お買い得品
業績の明暗が表すユニクロとジーユーの値下げ方針の違い ~今春夏の店頭を見て~
2018年7月13日 お買い得品 0
今春物から、ユニクロとジーユーがそれぞれ異なった値下げの手法をとるようになった。 ユニクロは今春夏物から値下げパターンが変えた。 自動的・段階的値下げはこれまでと同じだが、その値下げ幅が小さくなった。 反面、同じ商品でも色柄によって値下げ幅が異なるようになった。 昨年冬物までは、自動的・段階的値下げされ、それまで同様、期末には驚くほどの安値になった。 それが
前年増減比をつなぎ合わせただけの折れ線グラフは意味がない ~ジーンズメイトの決算資料より~
2018年6月6日 企業研究 0
企業やブランドの業績を測る指標には様々な物があり、それを複数活用して見定める必要がある。 しかし、最近、活用に疑問を感じるのが「前年比増減の折れ線グラフ」である。 トウキョウベースを除く上場企業は一応の目安にしてもらう目的から、月次売上高の増減を開示している。 〇月度 〇%増というやつだ。 当然のことながら、年間通じて増収するブランドでも単月で見れば前年割れ
団塊世代が定年退職を迎えて10年が過ぎるのに、今頃危機感をにじませているスーツ大手4社幹部の甘さ
2018年5月29日 お買い得品 0
5月27日までジーユーの安売りがあった。 そこで、奮発してスーパーストレッチドライスーツのオリーブグリーンを買った。 定価4990円のジャケットが3490円に、定価2490円のパンツが1990円に値下がりしたからだ。 総額で1500円値引きされたことになる。 さらに100円割引クーポンを使って、消費税込み5810円だった。5000円以上は送料無料なのでオンラ
百貨店店舗別売上高ベスト10から見えてくること ~高島屋の力強さと大阪地区のインバウンド需要の好調さ~
2018年5月28日 決算 0
先日、阪急百貨店うめだ本店の2018年3月期の売上高が9%増の2403億円に達したと報道された。 阪急本店、売上高日本一へ肉薄なるか 荒木社長「2700億円目指す」 https://www.wwdjapan.com/612989 百貨店の単独店舗売上高としては阪急百貨店うめだ本店は不動の2位である。 1位はこれまた不動の伊勢丹新宿本店で2700億円の売上高が
EC売上高においてZOZO比率の高い企業と低い企業 ~ZOZOに依存している企業と離脱可能な企業~
2018年5月18日 ネット通販 0
アパレル業界は猫も杓子もネット通販という感じになっており、その中でもアパレル製品に関してのみ影響力が強いとされるのがスタートトゥデイの運営するECモール「ZOZOTOWN」である。 水面下では有力ブランドがゾゾ離れを画策しているといわれるが、果たしてそういう有力ブランドのECにおけるゾゾ比率はどの程度なのか。 それをまとめてくれたお役立ちNOTEがある。 「
スタートトゥデイの「中期経営計画」と「新ゾゾスーツ」に対する疑問
2018年5月1日 企業研究 0
4月28日からゴールデンウィークの連休が始まった。 連休に入る直前の27日夕方、株式市場が終わった直後くらいに、スタートトゥデイから「ゾゾスーツの失敗と新ゾゾスーツ」「中期経営計画」の2つが発表されたが、個人的にはどちらも疑問しか感じない内容だった。 まず、ゾゾスーツの失敗と新ゾゾスーツだが、生産に至ることができずに新方式でのゾゾスーツを発表した。 スタート
ライトオンとマックハウスが解決すべきそれぞれの課題とは
2018年4月24日 決算 0
ジーンズ専門店チェーンの大手3社といえば、ライトオン、マックハウス、ジーンズメイトでしたが、すでに売上高100億円を下回ってしまったジーンズメイトが大手と呼ぶに相応しいのかどうかは大いに疑問を感じる。 しかし、全国展開しているのはその3社だから一先ずその枠組みは残しておこうと思う。 ユニクロに客を奪われたのは大手総合スーパーよりもこれらジーンズ専門店チェーン
ジーユーの伸び悩みはトレンドの多様化が原因 現状のままで売上高1兆円を達成することは不可能
2018年4月13日 トレンド 0
業界紙記者時代ほどにはアパレルや生地問屋の展示会を多数回ってはいないが、それでも幸いなことに何社かはいまだに展示会案内をいただくので、時間が合う限りは見て回るようにしている。 バブル崩壊後から洋服不振が始まったとはいえ、90年代や2000年代前半はそれでもアパレルにとってはまだやりやすい環境だったのではないかと今にして思う。 バーバリーブルーレーベルのチェッ
値下げ販売で収益を圧迫したのは実店舗じゃなくてECサイトでは? ~アダストリアの場合~
2018年4月5日 ネット通販 0
アダストリアホールディングスの2018年2月期連結が発表された。 売上高2227億8700万円(対前期比9・4%増) 営業利益50億500万円(同66・4%減) 経常利益54億2800万円(同64・1%減) 当期利益8億6300万円(同92・5%減) と増収ながら大幅減益に終わった。 大幅減益の理由については、各メディアで、 また、頻繁なセールの実施や、客の