくさい工程を楽しむものだから、根気が途切れてきたら中断して気分転換をするようにしている。 個人的には、クリーニングに持って行くのも、また取りに行くのもめんどくさくて嫌だ。 で、この観点
「電動ファン付き服」はカジュアルにも広がるか?
2021年4月27日 トレンド 0
今年も早いものでもう3分の1が終わろうとしている。 気候を振り返ってみると、1月上旬は久しぶりに寒波が訪れたものの、下旬から気温が上がり、2月は稀に見る高気温だった。3月も高気温が続き関東くらいまでの桜の開花は平均よりも早く、3月下旬となった。 4月は気温の高低の差が激しいと感じる。 報道によると今年はラニーニャ現象が見られなかったので、夏の猛
アイテム特性やブランド力によって値上げにも上限がある
2021年4月22日 トレンド 0
ウールやダウンなどの原材料費が下がる局面もあるとはいえ、平均的に上がり続けている。 また綿花も上がる局面もあり、新疆綿問題の今後の展開によっては供給不足となり再び大幅な値上がりの可能性もある。 また、国内外問わず人件費・工賃も上がる傾向なので必然的にメーカーや小売りは衣料品を値上げしたい。 しかし、国内市場において値上げは容易ではない。 また値上げ幅にもそれ
国内市場で衣料品・ファッション雑貨のD2Cブランドが広まりにくかった理由
2021年4月16日 トレンド 0
以前にも書いたことのリライトになるが、3年か4年前にD2Cという売り方を聞いた時、正直に言うと、ちょっと何を言っているのか理解ができなかった。 D2Cの紹介としては 「中間業者を排除することで割安で高品質な商品を提供する」 というものが主流だったからである。 他の分野についてはわからないが、こと衣料品とそれに類するファッション雑貨
「オフプライスストア」という看板は一般大衆の購買意欲を刺激できない
2021年4月14日 トレンド 2
国内のアパレル小売市場で、往年のような「ブーム」が起きることはまずなくなった。 可処分所得の減少とかそういうことも一因かもしれないが、30年近く服を買い続けてきた当方からすると、ラグジュアリーブランドや一部のデザイナーズブランドを除くと、百貨店向けブランドやファッションビルブランドと低価格ブランドの商品に大きな差が無くなったと感じる。 厳密に比べればもちろん
「ブランド品への渇望」が弱まったと感じる
2021年4月6日 お買い得品 3
若い頃を思い返してみる。 大学を卒業し、衣料品販売職に「偶然」就いてしまうまで、衣料品に興味はなかったということを再三書いてきた。 しかし、今と違ってテレビは良く視ていたので、ニュースは欠かさず視ていた。 80年代後半ごろのニュースでは、夏と冬のバーゲンには、ファッションビルや商業施設の開店前に長蛇の列ができていたことを報道していた。 大阪で言えば、当時のホ
「定番服」であっても必ずトレンドには左右される
2021年4月5日 トレンド 3
今回は、メディアや経営コンサル界隈で注目されている「アパレルは定番を長く売り続けろ」ということについて考えてみたいと思う。 この論の根拠となっているのが、ユニクロやワークマンである。 だが、多くのメディアや経営コンサルはアパレルの商品をあまり見ていない。特定の商品の良し悪しを議論することはあるが、それが昨年物や一昨年物と比べてどうか?というところまでは考えな