素材
ユニクロやジーユーと同じ素材を使っても同じ売れ行きにはならないということがわからない残念な大手アパレルのお話
2023年4月24日 素材 0
衣料品というものは他社の商品を模倣しやすいという特性がある。 商品は何だって模倣しやすいものではあるが、機械類だと見た目を真似られても性能は真似ることができないことも多い。衣料品は見た目だけで売れる場合があるので機械類よりは模倣しやすいが避けようがない。 一方、衣料品という商品は、その時々のトレンド(流行)というものが売れ行きに密接にかかわっており、その「ト
再生ポリエステル糸の需要増加で起きる本末転倒
2023年4月7日 素材 2
以前から業界内では噂になっていたが、ついに記事として取り上げられた。 繊研新聞のこの姿勢は評価をすべきだろう。繊維ニュースを除くその他の業界メディアではこうは行かない。 再生ポリエステル原料が調達困難に 飲料ボトル用との取り合いさらに | 繊研新聞 (senken.co.jp) リサイクルポリエステル繊維の原料となる国内の回収ペットボトルが今後
ユニクロの洋服が長持ちしないという人が多い理由を考えてみた
2023年4月3日 素材 5
洋服の傷み具合は、着用回数×洗濯回数に比例して速くなる。 だから、着る回数が多く洗濯する回数が多ければ洋服の傷みは速い。逆にほとんど着用せず、着用しないから洗濯する必要もない洋服はなかなか傷まない。 これは洋服の値段の高低には関係なく、等しいものである。物は何でも使い続ければいずれは破損する。 低価格衣料品にはさまざまなブランドが存在しているの
床革を使用したドライビングシューズに見るワークマンの巧妙さ
2023年3月23日 素材 3
各分野には昔から使われてきた「専門用語」が存在する。 ごく細かい差異で使う専門用語が異なることは普通にある。専門外の人間からすれば「使い分けなんてめんどくせーな。同じでええやんけ」となるが、わざわざ呼び名を変えているのはそれなりの存在意義があるからである。 ゆとり教育とか言われ始めたころの一時期、円周率3・14を3にして教えるとかいう意味のわからない取り組み
TES(繊維製品品質管理士)への道のり
2023年3月13日 素材 0
皆さん、こんにちは。 USです。 先日、今年度実施のTES(繊維製品品質管理士)試験スケジュールが発表となりました! ※TES(繊維製品品質管理士)とは、業界で従事されている方はよくご存知かとおもいますが、一般社団法人日本衣料管理協会が認定している資格です。一般社団法人日本衣料管理協会のホームページには『消費者に供給される繊維製品の品質・性能の向上を図ったり
生地も見かけによらぬもの、という話
2023年2月23日 素材 0
皆さん、こんにちは〜! USです。 店頭にいる頃を思い出すと、端境期になると消費者から商品に対しての申し出が増えていた気がします。(かれこれ十数年前の話なので、今は違うかもしれませんが(笑))丁度、洋服の着用シーズン(季節)の終了が近く、それなりにシーズンで着用され、不具合が出てくるタイミングなのかもしれない、と店頭にいた頃は思っていました。 そういう時期と
高級な天然素材が必ずしも売れやすいとは限らないという話
2023年1月30日 素材 0
高品質な生地、特に高品質・高額とされている天然繊維(綿・麻・ウール・シルク・獣毛)は洗濯や保管などのメンテナンスに手間のかかる物が多い。というかほとんどがそうである。 逆にイージーケア性を売りにしている素材は高級素材にはほとんど入れられない。宇宙空間でも使えるナントカみたいな特殊な超機能繊維は別として。 極細の超高級ウール生地で作られた高額なメンズスーツは何
「伝統の〇〇生地」も開発された当時は機能性素材だったという話
2022年10月25日 素材 5
これだけ機能性素材を使った服を着用していると、もう単なる綿100%とかウール100%とかの服には戻れない。それが分厚くて硬くて重い素材なら尚更着用する気にもならなくなる。 特にそういう重苦しい生地を使った細身の服は絶対にアウトである。体中が鬱血しそうなほど苦しい。 やっぱりストレッチ混のジーンズは穿いていて楽だし、ダウンベストは軽くて暖かい。 ウール100%
スポーツブランド・アウトドアブランド人気がマス層に機能性素材の利便性を広めた
2022年10月19日 素材 2
あまり意識されていないと思うが、スエットプルパーカが地味に復活したことはちょっと驚きだった。 何を言っているのかわからないという方もおられるかもしれないが、頭被りのスエットパーカというアイテムは一時期ほとんどカジュアル店から姿を消していた。 当方が大学生時代、今から30年くらい前は定番アイテムだったが、2000年ぐらいから突如として急速に姿を消し始めた。その