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南充浩 オフィシャルブログ

素材

高級な天然素材が必ずしも売れやすいとは限らないという話

2023年1月30日 素材 0

高品質な生地、特に高品質・高額とされている天然繊維(綿・麻・ウール・シルク・獣毛)は洗濯や保管などのメンテナンスに手間のかかる物が多い。というかほとんどがそうである。 逆にイージーケア性を売りにしている素材は高級素材にはほとんど入れられない。宇宙空間でも使えるナントカみたいな特殊な超機能繊維は別として。 極細の超高級ウール生地で作られた高額なメンズスーツは何

「伝統の〇〇生地」も開発された当時は機能性素材だったという話

2022年10月25日 素材 5

これだけ機能性素材を使った服を着用していると、もう単なる綿100%とかウール100%とかの服には戻れない。それが分厚くて硬くて重い素材なら尚更着用する気にもならなくなる。 特にそういう重苦しい生地を使った細身の服は絶対にアウトである。体中が鬱血しそうなほど苦しい。 やっぱりストレッチ混のジーンズは穿いていて楽だし、ダウンベストは軽くて暖かい。 ウール100%

スポーツブランド・アウトドアブランド人気がマス層に機能性素材の利便性を広めた

2022年10月19日 素材 2

あまり意識されていないと思うが、スエットプルパーカが地味に復活したことはちょっと驚きだった。 何を言っているのかわからないという方もおられるかもしれないが、頭被りのスエットパーカというアイテムは一時期ほとんどカジュアル店から姿を消していた。 当方が大学生時代、今から30年くらい前は定番アイテムだったが、2000年ぐらいから突如として急速に姿を消し始めた。その

マス層が機能性素材を使った衣料品を好む傾向は今後も覆らないだろう

2022年10月18日 素材 7

先日「1日に50メートルしか織れないデニム生地を使って云々」というブランドの記事がウェブメディアに掲載されていた。 単純に「もっとたくさん織れよ」と思ったのだが、いわゆるお高いブランドなので、商品の価値と生地の希少性をアピールする施策であり、むしろこの手のブランドとしては正攻法といえる。 だが、52歳のジジイからすると「この施策で買いたくなるような消費者は少

機能性衣料品を企画・販売する際に気を付けてほしいこと

2022年10月11日 品質検査 1

皆さんこんにちはー! USです。   今や多くの洋服で機能性素材が採用され、様々な機能を謳ったアイテムが販売されています。 夏物であれば吸水速乾や接触冷感、冬物であれば発熱系素材は多くのインナーで採用され、皆様にも馴染みがある機能性だと思います。   その機能性ですが、何でもかんでも好き勝手に表示できる訳ではありません。川上・川中の方はよ

素材特性に合わせた試験基準がある ~生地には必ずメリットとデメリットが存在する~

2022年8月8日 素材 0

  皆さんこんにちは。 USです。 暑い日が続きますね。 外は暑いですが、引きつけ発注型のアパレルや、QR対応が求められるOEM・ODMメーカーはAW(秋冬)、特に冬物生産の真っ只中なのではないでしょうか。厚地のニットや起毛品の織物の生地試験依頼をされている方も多くあると思います。(ボリューミーな編み地で作られたセーターをこの時期に見るとなかなか圧

生地の知識がほとんど無くても商品の企画・生産が可能な繊維アパレル業界

2022年3月17日 素材 0

我々は基本的に数限りない工業製品に囲まれて日常生活を送っている。 で、多くの工業製品は、その作り手・売り手が、材質や内部の仕組みなどについてある程度の専門知識(浅い・深いは個人差があるが)を持ち合わせていて、消費者に対してそれなりの説明が可能である。 しかし、同じ工業製品でも衣料品の場合はこれはほとんど当てはまらない。すべての生地の説明を的確にしかも正確にで

ブランド素材が大手低価格ブランドへ行き着いてしまう理由

2022年3月10日 素材 2

繊維・アパレル業界と称されるが、繊維業界というとどちらかというと川上メインの視点、アパレル業界というと以前は卸売り型アパレルブランド中心だったが、今では店頭が中心の視点という感じがある。 川上、川中、川下と業界には存在するが、「生産数量」という視点でいうと、川上・川中と川下は大きく断絶している。 販売員&店長という川下の立場を経験した当方からすると、川上の「

衣料品という商品は身近だが理解するには膨大な知識が必要になるという話

2022年3月9日 素材 1

衣料品というのは、全裸で生活する人がいないので、万人にとっては非常に身近な物である反面、糸・生地・型紙と非常に専門性が高く、理解するには膨大な知識が必要となる。 ここに業界と消費者とのミスマッチが生まれやすい。 また製造工程に携わる人(川上)と店頭販売員やスタイリストといった川下にいる人との知識の断絶も起こりやすい。   当方は川下にいる人よりは多

ジーンズの着用率が落ちたのはビンテージジーンズブームに遠因があると考えられる理由

2022年2月28日 ジーンズ 4

少し以前に、某メディアから「ジーンズの復権はあるのか?」という設問について打診されたことを書いた。 ちょうど同時期に同じ内容でライトな記事が別媒体で掲載された。 当方は1970年生まれで今年52歳になる。自分よりも上の世代で70歳くらいまでは若い頃にジーンズに慣れ親しんでおり、現在でもジーンズを愛用している人は多い。 自分よりも下の世代だとどうだろうか、40

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