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南充浩 オフィシャルブログ

素材

代替素材のメリットを再認識したという話

2025年2月20日 素材 0

このブログを始めてもう15年になるが、10年くらい前からウールやダウンの原材料費の高騰が業界内で言われるようになった。 もちろん徐々に物価が上がるのは極めて自然なことだが、その当時から「このままだと高価格品以外はウールやダウンが使えなくなる未来が待っている」と言われていた。 多分その頃にそんな内容を書いた記憶があるが、実際2024年秋冬ではそれがほぼ実現して

ウールのセーターは寒冷な気候でないと売れにくいという話

2025年2月12日 素材 2

先日、ウールやカシミヤなどのセーター類をメインにするブランド、CTプラージュの展示会に久しぶりにお邪魔した。 C.T.plage   以前にも書いたことがあるが、小規模アパレルながら、国内よりもヨーロッパでの売上高の方が高いブランドである。     ちょうど、立春寒波が襲来している期間だった。 昨年12月からの今冬は予報通りに「

あまり話題にならないがマイクロファイバー素材のタオルが増えているという話

2025年2月4日 素材 0

少し以前、アーバンリサーチの通販で合繊100%の吸水速乾手ぬぐいを買ったことを書いた。 手や顔の拭き心地は綿100%の通常のタオルハンカチに一歩及ばないが、速乾性は格段に優れている。昨年夏は頻繁にズボンの後ろポケットに入れて活用した。 通常の綿100%タオルハンカチだと、ズボンの後ろポケットに入れていると長時間湿ったままである。下手をすると自宅に帰りついても

繊維向け用途が減少し続けるペットボトルリサイクル

2024年12月16日 素材 0

業界メディアや各ブランドの発表を見ていると、さぞかしリサイクルポリエステルが普及しているのだろうと思わされるが、現状は真逆で、特にペットボトルからの再生ポリエステルというのは減少傾向にある。 23年度のペットボトルリサイクル 繊維向けは3万トン割れで過去最低 | 繊研新聞 飲料・食品業界団体らで作るPETボトルリサイクル推進協議会は年次報告書をまとめ、23年

依頼されたショートレポートを書くためにアクリル繊維のリサイクルが難しい理由を調べたという話

2024年12月13日 素材 1

このところ、2週間の間にたて続けに繊維素材や衣料品製造についてのショートレポートを合計3本も依頼された。 文字数は1000文字ずつ程度という制限なので、書くという作業そのものはさほど苦ではないが、繊維素材や衣料品製造に関する疑問というのは、川上・川中の人たちが思っているよりも実は存在していて、レクチャーを欲している人は多いのではないかと感じさせられた。 その

「なんちゃってダウンジャケット」が増えすぎたため「ダウン表記の厳格化」を実現してもらいたい

2024年10月3日 素材 0

今秋冬シーズンの天候予報では 1、10月末までは高温傾向 2、11月は冷え込む日がありそう 3、12月は年末に向けてドンドン冷え込む 4、来年1月半ばまでは寒く、それ以降気温上昇 と予測されている。   実際、本日・明日は雨で涼しいが、それまで連日最高気温は30度前後あったから、10月は高温傾向で終わるという予想はほぼ的中するだろう。 問題は11月

生地工場だけでは生地製造は成り立たないという話

2024年9月27日 産地 6

甚だ付き合いの狭い当方だが、それでも交流のある数少ないOEM業者や個人デザイナーなどが、近年、いわゆるインフルエンサーブランドの外注生産や外注企画を請け負っているケースが増えた。 むしろ、既存のアパレル企業からの受注は先細るばかりなので、各インフルエンサーブランド無しでは業務が成り立たないという先も珍しくない。 ただ、有象無象のインフルエンサーブランドも大き

フィラメントカウントと国内の検査機関の話

2024年9月25日 素材 0

離婚してからまる11年になって、新に12年目をスタートするわけだが、この11年間、自宅ではほとんどテレビを点けなくなった。以前にも書いた通り、決まった番組しか観ないためである。 ずっと観続けているのは仮面ライダーシリーズと戦隊シリーズだけであとはシリーズ物でも観たり観なかったりである。 大河ドラマもウルトラマンシリーズも同様に観たり観なかったりで、今回の「光

「接触冷感機能だけしか表示されていない服」は猛暑対策にはあまり役立たないという話

2024年7月24日 素材 0

7月の3連休以降、猛暑日が続いており、汗っかきの当方はもう綿100%Tシャツを着られなくなっている。 トップスはポリエステル100%もしくはポリエステル主体の吸水速乾Tシャツ、ポロシャツしか着用できない。これが恐らく9月末まで続く。 暑さ寒さも彼岸まで、と昔から言われているが、最近では秋の彼岸を越えても暑さが続く。今年はラニーニャ現象が起きているらしいので、

厳格化された「革」の用語規定 「ダウン」にも同様の措置を求めたい

2024年5月27日 素材 0

革・レザーの用語規定が厳格化された。これはまことに喜ばしいことだといえる。 JIS 革・レザーの用語規定見直し 動物由来に限定 | 繊研新聞 (senken.co.jp) JIS(日本産業規格)による「革・レザー」の用語規定の見直しを受け、日本皮革産業連合会は5月24日に説明会を開いた。JISは革・レザーを「皮本来の繊維構造をほぼ保ち、腐敗しないようになめし

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