MENU

南充浩 オフィシャルブログ

90年代後半から存在している「鉱物練り込み繊維」という温故知新

2024年12月24日 商品比較 0

さて、そろそろ年末である。

年々歳々老化していく一方なのだが、最近は本当に「欲しい」と思う服が無くなってきている。毎月何かを買っているが、デザイン的に欲しいと思う服はそんなになくて、値段か利便性・機能性のどちらか、もしくはその両方で買っている。

例えば、先日話題となったフーディーだが、当方は、ジャケットやコートの襟裏汚れ防止という利便性で買って着ている。

どうしてデザインだけで欲しいと思う服が無くなったかというと、長く生きてきているとある程度のデザインの服はほとんど試してしまっている。よほど奇抜な物を除いては。

そうなると、どれがある程度似合って、どれが似合わないかというのを自覚するようになる。似合ってない服をわざわざ大切な金を使って買う気にもならない。それなら貯金していた方がマシである。

まあ要するに自分の限界を知ったというところになる。

 

そんな中、最近非常に興味を持っているのが、リカバリーウェアである。

何せ54歳になると老化した身体は疲れやすい。特に飲酒は若い頃よりも深刻なダメージを感じる。コロナ禍のおかげで飲み会が減ったのは実際、身体には助かっている。

20年夏に発症した腰痛は今年に入ってだいぶとマシになっており、重だるさを感じることはあるが、日常生活には支障の無い程度まで回復した。

とはいえ、肩凝り症は依然として継続している。

そんなわけで、次に試してみたい服としては、リカバリーウェアくらいしか無いわけである。

ただ、通常のリカバリーウェアは高い。だいたい1万何千円くらいする。たかが、寝間着上下に1万何千円も支払う勇気はない。また、効果があるかどうかも分からない。

その点、ワークマンだと上下合わせて3800円くらいだから、買ってみようかと思っているところである。

 

 

買う前には徹底的に情報収集をする性質だから、いろいろと聞き合わせていると、だいたい10日から1か月間くらい使用してみると、気が付くと何となく体調が良いとか疲れが取れやすいと気が付く、という感じの使用感らしい。

例えば、サロンパスを貼ったときのような即効性のある感じ方ではないということになる。

当方はせっかちな性質なので、若い頃だと即効性のある物しかあまり使いたいとは思わなかったが、老化した今なら1か月間試してみようかという気になっている。

実は、4年くらい前からスーパーマルチビタミン&ミネラルというサプリを飲み始めて、即効性は感じなかったが、徐々に体調はマシになっていると感じている。

また1年半くらい前から「シニア向けきなこプロテイン(要するに大豆の粉末)」を毎朝飲み始めて、これも即効性を感じないが、半年経過するごろから効果を感じ始めた。

じんわり効くとはこういうことかと体感したので、今ならリカバリーウェアにも同様の態度で臨めるのではないかと思っている。

 

さて、こんな記事が掲載された。

〝リカバリーウェア〟 一般医療機器の届け出が増加 誇大広告への注意も必要 | 繊研新聞

鉱物を利用した遠赤外線による血行促進作用で疲労回復をうたう〝リカバリーウェア〟と呼ばれる衣類について、PMDA(医薬品医療機器総合機構)に一般医療機器の「家庭用遠赤外線血行促進用衣」として届け出をした企業が増えている。PMDAのウェブサイトを確認すると、12月13日時点の届け出は24社・団体から39件(23年11月末は8社・12件)となった。

家庭用遠赤外線血行促進用衣は、厚生労働省と医療機器業界、関連製品を製造販売する企業などが協議を重ねた上で、22年10月に新設された一般医療機器のカテゴリー。リカバリーウェアを想定した衣類が対象だ。

 

とのことである。

即効性が無く、じんわりと効果を発揮する上に、効果が出るのは体質による向き不向きもあるから、誇大広告も打ちやすい。詐欺にモ等しい商品を発売しやすい土壌はある。

それに「好物練り込み繊維」というのは、実は20数年前にも繊維業界で非常に話題となり、各紡績や合繊メーカーから発売されたという過去がある。

ちょうど90年代後半のことで、当時は、形態安定ワイシャツブームに一服感が出ており、次なる機能性シャツ素材の開発が各社によって行われていた。

 

様々な機能性シャツ生地が開発された。防汚、抗菌、消臭などはその当時に生み出されており、その一つとして「鉱物練り込みによる健康素材」というのがあった。

ただ、この時はさほど売れずに終わった。先輩記者もいくつかこの「鉱物練り込み繊維」を使ったシャツやサポーターの試供品をもらって試していて、先輩記者たちは「身体が楽になりましたわ」とか言っていたが、当方はわかかったのでさして効果は感じなかった。

そのため、今のリカバリーウェアにも少し懐疑の目を向けてしまう。

というより、近年リカバリーウェアが発表された際に、90年代後半に出てきた「鉱物練り込み繊維製品」とどう違うのか?同じちゃんか?と思った次第である。

 

今の若い人たちには新鮮な商材と映っているのかもしれないが、当方からするとリバイバル品にしか見えないわけである。

最近は、目新しそうに見えて、実はリバイバル品というのが増えているような気がしてならない。

 

そんなわけで近いうちに上下3800円のワークマンのリカバリーウェアを試してみようと思う。

 

 

 

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ