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南充浩 オフィシャルブログ

商品比較

90年代後半から存在している「鉱物練り込み繊維」という温故知新

2024年12月24日 商品比較 0

さて、そろそろ年末である。 年々歳々老化していく一方なのだが、最近は本当に「欲しい」と思う服が無くなってきている。毎月何かを買っているが、デザイン的に欲しいと思う服はそんなになくて、値段か利便性・機能性のどちらか、もしくはその両方で買っている。 例えば、先日話題となったフーディーだが、当方は、ジャケットやコートの襟裏汚れ防止という利便性で買って着ている。 ど

ユニクロの裏毛パーカのフード裏生地の工夫と管理がすごいと思った話

2024年12月19日 商品比較 3

長期予報や1か月予報では、今冬は久しぶりに「平年並み」の寒さになることが確定しているが、時が進むにつれて、平年並みどころか「寒冷」という予報に切り替わっている。 近々、来年3月までの3カ月予報が発表されるはずなので、3月の気温予報がどうなるのかに注目したい。 ちなみに「平年並み」という表現だが、気象予報で使用する「平年並み」とは過去30年間の平均気温で、これ

合繊素材が増えて色数展開が絞り込まれた低価格ブランドの利便性の高さ

2024年11月15日 商品比較 0

一時期、「匿名性の高い服が欲しい」みたいな洋服好きの発信を見ることが少なからずあったが、最近は見かけない。まあ、わざわざ「匿名性の高い服」なんて物を買いたがること自体がマス層とはだいぶとかけ離れた嗜好だとは思う。 昨年か一昨年あたりから、すっかりと色数が減って黒・グレー・オリーブの3色展開アイテムがやたらと増えたジーユーだが「面白味」は無くなったものの、匿名

吸水速乾ポリエステルで作られたタオルが急速に需要を伸ばしているという話

2024年10月24日 商品比較 0

自分で洗濯機を回して、干して取り入れているという生活をもう10何年続けている。 洗濯のペースは週に2回である。ずっと洗濯をしているとすごく気になることがある。 洗濯した服が速く乾くかどうか、である。   もちろん、季節によって気温も日照時間も異なるので一様ではない。真夏ならものの1時間で乾くし、真冬の低気温なら半日くらい干さねばならないから、いつ干

機能性中綿アウターの開発競争が今後はさらに激化するだろうという話

2024年10月8日 商品比較 0

これは改めてわざわざまとめるほどのことでもなく、何年か前から続く傾向ではあるが、今後はさらに顕著になるのではないか、そんなふうに感じられる。 それはなにかというと、高機能保温(蓄熱・発熱も含む)中綿の競争が激化しそうだということである。   先日、ユニクロが高機能性中綿「パフテック」を大々的に発表し、例のごとくメディアが一斉に報じた。 例えばこの記

サイズピッチの細かい商品を扱うことの難しさ

2024年9月18日 商品比較 1

どの分野においても部外者からは想像もできないような苦労や理屈、原理が存在するということを改めて感じた。 つい先日、某肌着メーカーの展示会にお邪魔したのだが、そのメーカーはノンワイヤのブラジャー、ブラトップ類が主力商品の一つになっている。 特にこのジャンルでは10年くらい前からユニクロのブラトップが猛威を振るっていて、それまでの王道だったワイヤー入りのブラジャ

吸水速乾肌着の上から着る服も吸水速乾素材であることが望ましいと考える理由

2024年8月29日 商品比較 1

現在、非常に進行速度が遅い台風10号がノロノロと進んでいる。 この台風が過ぎると、猛暑は完全に終わり朝晩の最低気温も24度以下になるようで、暑がりで汗っかきの当方はホッとしている。 何度も書いているように、当方は暑さに弱く汗を大量にかく。 汗の量を厳密に測ったことが無いので正確な量はわからないが、恐らく平均の1・5倍から2倍くらいはかいているのではないかと思

「衣料品の品質」とは一元的に判断できるものではないという話

2024年7月26日 商品比較 2

「衣料品の品質」という言葉はよく耳にするが、実際は一言でまとめるのはかなり難しい。焦点を当てるべき点がいくつもあるからだ。 よくあるのが、製造加工業者は生地のクオリティ、縫製のクオリティに目を向けることが多い。パターンが分かる人はパターンやシルエットを重視する傾向が強い。色や柄を重視する人もいれば、全体的なデザインを重視する人もいる。当方なんかは多分、機能性

ユニクロのナイロンギアショーツとジーユーのナイロンカーゴショーツを比較してみた

2024年7月23日 商品比較 0

7月の3連休明けくらいから今年もまた最高気温35度越えの猛暑日が続いている。 日中に屋外を出歩くのは生命の危険を感じるほどである。 汗っかきで暑さが苦手な当方は、こうなると最終手段を取らざるを得ない。先日、このブログでも書いたように「オッサンの制服」たる半ズボンを常用するようになる。 よほど、偉い人と会う場合以外は帰宅後風呂に入るまで半ズボンで過ごしている。

最もマスに普及したウェアラブル商品は電動ファン付きベストではないかという話

2024年7月5日 商品比較 0

メディアや最先端のイキリイノベーターたちはフィーバーするがマス層には広がらずその存在すらも忘れ去られてしまうという事案が少なからず世の中にはある。 大山鳴動して鼠一匹という状態である。 繊維・アパレル業界にはことのほかそういう事案が多い。 例えば、通販用計測スーツである。ゾゾスーツを筆頭に話題になったが、実際今現在、洋服の通販を買うために計測スーツを使ってい

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