決算

フォーマットやマニュアルという基本を定めることの重要性
2025年5月27日 決算 0
スーパーの衣料品が概して苦戦し続けている。 イトーヨーカドーなんて肌着・靴下・パジャマ類以外のカジュアルをアダストリアに丸投げする形に移行したことは報道されていて随分と知られている。 改良できなくもなかったのだろうが、外部に丸投げした方がマシと判断できる部分があるほどに苦戦したという見方もできる。 メディアも消費者もスーパーの衣料

グンゼの25年3月期決算はアパレル事業の収益性が悪化した
2025年5月15日 決算 1
昨日、グンゼの25年3月期決算が発表された。 売上高 1371億1700万円(前年同期比3・2%増) 営業利益 79億2100万円(同16・9%増) 経常利益 81億8000万円(同20・8%増) 当期利益 62億7900万円(同22・9%増) と増収大幅増益だった。 決算内容としては申し分ない。 しかし、セグメント別の売上高と営

ワークマンの伸び率が鈍化している理由を考えてみた
2024年12月11日 決算 0
11月18日から急激に気温が下がり(大阪基準)めっきりと秋冬らしくなって、各社ともに冬物衣料が好調に動き出したと報道されている。 実際に、上場企業各社が発表している11月月次売上高は既存店実績が軒並み前年をクリアしていた。 12月に入ってからも時折暖かい日があるものの、全般的には順調に気温が下がり続けており、防寒アウターの売れ行きが好調だと伝えられている。

グンゼは「機能ソリューション」と「メディカル」で営業利益を確保しているという話
2024年11月7日 決算 1
昨日、恒例のグンゼの中間決算(25年3月期第二四半期)発表に出席した。 業績自体は増収増益の好調だが、セグメント別に見るとアパレル事業部の大幅減益が目立った。 ただ、この傾向は今期に限ったことではなく、少なくともここ10年間くらいは変わらない傾向なので驚くことではない。極端な言い方をすると「グンゼの近年の常態」である。 売上高 673億2900

プロパー販売にこだわりすぎるのは却って損失を招くという話
2024年10月22日 決算 1
様々な物の値段が上がっており、一部の賃金も上昇しつつあるが、やっぱり基本的には「割高な価格」は敬遠されやすい。 また、売れ残った商品を無理やりに定価で売ることも難しく、処分が遅れると逆に値引き以上の損失を被る。 かつて、デフレ感がピークだった2000年半ばごろに「値上げして価値を売りましょう」という提案が一部で流行った。デフレの逆張りなのでこれ

従来型のビジネスモデルが限界に達しつつあるワークマン
2024年5月9日 決算 3
以前から何度かこのブログで書いているように、ワークマンの企業規模が拡大し、これまでのビジネスモデルはそろそろ限界点に達しようとしていると感じられる。 2024年3月期決算が発表された。 この記事が非常に的確にまとめられているので引用させていただく。 ワークマン、9年ぶりに既存店減収 リピーター獲得に苦心 ワークマンの2024年3月期業績は、本業のもうけを示す

下方修正の理由が客数減少というサマンサタバサはかなり悪い状況ではないか
2024年4月15日 決算 0
先日、サマンサタバサが24年2月期通期見通しの更なる下方修正を発表した。 サマンサタバサの赤字が拡大 客数減で2024年2月期は16億円の最終赤字へ | セブツーは、世界各地のファッション&ビューティ情報を多言語で毎日配信するインターナショナル・メディアです。 (seventietwo.com) ハンドバッグ大手企業のサマンサタバサジャ

ワコールのV字回復は見込めないだろうという話
2024年2月28日 決算 3
ワコールが150人の希望退職者を募ったところ、想定していたよりも多い215人が応募した。 ワコールの希望退職者募集に215名が応募、想定の4割多い 国内リストラ – 不景気.com (fukeiki.com) 個人的には辞めずに残っていた方が良いのではないかと思う。 この発表の少し前に24年3月期の第三四半期連結決算が発表されたが、

連続営業赤字企業同士のコナカとサマンサタバサの経営統合
2024年2月26日 決算 0
サマンサタバサも親会社のコナカと経営統合することで上場廃止となる。 業績不振のサマンサタバサ、コナカと経営統合へ 合併はしない方針 (fashionsnap.com) サマンサタバサは、2020年2月期から2023年2月期まで4期連続で営業損失、経常損失を計上し、2017年2月期から2023年2月期まで7期連続で当期純損失を計上。2022年下半期以降は、固定