
技術開発力があるために提供する選択肢が増えすぎているのではないかという話
2025年5月16日 商品比較 1
5月13日から全国的に夏日が続くという長期予報通りに、気温が上がった。
気温は上がったものの、大阪は比較的湿度が低いため、まだ過ごしやすい。東京の湿度はどうだか知らない。
これでもう少し湿度が高くなると、当方の嫌いな蒸し暑い季節が来るわけで、そうなると愛用しているグンゼのカットオフ肌着を常に着用するようになる。
最近は葬式以外で夏場にワイシャツを着ることが無いから、ほぼTシャツかポロシャツの下に着るわけだが、襟首が低くカットされた「インティー」がヘビーローテーションとなる。
Tシャツの下にインティーを愛用しているので、グンゼのアパレル事業部が無くなったり縮小されたりすると当方は困ってしまう。
それもあって、前回はグンゼの決算をまとめたわけだが、その時に、当方同様にインティーを愛用しているという人からコメントをいただいたが、内容を要約すると以下のようになる。
「カットオフを愛用しているが、種類も色も多すぎてわかりづらい」
というものである。
実はこれは当方も感じていたことで、当方は長年展示会などで説明を受けているから、だいたい区別できているが、そうではない一般消費者からするとすごく分かりづらいのではないかと思う。
グンゼのメンズ肌着のカットオフは当方が知っているだけでざっくりと4ブランドくらいある。4ラインと言った方が適切だろうか。
1、YGカットオフ
2、インティー
3、ボディワイルド
4、シーク
となっていて、ちょっとややこしいのが、インティーは実はYGの中の別ラインなのである。
シークは販路が異なり百貨店であるため、価格が少し高いのでわかりやすい。しかし、YGとインティーの関係は正直分かりづらい。買う立場からするとインティーは独立した別ブランドではよいのではないかと思う。
もしくはカットオフはすべてインティーにまとめてもよいのではないかと思う。
で、インティーの中にも商材がたくさんあり、例えばグンゼ公式オンラインショップで「インティー」という商品名で検索をすると32種類出てくる。
このうちレディース、靴下、ボトムスなどを除くとメンズトップスインナー「インティー」だけで18品番も出てくる。
で、おまけに各品番の色展開が5~3ある。
ハッキリ言って、選択肢が多すぎてわかりづらいし、純粋な消費者の視点から考えると選びにくい。
色展開が最大5色あるが、これは定番の黒とベージュ以外に、ダークオレンジ、ダークピンク、ダークオリーブの3つが加えられているためで、一見すると奇抜な色に見えるが、これは何年か前からグンゼが提唱している「透けにくい色」なのである。当方も実際ダークオレンジを持っているが、一見したときの印象よりも透けにくい。
とはいえ、果たしてこの3色全てを展開する必要があるのか?という疑問はある。
黒、ベージュともう1色くらいでいいのではないだろうか。
ユニクロのエアリズムを見てみると、白・黒・ベージュの3色が基本であとグレーが加わるかどうかである。
通販画面上で見比べるとユニクロの方が味気なく、グンゼの方が華やかな印象はあるが、選びやすさでいうとユニクロではないかと思う。
さらにいうと、ダークオレンジ、ダークピンク、ダークオリーブが「実は透けにくい色」であるということはグンゼの公式サイトからはあまり伝わらない。
伝わらないのであれば、その3色は単に「奇抜な色」に過ぎない。
商品やサービスを提供する側は、いろいろな嗜好に対応しようとして、選択肢を増やしがちである。グンゼに限らず、そういう企業は多い。
繊維・衣料品業界でいうと、メーカー色の強い企業やブランドは得てして様々な嗜好に対応するために選択肢を増やす場合が多い。
しかし、むやみやたらと選択肢を増やしても消費者からすると逆に選びにくかったりする。これは以前から「ジャムの法則」と呼ばれていることは何度か書いた。
ジャムの種類が多すぎても選びにくくなり売れ行きが鈍るわけである。ジャムの場合だとせいぜい6種類くらいが妥当な選択肢の提供だとされている。
グンゼの場合だと、ユニクロも継続展開を諦めたカットオフ肌着という分野で量産を継続する技術力がある。これはもっと注目されても良い。
その一方、そうした高い技術力、開発力があるために「あれもある、これもある、それもできる」みたいなことになってしまって、やたらと選択肢やブランド数が増え続けてきたのではないかと思う。
例えばメンズのカットオフ肌着だけでも4ライン存在してしまっているわけであり、YGとインティーは一見すると別のブランドなのに、実はインティーはYGの中の一つのラインであるというわかりにくい区分が生じてしまっている。
売上高の半分近くを占めるアパレル事業が営業利益率はわずかに1・2%で、営業利益額は4事業部の中で最低となっていることを考慮して、ブランド数の廃止やSKU数の削減を打ち出しているが、愛用者が多いカットオフメンズ肌着ももう少し交通整理をしてわかりやすくすべきではないかと思う。
すべての選択肢は「少し寂しいかな?」程度、腹八分目くらいにとどめておくのが理想形ではないかと思う。
いつのことだか、メンズ用ブラジャーの記事(ニュース)を思い出した。
心地よい装着感(安心感)とか、、、 今でもNETには販売されているみたいだが、せめてやはりブラジャーって名前を変えたらある意味売れないんだろうなと思う。
店頭でもたまに女装化の方が申し訳なく女性ものの下着を買っているところを目にする、個人的にはこの方とは趣旨が全く違うのであろうか?
今宵性別は差別ととらえられる場合があるが不思議だと思っていることがおおくある
男性用スカート、男性用ストッキング、男性用女性下着(どっちやねん)
なぜこんな区分けが必要なのか
少し前の時代(今でも量販店売り場)女性と男性の衣料品売り場は完全に分かれていたと思う。
これを打ち破ったのはユニクロの売り場ではと思う(男性が女性用品・肌着の前うろうろしていても違和感はない)
私はユニクロ1号店を知っている、通ったこともある(買うものはなかったけれど)
アパレルの販売の仕方には間違ったと思えるものが多いと思う、個人的には新しい打ち出しは気にしているが
先日ここでもワークワンの名前の件での記事が載っていたが、わたしは結構都度修正されているワークマンの売り場、商品は気に入っている
最近は店頭も落ち着て買い物しやすくなった
衣料品においては一般の人が着るには少しやり過ぎ感は否めないが値段と品質からみても応援している
あとお願いがあるとしたら以外に靴下の完成度をきわめてほしい
納得できる靴下って意外に少ないと思うから、値段や組数、色、丈、脱げないとうたう脱げる靴下、どこかで妥協してませんか?
国内・海外においても靴下の生産工場は少ないから仕方ないと妥協している自分がいる