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南充浩 オフィシャルブログ

決算

グンゼは「機能ソリューション」と「メディカル」で営業利益を確保しているという話

2024年11月7日 決算 1

昨日、恒例のグンゼの中間決算(25年3月期第二四半期)発表に出席した。 業績自体は増収増益の好調だが、セグメント別に見るとアパレル事業部の大幅減益が目立った。 ただ、この傾向は今期に限ったことではなく、少なくともここ10年間くらいは変わらない傾向なので驚くことではない。極端な言い方をすると「グンゼの近年の常態」である。   売上高 673億2900

プロパー販売にこだわりすぎるのは却って損失を招くという話

2024年10月22日 決算 1

様々な物の値段が上がっており、一部の賃金も上昇しつつあるが、やっぱり基本的には「割高な価格」は敬遠されやすい。 また、売れ残った商品を無理やりに定価で売ることも難しく、処分が遅れると逆に値引き以上の損失を被る。   かつて、デフレ感がピークだった2000年半ばごろに「値上げして価値を売りましょう」という提案が一部で流行った。デフレの逆張りなのでこれ

従来型のビジネスモデルが限界に達しつつあるワークマン

2024年5月9日 決算 3

以前から何度かこのブログで書いているように、ワークマンの企業規模が拡大し、これまでのビジネスモデルはそろそろ限界点に達しようとしていると感じられる。 2024年3月期決算が発表された。 この記事が非常に的確にまとめられているので引用させていただく。 ワークマン、9年ぶりに既存店減収 リピーター獲得に苦心 ワークマンの2024年3月期業績は、本業のもうけを示す

下方修正の理由が客数減少というサマンサタバサはかなり悪い状況ではないか

2024年4月15日 決算 0

先日、サマンサタバサが24年2月期通期見通しの更なる下方修正を発表した。 サマンサタバサの赤字が拡大 客数減で2024年2月期は16億円の最終赤字へ | セブツーは、世界各地のファッション&ビューティ情報を多言語で毎日配信するインターナショナル・メディアです。 (seventietwo.com)   ハンドバッグ大手企業のサマンサタバサジャ

ワコールのV字回復は見込めないだろうという話

2024年2月28日 決算 3

ワコールが150人の希望退職者を募ったところ、想定していたよりも多い215人が応募した。 ワコールの希望退職者募集に215名が応募、想定の4割多い 国内リストラ – 不景気.com (fukeiki.com) 個人的には辞めずに残っていた方が良いのではないかと思う。   この発表の少し前に24年3月期の第三四半期連結決算が発表されたが、

連続営業赤字企業同士のコナカとサマンサタバサの経営統合

2024年2月26日 決算 0

サマンサタバサも親会社のコナカと経営統合することで上場廃止となる。 業績不振のサマンサタバサ、コナカと経営統合へ 合併はしない方針 (fashionsnap.com) サマンサタバサは、2020年2月期から2023年2月期まで4期連続で営業損失、経常損失を計上し、2017年2月期から2023年2月期まで7期連続で当期純損失を計上。2022年下半期以降は、固定

上場廃止するスノーピークは衣料品の品番数が多すぎたのではないかという話

2024年2月21日 決算 4

スノーピークがMBOによって上場廃止になることが発表された。 これは先だって行われた23年12月期決算がまとめられた時点で決まっていた方針だったのではないかと思う。 スノーピークの23年12月期決算は、大幅減収減益に終わった。22年12月期も減収減益でこの頃はまだコロナ自粛が続いていた時期でアウトドアブームに世間が注目していた時期だから、それにもかかわらず減

ワコール、トリンプが停滞、苦戦している理由を考えてみた

2023年11月14日 決算 4

有為転変というが、この世に絶対不変の事象など無いということは昔から言われている。 売上高規模こそ往年とあまり変わらないが、最近のワコールの苦戦ぶりは15年前までなら想像することすら難しかった。特に当方が女性肌着各社を担当させられた90年代後半から2000年頃までだと、ワコールは分野内での絶対王者だった。それを猛追していたのがトリンプである。 今回、中間決算で

「安さと快適性」に勝てなくなってきたワコールの苦境

2023年11月10日 決算 4

2010年代半ば以降、ジワジワと暗い影が押し寄せてきた感じがするワコールHDだが、いよいよ苦境が顕在化し始めたといえる。   ワコールホールディングスがワコールで希望退職募集へ 米国子会社を清算 | 繊研新聞 (senken.co.jp) ワコールホールディングスは11月9日、ワコールの事業構造改革、米国のインティメイツ・オンライン(IO)の清算、

今後の百貨店は衣料品の構成比率を下げざるを得ないという話

2023年10月23日 決算 1

先日、京都高島屋SCの専門店ゾーン「T8」の内見会に参加したことは以前にも書いた。 1フロア450坪程度の売り場面積なのでさほど広くはない。地下1階は完全に食と飲食店フロアであり、4階は「まんだらけ」、5階・6階は蔦屋書店、7階はニンテンドーなので、通常の物販フロアは地上1階~3階しかない。 そして、地上1階~3階に入店するテナントにもカフェはあるし、ジュエ

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