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南充浩 オフィシャルブログ

企業研究

大手紳士服チェーン各社の苦境

2018年11月30日 企業研究 0

新規性は何もないが、現状のまとめとしては的確なのがこの記事だと思う。 紳士服メーカーの「スーツ離れ」が止まらない皮肉な事情   スーツ業界にとって、悪夢のような夏だった――。紳士服大手の青山商事、AOKIホールディングス(HD)、はるやまHDは4~9月の半期業績で、コナカは2018年9月期の通期業績で最終赤字に陥った。4~9月の半期業績では、青山商

個人プレイ集団に訪れた成長の限界点

2018年11月16日 決算 0

少し前のことになるが、「ステュディオス」「ユナイテッドトウキョウ」を展開するトウキョウベースだが、中間決算が大幅減益に終わった。 売上高は3・3%増だったものの、営業利益は29・8%減となっている。 売上高が増えたのは新規出店が増えたからで、儲けを度外視すれば新規出店を増やせば売上高は増加する。極端な言い方をすれば大借金してでも出店すれば売上高だけは増える。

M&Aの凍結と不採算部門の廃止を打ち出したライザップ

2018年11月15日 企業研究 0

さて、前回のブログでライザップグループについて書いたが、中間決算が発表され、赤字転落してしまった。 その結果、前回のブログの予想とは反して、M&Aの凍結と不採算部門の廃止が明言された。不採算の傘下企業にとっては戦々恐々だろうが、会社経営としては健全な方針を打ち出したといえる。 今朝の株価はグループ各社が8~20%近く株価を下げているが、素直に「見通し

ZOZOのPB商品が残り半年で185億円も売れるとは思えない

2018年11月1日 ネット通販 0

昨日、ZOZO(旧社名・スタートトゥデイ)の2019年3月期中間決算(2018年4月~9月まで)が発表された。 当初予想通りの大幅減収に終わった。 報道のムードを見ていると、業界紙は厳しめ、一般メディアは擁護というように感じられたが、そこは専門性の高低だろう。衣料品業界紙の方が専門性が高いだけに厳しめに評価するのは当然である。 当方もZOZOの今回の決算はか

バーゲンの抑制で営業利益を好転させても翌年以降にその反動がある

2018年10月18日 お買い得品 0

株式公開をしているアパレルの多くは、決算報告のほか、月次の商況も公開している。月次は金額は開示されず前年増減比のみが開示される。月次を公開していないのはトウキョウベースくらいではないかと思う。 そこから、コンサルタントやアナリストは各社の商況を読み解くわけだが、IR情報だけでは各社・各ブランドの実情は把握できない。 定期的に売り場を見て初めて実態が把握できる

しまむらの苦戦の理由はこれまで「安さ」以外の価値を作ってこなかったから

2018年10月2日 企業研究 0

このブログで何度か書いたように、予想通り「しまむら」が苦戦している。 2019年2月期第二四半期決算は、 売上高が前年同期比3.0%減の2756億円 営業利益が同40.0%減の143億円 経常利益が同39.5%減の147億円 純利益が同41.6%減の95億円 の減収大幅減益に終わった。また通期見通しも下方修正している。 数字は正直だ。しまむらは2018年2月

アダストリア苦戦の要因は出店過多よりも、売れない商品企画とブランドリニューアルの失敗にある

2018年10月1日 企業研究 0

アダストリアホールディングスの2019年2月期第二四半期決算が発表されたが、近年業績が低迷していたが、それに輪をかけた結果となり、同社の苦戦が改めて浮き彫りとなった。 売上高1050億500万円(前年比2・6%減) 営業利益5億2900万円(同86・0%減) 経常利益6億円(同84・6%減) 当期損失5億5400万円 となり、微減収大幅減益に終わった。また当

GAPは米国市場以外を失ってもそれほど困らない

2018年9月27日 企業研究 0

先日と言っても、2週間ほど前のことだが久しぶりにGAPに行ったら、12900円くらいのM65をアレンジした綿厚手素材のジャケットが1900円に値下がりしていて、買おうかなあと思ってしまった。 ところで、この割引を見て、「過度な値下げはやめる」っていう宣言はどうなったのかと、店頭で心の中で突っ込んでおいた。 そういえば、ストライプインターナショナルもいつぞや「

限界点が露呈したトウキョウベースのビジネスモデル

2018年7月17日 決算 0

やはりというか、当然というか、「ステュディオス」「ユナイテッドトウキョウ」を展開するトウキョウベースの業績が崩れた。 もちろん、早晩崩れると思っていたし、同社が発表しているような成長戦略は到底不可能だと思っていた。 2018年2月期の第一四半期決算は 売上高が29億3000万円(前期比0・6%増) 営業利益が3億2500万円(同28・2%減) と微増収大幅減

業績の明暗が表すユニクロとジーユーの値下げ方針の違い ~今春夏の店頭を見て~

2018年7月13日 お買い得品 0

今春物から、ユニクロとジーユーがそれぞれ異なった値下げの手法をとるようになった。 ユニクロは今春夏物から値下げパターンが変えた。 自動的・段階的値下げはこれまでと同じだが、その値下げ幅が小さくなった。 反面、同じ商品でも色柄によって値下げ幅が異なるようになった。 昨年冬物までは、自動的・段階的値下げされ、それまで同様、期末には驚くほどの安値になった。 それが

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